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2022年04月03日 イイね!

The European

The Europeanこれまでもブログで何度か紹介してきた自宅近所のランティスクーペと、スーパーの駐車場で隣り合いました。こうして並んだ様子を眺めると、双方の間には25年(!)近いスパンがあるとはいえ、ずいぶんと我がフィエスタの方が大きく、なんだか立派そうに見えます。今となってはとてもコンパクトなランティスは、それでもCセグメントに属するわけだから、いかに相対的にBセグが大型化したかを実感させられます。
まあしかし、ランティスの車高とボンネット高さの異様なまでの?低さは、今では考えられない・もはや成立不能なレベルですね。

ランティスとフィエスタ。共通するのはヨーロッパ臭の強さです。ランティスについてはそう日本国内向けのネーミングで記すより、マツダ323といった方が適切です。特にこのクーペはマツダのヨーロッパデザインスタジオで原型が生まれたので、生粋のヨーロッパ仕立ての車と言って間違いはないでしょう。そのパッケージングも、スタイリングも、ハンドリングも(乗ったことがないからあくまで想像ですが)、ヨーロッパの基準で成り立っていることを強く感じさせます。実際に当時はヨーロッパで主力のカテゴリーにおいて、スポーティーなキャラクターで大いに好評を博していたそうですから、彼の地の価値観や嗜好性にジャストインだったのでしょう。
日本だとランティスは、バブル経済下で調子に乗せられたマツダが経営危機に直面したのをフォローするために、緊急で投入されたタマという印象もありました。中でもこのクーペは、危機対応というわりにマニアックに過ぎる商品性が、車好きの間では話題になったものの、一般的な支持を広く得るまでには至りませんでした(その役目は初代デミオが果たすことになります)。

対するフィエスタもまた、強くヨーロッパを感じさせる一台です。このB299はアメリカやアジア市場へも投入されグローバルカー的な扱いを受けましたが、当初からそのような想定であったわけではなく、基本はもともとヨーロッパで生まれてヨーロッパで育ってきたフィエスタの系譜の上に成立したモデルが、2008年のリーマン・ショック発生を契機としたOne Fordオペレーションの開始で急きょグローバルに展開されたのです。そこが開発の当初からグローバルカーを前提としたほぼ同時期の三代目C346フォーカスと大きく異なる点で、実際に現行型のB479フィエスタは事実上のヨーロッパ専売モデルに回帰していますから、フィエスタの根っこは明らかに「ヨーロッパの車」なのです。

ヨーロッパの合理性や審美性に支えられた車ならではの佇まいって、無駄がなく、しかし表現性が豊かでいいですよね。




Posted at 2022/04/03 10:12:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | Other | クルマ

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何シテル?   01/17 15:18
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