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2010年06月27日 イイね!

今日のブルーオーバル・・フォーカスST170

今日のブルーオーバル・・フォーカスST170パンサーブラックのフォーカスST170。私もまったく同じタイプを昨年まで約3年にわたり所有していて、その奥ぶかい魅力にいまでも愛着を覚える一台です。

この車は外見上、さほど目を引く要素を備えていません。ボディカラーの設定も無彩色系のみ(北米のSVTフォーカスには鮮やかな黄や赤もあったのですが)で、むしろ地味と言い切ってしまっていい存在感です。
そして、乗ってみても実はそんなに刺激が強いわけではない。よく走るけれども、馬鹿力や極端な瞬発力はありません。人によっては、特にエンジンに物足りなさを感じるかもしれません。

“これみよがしではないけれど気持ちの良いクルマ”これは、私がフォーカスST170を象徴する表現として確信したフレーズです。「気持ちの良さ」とは、この車の日本版カタログの中でもよく出てくるフレーズなのですが、日々付き合う中でその感覚は着実に浸透していきました。とにかく、この車はあらゆる身のさばき方が自然でした。こうしたい、こう動いてほしい、と思った感覚に素直に従ってくれる。運転者の意志と走行体の挙動が無理なく呼応するので、走らせていて気持ちのいいことこの上ありません。
私はサーキット走行などには関心がなく、フォーカスST170との付き合いはもっぱら街乗りのみでしたが、少なくともそうしたごく日常的・一般的なシチュエーションで、期待を大幅に超えるサプライズもなかった代わりに、失望させられることもありませんでした。むしろ、大したスキルのない自分の運転が、いつもより少しだけ洗練されたように思わせてくれることはしばしばでした。

自動車という物体は、それこそ極薄のシール材から表皮となるボディパネルまで、万単位のあらゆる部材が結集することで総体的な効果を発揮しています。それらさまざまな要素の間に不協和音があれば、最終的な走行感覚や物質としてのたたずまいはいきおいアンバランスなものとなります。
その点、フォーカスST170に乗っていると、一台の自動車を構成する各要素のバランスがとても適切に保たれている気がしました(これは決して、各々の要素が最高のレベルを達成しているという意味ではありません)。

そして、実用性と信頼性の高さは言うまでもありません。260km/hまで刻まれたスピードメーターを前に、高性能の代償としてデリケートな扱いを課されるかと一瞬身構えそうになりますが、そこは全世界で日々、あらゆる人々の日常にもまれているフォードが供給する車だけに、根本的な安心感が違います。私も若干のマイナートラブルは経験しましたが、機械に必要な定期的なケアさえ怠らなければなんの支障もないレベルで、長く安心して乗れる一台であることは断言できそうです。

Posted at 2010/06/27 10:25:05 | コメント(3) | トラックバック(0) | Focus | クルマ

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