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2013年07月14日 イイね!

New Edge Chronicle#3 滑らかに鋭く・ピューマ

New Edge  Chronicle#3 滑らかに鋭く・ピューマピューマは外見的にはどこからどう眺めてもニューエッジ・デザインの文脈を外れて見える。Ka やクーガーのようなシャープエッジはランプなどのディテールの一部に見られるのみだ。しかしフォードは明確にピューマをニューエッジの一派に位置付けており、 開発のタイミングもKa に続くニューエッジの揺籃期にあたる。
他のニューエッジ各車とのテイストの違いは、ひとえにボディサイズが影響しているのだろう。小型のスポーティーカーであるピューマはリトルクーガー的にエッジの立った造形を施すには寸足らずだし、ある意味それはKa が担っているともいえる。であれば、基本的な立体造形はむしろ古典的なクーペのセオリーに則って、ランプやグリルのグラフィクスなどにニューエッジ・デザインの手法を反映させたのがピューマの成り立ちと理解できるのではなかろうか。いにしえのイタリアやイギリスのライトウェイトスポーツカーを思わせる雰囲気は、ヨーロッパの風土と、スポーツカーを好む人々の気質の中で長年にわたって育まれてきたクーペスタイルの王道なのだろう。
ニューエッジという枠組みにとらわれずに一台のクーペとして目を向ければ、いたってコンパクトなサイズでありながら立体の構成に破綻がない点が特筆できる。こういったサイズのクーペだと、往々にして「線がもっと伸びたがって」いたり「面がもっと広がりたがって」いたりと、どこかアンバランスだと感じさせる造形に陥りがちである(そのアンバランスさが魅力という見方もあるが)。ところがピューマは、頭の先からシッポに至るまで、すべての面とラインがバランスを保ったままきちんと収斂されているのがお見事である。

ところでピューマといえば、日本には標準車はまずないだろうが、限定で500台しか生産されなかったレーシングピューマが若干数上陸している。2006年に開催されたFJL のサーキットイベントでそのミステリアスな存在を目の当たりにして、大変なショックを覚えた。大きく張り出したブリスターフェンダーや、それでもなお車体からはみ出さんばかりのワイドトレッドのスタンスが醸し出すたたずまいに一撃されたのだが、考えてみればそれらはニューエッジ・デザインのテーマとはあまり関係がない。きわめてエンスー的な要素であって、ピューマというクルマはそういった価値観で味わうのが相応しいのだろうと思う。
Posted at 2013/07/14 21:58:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | Puma | クルマ

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