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ロボ部長のブログ一覧

2019年06月30日 イイね!

“anti-wedge” 新旧のピューマ像からうかがえるもの

 “anti-wedge” 新旧のピューマ像からうかがえるものこのたびヨーロッパで正式発表されたピューマには、この20年あまりでの車のトレンドの変化が如実に顕れている気がします。

言うまでもなく、フォードにおけるピューマの名は、1997年デビューの小型クーペがオリジナルです。この時は当時のフィエスタの車台をベースに、フォードの新しいデザインテーマ「ニューエッジ・デザイン」と、大幅に見直されて高められた動的性能とを携え、それまでのともすれば地味でユーザー年齢層が高い印象のあった欧州フォードのイメージを刷新することに貢献しました。特に若年層に対するアピールは、当時やはり登場したばかりだったKaと並んでピューマが担った大きな役割でした。

時は流れて、よみがえったピューマの名は、かつてのような低いスタンスのパーソナルクーペではなく、欧米市場で主流を占めつつあるSUV的な味付けの小型クロスオーバーに冠されてきました。そして新しいピューマもまた、初代と同じように若いユーザー層を意識した商品内容であることは明らかです。
この車には、いまの若いカー・ユーザーが求める要素がふんだんに盛り込まれている印象です。Bセグメントの適度なサイズでありながら、スペースユーティリティに優れること。安全や安心を感じさせながら、しかしアトラクティヴな見栄えを誇ること。環境への配慮や情報ネットワークとの高い親和性は基本的な要素として当然のように備わること・・・これらの欲求をくまなくカバーすると、必然的にこうした成り立ちの一台に昇華されるのでしょう。だからこそ、どのメーカーからもこうしたシルエットの車が続々とリリースされてくるし、それがいまの自動車のひとつの典型像(ステレオタイプ)となっているのは確かです。新しいピューマもまさにそんな流れにジャストイン、といったところですね。


(写真はネットから借用しました)

私、ロボ部長としては、新旧ピューマの間に生じたさまざまな変化を象徴するように感じられたフレーズを、新型ピューマのプレスリリースの中に見つけました。それは “anti-wedge” designという表現です。
リリースによれば、最近のクロスオーバーがウェッジ(ウェッジ=wedge=くさび型)基調のスタイルが多いのに抗って、ピューマはより水平基調のバランスの良い形を指向したそうです。それを“anti-wedge” designと表しているのです。
かつてのピューマでは、ニューエッジ・デザイン=New edge design=鋭いエッジを活かしたデザインが謳われていました。それに対するanti-wedge design、edgeとwedgeとでは意味が異なるため、単に語呂合わせのこじつけになってしまうのですが、鋭利である種の緊張感もたたえた存在から、よりヒューマン・セントリックで人の感覚に近い存在へ。そこに、車という存在のありようそのものの変化のメタファーを感じないわけにいかないのです。

ところでトップの写真は、今日ひと泳ぎしに行ったついでに見に行ったレーシング・ピューマです。ちょうど駐車場所から動き出すタイミングでした。こうして思い立ったらすぐに会える場所にいつもピューマがいるというのも、考えてみればぜいたくなもので(^^
Posted at 2019/06/30 19:17:32 | コメント(1) | トラックバック(0) | Puma | クルマ
2019年03月25日 イイね!

自転車で会いに行くレーシングピューマ

自転車で会いに行くレーシングピューマ約2週間ほど前、本当に偶然に出会えたレーシングピューマは、私にとって真に憧れのブルーオーバルです。その憧れ度合いでいえば、Ford GTよりも、RSを冠した各車よりもはるかに強く、2000年のSVTマスタングコブラRと並んで最右翼にあります。どうも私は、フォードという基本は「大量生産・大量販売」を旨とするメーカーから、数百台単位の限定で送り出されるスペシャルヴィークルに弱いようです。

そんな心底憧れる一台が自宅からさほど遠くない、それこそ自転車でも会いに行ける場所にいることがわかった!なんだかウソのような夢のような好機に恵まれたので、昨日も行ってきました。
果たして同じ場所にレーシングピューマはいました。改めて眺めて、ホイールがオリジナルでない(同じSpeedlineですが)とはいえ、目の前のレーシングピューマは限りなくTickfordのファクトリーから送り出された当時そのものに近そうな、美しい色艶を放っています。
実にコンパクトな全体形をベースに、前後のフェンダーがこれでもか!とばかりにフレアしたワイドなスタンスには本当に惚れ惚れさせられます。かつてのランチアストラトスやルノー5Turboのように、正方形に近い縦横比のディメンションを有する車ならではの凄みと言ったらよいのでしょうか。ただ凄いだけでなく、どこか「可愛らしく」感じられるのも大事なポイントですね。この「凄み」と「可愛らしさ」が同居する感覚は、伝説のグループBカーのRS200にも共通するものです。

「こいつ、また来たの?」そんな感じをおそらく持たれたであろうオーナーさんは作業にお忙しそうで、ありがたいことに私が写真を撮るのを放ったらかしにしておいてくださりました。おかげで私は、この希少な一台をためつすがめつ眺めては、心ゆくまでシャッターを切ることができました・・まさしく至福の午後、オーナーさんとフォードの神様に心から感謝します。
Posted at 2019/03/25 18:39:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | Puma | クルマ
2019年03月09日 イイね!

