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2017年01月03日 イイね!

日本の風土に合うプロモーション

日本の風土に合うプロモーション今日3日の新聞に折り込まれてきたボルボのチラシを見て驚きました。「1/4新春初売り」のタイトル文字、「日本の正月」を手っ取り早くイメージさせるこの毛筆系の書体は、たとえばスズキやダイハツあたりのチラシで目にすることはあっても、輸入車のチラシではこれまでまずお目にかかれなかったものです。
チラシの上でこの書体とボルボのロゴマークが並んでいること、下では「ボルボ」というカタカナがこの書体で記されていることも、ヨーロッパのメーカーの媒体としてはかなり異質ではないかと思います。彼の地のメーカーは、ブランドのイメージを視覚的にコントロールすることに対してきわめてシビアで、自社のネーミングを表記する際に使ってよい(使ってはいけない)書体や、ロゴマークの扱いなどをきっちりとマニュアル化して、その順守を徹底することが一般的だからです。たとえ系列ディーラー発行のチラシとはいえ、アウディやBMWがこのような和調の書体を使った広告を認めることなどまず想像できないでしょう?

ボルボの日本国内におけるブランド戦略の詳細は知りませんが、このチラシを見ても、他のヨーロッパのメーカーに比べて柔軟さを備えているように想像できます。そしてそれが、日本でのボルボの高い支持として象徴されている気がします。ボルボはもちろん、長年にわたり安全性の高さを地道に訴えてきたことによる確たるブランドイメージを築いていて、しかし決してそれだけでなく、幅広い世代から積極的に選ばれるだけの魅力を備えたブランドとして成功しています。品のよいスカンジナビアン・プロダクトであることを基本に打ち出しながらも、そのことに固執しすぎず、このチラシに見られるような、ある種の「郷に入っては郷に従え」的な融通無碍なところを持ち合わせているのが、結果として日本にうまく根ざすことにつながっているのではないか、と。

フォードのだいぶ以前のチラシがあったので引っ張り出してみると、これも決してそれほどハイブローなものではありませんが、何となく中途半端な印象です。幸か不幸か、どうせ定まったブランドイメージがなかったなら、もっと日本の風土にしっかりとはまり込むような泥臭いプロモーションを行ってみてもよかったのかもしれません。
Posted at 2017/01/03 11:44:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | Other | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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