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2019年01月19日 イイね!

最近のフォードが心配です。

最近のフォードが心配です。現在開催中の「デトロイトショー」に合わせて、フォードがシェルビーGT500と新型エクスプローラーを発表しました。一人のクルマ好き、フォードファンとしては、現行マスタングの最強版たるシェルビーGT500にももちろんワクワクさせられますし、まさかエクスプローラーにSTのバッヂが付く日が来るとは・・そんな感慨だってあります。
しかし、手放しで喜べない。実は昨年あたりからのフォードの動きに対しては、常にモヤモヤしたものを感じてきました。一言でいえば、フォード自身が先の見えない膠着した状態が静かに続いている、そんな印象があります。

みんカラで言うようなことではないと承知で、シェルビーGTにしてもエクスプローラーにしても、言ってみればこれまでの土壌の上に咲かせた花であって、新たに肥沃なフィールドを耕して、そこから芽生えてくる花を育てるような姿勢の産物ではありません。
昨年は、フォードが乗用車市場の不振が続く北米での車種の大幅削減を打ち出しましたが、それに対して利幅の大きいトラックやSUV、マスタングに経営資源を投下するという、いかにも投資家への対応といった近視眼的な方針に失望を覚えました。そして、やはり昨年フルモデルチェンジされたフォーカスは、私は実車を見たこともなければ触れたこともありませんが、「ユーザー本位で開発された」というのも、スタイルのバリエーションを拡充してカーコネクティドをアップデートした程度のレベルにしか映らないのです。

フォードは事業規模の大きいグローバル企業であっても、その実、提供される商品やサービスの内容は基本的に守旧的で、これまでも決して革新指向ではありませんでした(もちろん、T型フォードによる工業製品の大量生産という概念の確立は社会的に偉大なるイノベーションでしたが)。だから市場がいま求めるものを過不足なく提供できることが、フォードに期待される役割であるのは確かです。それでも、自動車業界にとって100年に一度と言われるほどに、社会やビジネスの環境が激変しているいま、この先の自動車のあり方や、モビリティという概念像を示すことには、フォードも加担できるだけのポテンシャルを持っているはず。
それなのに、ここまでの他ならぬフォード自身の姿勢には、そうした気概がほとんど感じられず、これまで蓄積してきた資産に甘んじるかのようであることが何とも不甲斐なく感じられます。

私はいまのフォードの、ある種の停滞は、この後に控えた変革に向けた雌伏の時期であると信じたいです。つい先ごろ、VWとの間で合意されたという業務提携も、ピックアップや商用車の共同開発といった次元にとどまらない、電動化やカーシェアといった課題に対する挑戦の糸口になるかもしれない。メインプレーヤーたるフォードだからこそ発揮できるものに期待します。



Posted at 2019/01/19 18:45:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | Ford | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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