近くに、Racing Puma!

近くに、Racing Puma!9年間、およそ830回続けている私のブログは、内容の7割方が街で偶然出会ったフォードを題材にしています。時には珍しいフォード車を売っている販売店を訪ねることもありますが、やはり自分でも一番楽しくて胸踊るのは、そうした最初から存在することがわかっているシチュエーションより、まったく予期せぬ意外なフォードとの遭遇です。時々、なんでそんなにフォードとよく会うの?フォードオーナーの名簿でも持っているんじゃない??などと言われたこともあります(^^;)もちろん、そんなものはないですよ〜

今日は都内某通りを走行中、反対側の車線沿いにその一台が駐車されているのを見逃しませんでした。そのあと少し用事があったので、もう少しだけそのままそこにいてくれよ・・と念じつつ、気もそぞろに用を済ませて急いでその一台のもとに駆けつけました・・・いました!今から12年前ほど、FJL開催のサーキットエクスペリエンスの駐車場で初めて目にした時の衝撃がよみがえります。それ以来2度目の出会いとなる、世界限定500台の謎めいた存在。日頃、ベーシックグレードのフォードが好きと言っていながら、この車は別格です。私にとってはフォーカスRSよりもストレートに刺さる存在。そんな車が、自宅からさほど遠くないエリアに存在していたことがわかっただけで、花粉症もどこかへ消え去りそうなテンションに(^^

その一台、Racing Puma!

Posted at 2019/03/09 21:58:32 | コメント(4) | トラックバック(0) | Puma | クルマ
2014年11月05日 イイね!

見覚えあるロゴが目の前に

見覚えあるロゴが目の前に朝の通勤の車内ですぐ目の前に立った男性が持つバッグ。何だか見覚えのあるロゴタイプがプリントされています。。そう、これはPUMA(ピューマ)のロゴではありませんか!こんなバッグが出回っているのですね、ちょっと驚きました。ちなみにこのバックの主は海外の方のようでした。ひょっとしてフォードファンか、本国ではピューマに乗っていたのかも、もしかするとそれはレーシング・ピューマだったり、さらにそのピューマを日本に持ち込んでいたりして・・・??通勤中の車中でいろいろと想像が膨らんでしまいました。こんな時も、あぁフォードの神様が降りてきたんだなぁと思わされる瞬間です。
Posted at 2014/11/05 22:47:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | Puma | クルマ
2013年07月14日 イイね!

New Edge Chronicle#3 滑らかに鋭く・ピューマ

New Edge  Chronicle#3 滑らかに鋭く・ピューマピューマは外見的にはどこからどう眺めてもニューエッジ・デザインの文脈を外れて見える。Ka やクーガーのようなシャープエッジはランプなどのディテールの一部に見られるのみだ。しかしフォードは明確にピューマをニューエッジの一派に位置付けており、 開発のタイミングもKa に続くニューエッジの揺籃期にあたる。
他のニューエッジ各車とのテイストの違いは、ひとえにボディサイズが影響しているのだろう。小型のスポーティーカーであるピューマはリトルクーガー的にエッジの立った造形を施すには寸足らずだし、ある意味それはKa が担っているともいえる。であれば、基本的な立体造形はむしろ古典的なクーペのセオリーに則って、ランプやグリルのグラフィクスなどにニューエッジ・デザインの手法を反映させたのがピューマの成り立ちと理解できるのではなかろうか。いにしえのイタリアやイギリスのライトウェイトスポーツカーを思わせる雰囲気は、ヨーロッパの風土と、スポーツカーを好む人々の気質の中で長年にわたって育まれてきたクーペスタイルの王道なのだろう。
ニューエッジという枠組みにとらわれずに一台のクーペとして目を向ければ、いたってコンパクトなサイズでありながら立体の構成に破綻がない点が特筆できる。こういったサイズのクーペだと、往々にして「線がもっと伸びたがって」いたり「面がもっと広がりたがって」いたりと、どこかアンバランスだと感じさせる造形に陥りがちである(そのアンバランスさが魅力という見方もあるが)。ところがピューマは、頭の先からシッポに至るまで、すべての面とラインがバランスを保ったままきちんと収斂されているのがお見事である。

ところでピューマといえば、日本には標準車はまずないだろうが、限定で500台しか生産されなかったレーシングピューマが若干数上陸している。2006年に開催されたFJL のサーキットイベントでそのミステリアスな存在を目の当たりにして、大変なショックを覚えた。大きく張り出したブリスターフェンダーや、それでもなお車体からはみ出さんばかりのワイドトレッドのスタンスが醸し出すたたずまいに一撃されたのだが、考えてみればそれらはニューエッジ・デザインのテーマとはあまり関係がない。きわめてエンスー的な要素であって、ピューマというクルマはそういった価値観で味わうのが相応しいのだろうと思う。
Posted at 2013/07/14 21:58:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | Puma | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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