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ロボ部長のブログ一覧

2019年10月19日 イイね!

間もなく現れるそのクルマの始祖にあったフォード

間もなく現れるそのクルマの始祖にあったフォード久しぶりに新型車の登場のニュースにワクワク感を感じています。それはフォードではなく、トヨタの「ヤリス」に対してです。日本でヴィッツとして登場してからちょうど20年目にあたるフルモデルチェンジで、ネーミングを世界共通名のヤリス(Yaris)に揃え、車台を含めた主要な車両の成り立ちをトータルに一新したというから、その力の入りようたるや、まさに初代ヴィッツ登場時のような気迫を感じずにはおられません。

1999年に、それまでのトヨタ伝統のブランドである「スターレット」の名を捨ててまで、オールニューなヴィッツが現れた時のインパクトは今も鮮烈に記憶しています。個人的には「これがトヨタの車か?」と疑うほど、個性と機能性と合理性とをハイレベルで両立させたデザインに特に衝撃を覚えました。



こちらの写真は、今年の8月くらいに写した初代ヴィッツの3ドア。初代、それもマイナーチェンジ前の3ドアはもうかなり珍しくなってきているのではないでしょうか?それにしても20年前のものとは思えない、躍動感のある、鮮度が落ちていない見事なデザインです。

ヴィッツがよく売れたことで、その後の日本のコンパクトカーの流れは確実に変わりました。やはり大ヒット作のフィットだってヴィッツの成功がなければ生まれなかったわけですし、さらに、その影響は決して日本だけにとどまったものではないといえるでしょう。

私は99年の初代ヴィッツ登場直後に、デザイン開発を統括したマネジャーからお話しをうかがう機会がありました。その時に開発初期のスケッチやモデルの写真などをたくさん見せていただいたのですが、かなりの度合でKaの影響が色濃かったことをよく覚えています。実際に当時の媒体などに掲載されたヴィッツの初期のデザインスケッチの中には、トップ写真のような、Kaのシルエットやプロポーション、ディテールをほうふつとさせるものが多数ありました(写真は三栄書房刊・ニューモデル速報242弾「ヴィッツのすべて」掲載ページを複写)。
初代ヴィッツのデザインはトヨタのヨーロッパデザインスタジオが主導したもので、おそらくヨーロッパのトヨタのデザイナーたちは、96年に登場したKaにインスパイアされた部分が大きかったのだと思います。フォードがKaで提唱したニューエッジ・デザインが、当時のカーデザインの領域に新鮮な潮流をもたらしたことがうかがえます。

そんな初代ヴィッツから20年を経て新たに生まれたヤリスが、デザインをはじめとした部分でフォードに影響を受けたかは定かではありません。それでも、トヨタがこれからの世界仕様のコンパクトカーにふさわしく、ヤリスの総合的な能力を高めてくれていることを大いに期待します。



(最後の写真は借用しました)
Posted at 2019/10/19 23:05:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | Ka | クルマ
2018年05月20日 イイね!

その張りのある薄皮の下には誰にも負けないダイレクト感があるーKa!

その張りのある薄皮の下には誰にも負けないダイレクト感があるーKa!今日、自宅の近くを走行中に右折でKaが合流してきました。街中で走っているkaと出会うなんて果たしてどれくらいぶりだろう?嬉しくてついつい、予定していたルートから少し外れて追尾を開始。この界隈で初めて見るコッパーグロウM.の個体です。
それで、背後から見ていて驚いたのは、経年Kaのほとんどすべてに共通の持病ともいえそうな、Fordエンブレムの白化が起きておらず、ちゃんとブルーオーバルであったことでした。これはオーナーさんが相当気を遣っているのだろうな・・ボディのペイントも艶が保たれていそうだし。大体において、今なおKaに乗っているというその事実だけで、このクルマに対する一定以上の思い入れや愛着の存在・Kaでなければ味わえない感覚に魅せられていることを物語っています。とりあえず今まで乗ってきたから何も考えずそのまま乗り続けている、そんな打算的な付き合い方はもはやKaには当てはまらないはず。

軽自動車ですら数々のセンシングとコネクティングのデバイスを搭載して“武装”するご時世、薄皮一枚の身軽さでコーナーを飄々と駆けるかのようなKaのダイレクト感に積極的に価値を見出すのは「大いにアリ」でしょう。しっかし、後ろから追っていてこんなに前を行く走り姿が愉しいクルマもなかなかありませんよ。この写真(走行中でしたが同乗者が撮影しています)の左折時の様子なども、まるで昆虫がクイっと進路を変えたみたいで愛嬌抜群です。
Posted at 2018/05/20 22:07:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ka | クルマ
2018年04月04日 イイね!

したたかなデザイン・サプライズを!

