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2020年06月15日 イイね!

三代目フォーカスの黄金律

三代目フォーカスの黄金律新たにマスタードオリーブのフォーカスを見ました!自宅から比較的近い場所で、果たしていつもここに駐車されているのか、今日だけたまたま駐車されていたのかわかりませんが、いずれにしても静止していたこともあり、今日はわりと撮影のアングルをじっくりと定めることができました。

で、これは私が三代目フォーカスがいちばんかっこよく見えると思えるアングルでの撮影です。このフォーカスの造形面での特徴として、とにかくキャビンが大きいことが挙げられます。Aピラーがかなり前に寄っているため、昔からクルマをダイナミックに見せる黄金律と言われる「Aピラー基部のラインを延長するとフロントホイールの中心に達する」というセオリーにも反しています。しかもフロントエンドのコーナーはかなり面取りされているので、どう写してもフロントノーズが短かくなり、総体的にビッグキャビンぶりが強調されて、頭の重い、鈍重な造形に見えてしまう恐れがあるのです。

しかしそこは「動的デザイン=Kinetic Design」を提唱した当時のマーティン・スミスディレクターをはじめとする腕利きたちの仕事だけあり、ビッグキャビンでありながら、前進感が強い、躍動的なかたちを創り出しているのは見事なものです(多少、ディテールにはビジーな印象がありますが)。
日本のどこかのメーカーみたいに未だにAピラーを後ろにずらしてキャビンを小型に見せ、ノーズの長さを強調することでダイナミズムを表す、という古典的な手法に頼らずとも、歴代のフォーカスらしい6ライトのキャビンを継承しながら、居住性や乗降性を確保しつつ、それまでのフォードに欠けていた「視覚的な動的印象の高さ」をもたらした手腕の確かさを、今さらながらに感じさせます。

残念なのは、実車をまだ見ていないものの、どうやら現行フォーカスはその某メーカー的なスタイリングアプローチに傾斜していそうなことで、フォーカスという動的性能とパッケージの高度なバランスが身上の車のかたちとしては、やはりこの3代目こそが完成形といえるでしょう。
Posted at 2020/06/15 22:06:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | Focus | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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