• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ロボ部長のブログ一覧

2013年11月26日 イイね!

白いブルーオーバルたち・・14年を経て変わったもの

白いブルーオーバルたち・・14年を経て変わったもの開催中の東京モーターショーに出展していないフォードは、会場であるビッグサイトのすぐ近くにある豊洲のららぽーとで先週末、フォーカスとクーガを並べたささやかなイベントを開いていました。そこで配られていたリーフレットを飾る「白いフォード」各車を見て、今を去ること14年ほど前の、ウインターバージョンという特別仕様車として設定されたやはり「白いフォード」を思い出しました。
2013年の「白いフォード」は現在の日本でのフォードのフルラインです。フォーカス、マスタング、クーガ、エクスプローラー。クーガとエクスプローラーがともにSUVで、他はハッチバックとクーペだから、ともかく必要にして最小限のラインナップといえるでしょう。来年早々にはここへフィエスタが加わることで、ようやくラインナップの安定感が増しそうです。
対する1999年の「白いフォード」たちは、さながら日本・ヨーロッパ・アメリカから集まった各車たちの饗宴です。フェスティバミニワゴンがある一方でマスタング、ギャラクシー、モンデオ(何とGTでした!)も。同一のブランドとは思えない、多彩でありつつもある種の脈略のなさが、いかにも当時の日本市場におけるフォードの立ち位置を象徴しています。

世界中でビジネスを展開するフォードが、そのリソースを活かし各地から最適な商品をチョイスして市場に投入する。合理的なようで、実際はブランドイメージを曖昧にさせるリスクを伴った戦略でした。品揃えは多いのに核となるキープロダクトに欠けるため、フォードのイメージは定まらないまま、それは後に初代フォーカスの投入を機にヨーロッパ指向を打ち出しても大きくは変わらなかったと思います。

そしていま、ミニマムな品揃えで勝負するフォード各車を見ると、アメリカの土着性を感じさせつつも洗練度を高めたエクスプローラーにマスタング、一方でOne Fordのもと開発されたユニバーサル性の強いフォーカスとクーガという、それぞれに定まったカラーを持ったモデルであり、数は少ないながら商品の印象はわりあい明快です。むしろ数が少ないからこそ、なのかもしれません。これまでしばらくの間、日本ではフォード=アメリカのイメージを頼りにしたプロモーションが続きましたが、その間にグローバルレベルでのフォードの体質は劇的に改められました。もはや過剰にアメリカを謳わずとも、中途半端にヨーロッパを唱えずとも、フォードの新たなイメージは整いつつあるのかもしれない。ニュートラルな印象の「白いフォード」たちがそう暗示しているようにも思えました。
Posted at 2013/11/26 00:02:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ford | クルマ

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2013/11 >>

     12
34567 89
10 1112 1314 1516
17181920212223
2425 2627282930

愛車一覧

フォード フィエスタ フォード フィエスタ
2014年に国内80台限定で販売されたレザーパッケージの第一弾、うち20台の割り当てとさ ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
生涯で8台目のフォードとして、2000年式・日本発売極最初期のC170フォーカスを202 ...
フォード フィエスタ フォード フィエスタ
「均整」「端正」「抑制」いまのカーデザインが忘れた3つのSeiを備えた小粋な実用小型車で ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
Ford Focus SE/2003 year model/Zetec 2,000cc/ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation