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2020年09月04日 イイね!

たかがグリル・されどグリル

たかがグリル・されどグリル国内最終のフォーカスを見るたび、いつも想うのが、もしこの車のフロントグリルが8代目フィエスタと同じような「横桟型」だったらどうたったろう?ということ。
ほぼ同時期に販売されていた両車はグリルの意匠も比較的近いものの、国内のフォーカスはSportのモノグレードだったため、グリルは外縁部のみクロームで仕上げたハニカム形状で、フィエスタのような全面クローム仕上げの横桟形状ではありません(フィエスタは限定車で設定されたスポーツアピアランスがハニカム状のグリルを採用)。海外市場だとフォーカスはタイタニアムまでのグレードが横桟グリルで、Sportに相当する仕様がハニカムタイプでした。

8代目フィエスタが日本でも想定以上に「化ける」気配を見せていた理由のひとつが、この横桟型のグリルにあったと私は考えています。クロームで縁取られた横桟型のグリルは、光輝度が高くグリルの存在感が明瞭なため、日本では好まれるディテールです。その昔ならキラキラした大きなグリルは成金趣味などとやゆされたものですが、今はNew Miniのそれなどを見ると、若年層にもシルバーアクセ感覚ですっかり好んで受け入れられるようになっています。フィエスタのグリルもアストン似などと称されたように、人目を惹き付けるアピールポイントとしてかなり効いていたはずです。



それに対するハニカムやメッシュのグリルは、もともと高速走行中の飛び石の侵入などを防ぐ目的があった点で、スポーツカーに固有のものでした。印象としてもキラキラ感が抑えられてストイックな雰囲気を与えるため、スポーティーグレードを好む層には喜ばれるものの、一般受けはイマイチ?グリルというよりは「孔」という感じがするので、機械っぽくてちょっと無愛想に見えるのですね。

フォーカスがスポーティーなキャラクターを前面に打ち出していたことが、もしかするとユーザーの想定範囲を狭めていたことは否めず、好評だったフィエスタと同じ意匠のグリルであったとしたら、人々に与える印象もまた異なっていたかもしれません。
「たかがグリル・されどグリル。」そのディテール表現ひとつでも、私たちが受け取るフィーリングはさまざまです。
Posted at 2020/09/04 22:03:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | Focus | クルマ

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