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2019年08月12日 イイね!

「フォーカスmeetsランティス」推測の世界に遊ぶ

「フォーカスmeetsランティス」推測の世界に遊ぶ自宅の近所に突如として現れたランティス・クーペ。少し遠い場所のナンバーだから、お盆休み期間中たまたまここに駐車されていたのでしょうか。ランティス・クーペ自体は今でも時々見かけることがありますが、この個体は大径ホイールを履いたMT車という(Type R?)いかにもランティスらしい成り立ちで、しかもシルバーのボディはこの車の特徴である、付加的な装飾性を持たない素なボディラインをストレートに映し出していて見事です。

私はかねてから、このランティス・クーペのスタイリングが、初代フォーカスに大きく影響したに違いないと推測しています。ランティス・クーペはヨーロッパではMazda 323の一員として販売されました。前身である日本名ファミリア・アスティナの後継車種にあたり、そのアスティナはヨーロッパ、特にドイツ市場で好評を博したと聞きます。クーペライクでスタイリッシュかつ実用性も高い5ドアHBという、意外にありそうでなかったキャラクターが彼の地で支持されたのでしょう。その後継にあたるランティス・クーペが、スタイリングのオリジナルはマツダのヨーロッパスタジオからの提案であったことも、現地での人気からすれば自然な展開でした。
(ついでに、やはり何の確証もない推測に過ぎませんが、アスティナのスタイリングにはマツダとの関わりが深かったベルトーネが携わっていると思っています。)

80年代末から90年代初頭頃のマツダのデザインは国際的な評価がとても高いものでした。FD型RX-7や初代ユーノス・ロードスターといったスポーツカーはもとより、ユーノス500(XEDOS6)をジュージアーロ氏が賞賛し、その後の彼の作風にも影響を及ぼしたことなどはよく知られています。
ランティス・クーペの登場は1993年、欧州フォードがまさに初代フォーカスとなる新車種の開発を進めていた時期です。旧態化したエスコートの単なる後継ではなく、フォードの核となるまったく新しい小型車として、そのスタイリングに大きな跳躍が求められていたことは想像に難くありません。デザイナーもそうした使命のもとで腕を奮っていたであろうタイミングに登場してきたMazda323のインパクトは、彼らにとって相当に大きなものであったのではないでしょうか。
初代フォーカスのサイドウインドウのグラフィックスなどに、ランティス・クーペからのインスパイアが如実に表されているように感じられるんですね。

ちなみに、このランティス・クーペにマツダスピードのオプションとして設定されたのが、明らかにエスコスのそれを模したビッグサイズのリアスポイラーでした。のちのフォードがインスパイアされたスタイリングを、フォードのアイコン的要素が飾るーあくまでも私の推測の中における「想像の遊び」とはいえ、なんだか微笑ましいサイクルに思えるのです。
Posted at 2019/08/12 18:26:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ

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