したたかなデザイン・サプライズを!もう四半世紀前近い1994年、フォードはある「離れ業」をやってのけました。その年のジュネーブショーに、フォードはコンセンプトカー「ka:」(トップ写真:ネットから拝借しました)を出展しました。四代目フィエスタをベースにした新しいシティカーの提案です。
このka:は、当時のフォードが熱心に推進していたオーガニックシェイプのスタイルを特徴としていました。ご覧のとおり、ちょうど同時期の二代目トーラス的に、全身が有機的なラインと面に包まれていて、その表情にはどことなくウーパールーパーみたいな愛嬌も備わっていました。
ちなみに、ka:は確か1995年の東京モーターショーにも出展されていたはずです。私もそこに行ってフォードブースでka:を見ていたのに、なぜかほとんど記憶になく、写真もまったく残っていません。当時は、このオーガニックでつかみどころのない形があまり好みでなかったので、さほどシンパシーが湧かずにいたのかもしれません。

このコンセプトカーがka:を名乗って現れたとき、すでにフォードはヨーロッパ市場向けの新しい小型車であるKaの開発を着々と進めていて、その市販型はka:の出展から2年を経た1996年のジュネーブショーでお披露目されました。このショーのレポートを雑誌で見た時の衝撃を、私はいまでも鮮やかに記憶しています。何が衝撃かって、とにかくKaは、2年前のka:とはプロポーションこそほぼ共通でも、その姿かたちは似ても似つかない、まるで別物であったことです。ka:がヌメヌメっとした、赤い鏡餅が熱でとろけたような形状だったのに対して、ニューエッジ・デザインと称する、鋭いラインと緊張感に満ちた張りの曲面とが交錯する、実に彫刻的な造形で現れたのだから、そのインパクトたるや写真からでも十分すぎるほど!だったのです。

実はフォードは、Kaの開発過程で複数あったデザイン案のうち、非採用案のひとつをka:として、わざわざショーモデル化していたのです。その意図は、ライバルメーカーに対してフォードのデザインテーマに関する誤解をあえて引き起こしーフォードはオーガニックシェイプ・デザインをさらに継続させるものと錯覚させるー、直近に控えていた新しいニューエッジ・デザインのインパクトを最大限にさせるための大胆な戦略だったのですね。
(写真は1997年発刊の「カースタイリング」誌に掲載された、Kaのデザイン開発レポートより。一番左の写真2が開発途中の本命で市販型へ発展、その右の写真3が「落選案」にもかかわらず、ka:として1994年にショーモデル化された)


これには本当に驚かされました。おそらく、当時フォードのデザインの内情によほど通じた人でもなければ、ニューエッジ・デザインのKaの登場は予想もしていなかったはずです。だからこそ、Kaはその印象がひときわ強烈に植え付けられたのです。本当に、誰もが思いもしなかった「フォードのデザインテーマの大どんでん返し」だったのです。

こんな昔話をなぜいま繰り広げているのか?それは、数日後に迫った新しいフォーカスの登場を前に、もしフォードがかつてのように、事前に私たちに示したイメージと実はまったく異なるイメージを隠し持っている、なんてことがあれば・・と、ほとんどありえもしない妄想を抱いているから。
もちろん、25年近く前といまとでは、「情報」の扱いは比較ができないほど激変しています。もはや作り手が何かを意図して隠そうとしても隠し通せない。それどころか、隠すよりも実像を積極的に晒すほうが効果的とみなされる時代です。昨日から公開されたオフィシャルムービーでうかがえるボディのディテールや、少し前からネット上に流れた、次期フォーカスと称される偽装なしのオールヌード写真などは、おそらく間もなく登場する新型フォーカスそのものなのでしょう。

だとすれば、いま私は四半世紀前近くにフォードが仕掛けた、したたかなデザイン・サプライズの再来をつい夢想したくなるのです。
Posted at 2018/04/04 22:30:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | Ka | クルマ
2017年04月06日 イイね!

「カーのおじちゃん」

「カーのおじちゃん」とても嬉しいことがありましたので、いつもにも増して長くなりますが書き綴ってみます。よろしければお付き合いください。

親類縁者たちが一堂に会する機会があり、実家のすぐ隣に住んでいた、やや遠い親類の娘さんと数年ぶりに会いました。その娘さんとは、小学生になる息子さんのR君が一緒でした。私はR君は生後間もない赤ちゃんの頃に会って以来だったので、息子さん、ずいぶん大きくなりましたねと声をかけたところ、娘さんはR君に私のことを「カーのおじちゃん」と紹介したのです。一瞬、なんのことだろう?と思いました。すると娘さんは続けて「このおじちゃんもカーに乗ってたんだよ」とR君に言うではありませんか・・!

聞けば、娘さんの別な親戚でフォードKaに乗っていた方がいて、R君はその親戚の方に会うたびにKaに乗せてもらい、以来Kaのことがとても気に入っているというのです。Kaがかわいくて好きなんだと。それで、かつて私が愛車のエレクトリックグリーンのKa(写真)でよく実家を訪ねていたのを目にしていた娘さんが、私のKaのことを覚えていてくれて、まさにR君が好きなのと同じクルマであったことから、私のことを「カーのおじちゃん」と紹介してくれたのです。

Kaに乗られていた親戚の方は、のちにフィエスタ(おそらく現行型)に箱替えしたため、R君はフィエスタのこともよく知っているそうです。「Rはフォードのことが好きなんだよね」娘さんがR君に言ったことばに、私は本当に驚きました。娘さんは私がフォードファンで、フォード車を乗り継いでいることなどは詳しくは知ってはいません。
(ちなみにその親戚の方は、フィエスタに乗り換えたあともKaのことが忘れられず、Kaも手放さずにいまでも大事に保管しているとか)

まだ幼いR君がKaやフォードのことを好き。それだけでなくR君はクルマそのものが大好きといいます。実は娘さんの実家には、娘さんのお母さんが40年以上にわたりワンオーナーで所有しているスバル360があるのですが、いまは事情により不動状態になっているそのスバル360も、R君はいつか自分で乗れるようになりたいと思っているそうです。

R君はわりと無口な少年という印象でしたが、きっとふだんからお母さんである娘さんとの間で、大好きなクルマの名前をよくお話しているのでしょう。その中に、Kaやフィエスタの名前がある。そう思うだけでもう無性に嬉しさがこみあげてきて、私は思わずR君に伝えていましたー「おじちゃんもKaやフォードが大好きなんだ。大きくなったら、一緒にフォードを走らせよう。楽しみにしているよ」と。

Posted at 2017/04/06 23:59:59 | コメント(6) | トラックバック(0) | Ka | クルマ
2016年06月25日 イイね!

KA日本発売時のトップメッセージ

KA日本発売時のトップメッセージ近ごろ、ヨーロッパでKA+がリリースされたり、みんカラでKAの中古車を最近になって手に入れた方の話題を目にしたりと、個人的にKAへの関心があらためて高まっています。私自身、いまから10年くらい前に愛用していた思い出ぶかい一台で、いつまで経っても決して忘れることのない、愛すべきフォードです。
KAの国内導入時に発行されたプレスキットが手元にあるので、久しぶりにその中の報道資料を見返してみました。すると、そこに書かれている当時のフォードジャパンのトップメッセージが素晴らしい内容であったことを今さらながら再認識しました。
ぜひご存知ない方にもお伝えしたく、以下、少し長いのですがその文面を引用してみます。

皆様 こんにちは

フォードが1996年秋にヨーロッパで発表し、新しい発想のもとに生まれたコンパクトカーとして高い評価を頂いておりますKaの日本専用モデルをご紹介できる事を、たいへん嬉しく思っております。
Kaは欧州フォードの開発チームが総力をあげてつくりあげた意欲作であり、また今後のフォード製品のデザイントレンドを示す「ニュー・エッジ・デザイン」にもとづき、一からデザインされた作品第一号です。
Kaの特徴を簡単に申し上げますと、ひとつはその独創性と個性豊かなデザインであり、もうひとつはコンパクトカーという実用車でありながら、「走る事の楽しさ」を気付かせてくれる、懐の深い走行性能です。
個性的で美しいデザインと、コンパクトカーとしての実用性・機能性を高い次元で融合させること。品質や装備においても、従来の実用車の概念を大きく上回るクオリティを備えていること。そして何よりも走行性能において快適性はもちろんのこと、スポーツを語る車に優るとも劣らない走りへの楽しみを備えていることがKaの魅力であり、欧州市場において導入以来ご好評頂いている所以であると思います。
(中略)
私どものKaに対する熱意とチャレンジング・スピリットをご理解頂き、この小さな愛らしいクルマに一層のご理解ご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
1999年1月
フォード セールス ジャパン株式会社
代表取締役 岩國頴二



KAを、わざわざ日本専用の仕立てに変えてまで(よく知られているように、ラジエーターなどが日本向けに容量が拡大されたのに伴い、フロントバンパーも欧州仕様とまったく違う形状に変更されています)満を持してこの国で紹介できる喜び、スポーツカーにも負けないfun to driveをたたえていることのワクワク感、そして何より、KAというクルマが持っている豊かなキャラクターに対する、作り手としての自負や愛情が言葉の端々から感じられる一文だと思います。特に、メッセージの最後を締める「私どものKaに対するー」からのくだりは、日本のマーケットに対するフォードの謙虚な意志と希望を象徴していたかのようです。翻って現在のフォードの日本における状況を顧みて、なんとも言いようのない気持ちになりました。

KAは残念なことにこのメッセージに込められた思いが十分に叶えられることなく日本を去りました。やはり日本ではMTのみというKAの生まれ持った本質が実を結べなかったのです。
いまあらためて当時の関係者のKAにかけた熱意に触れたことで、フォードがこの国のユーザーへ向けて確かに手を差し伸べていた瞬間があったことに思いを馳せています。
Posted at 2016/06/25 22:32:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | Ka | クルマ

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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