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2022年09月18日 イイね!

新マスタングにみるフォードの現在地とこれから

新マスタングにみるフォードの現在地とこれから(今回はFord Media Centerからの画像を主に掲載しています。)
マスタングの2024年モデルが発表されました。フォードから公式に示された内容を見て感じたことをいくつか記してみます。
この第七世代マスタングについては、事前にHVなど「電動化」が初導入されるのでは?といった観測が多くされていましたが、蓋を開けてみたら動力源はこれまでの2.3 EcoBoostとV8 Coyoteをそれぞれブラッシュアップだそうです。意外に感じましたね。このマスタングの販売がおそらく継続しているであろう2030年にアメリカの電動車販売比率50%が目標とされ、欧州フォードはヨーロッパ市場での完全BEV化をその年に達成するとしているのに、電動化への布石さえも認められないというのは。いくらカリフォルニア州で新車販売が完全電動化される2035年までは販売されないとはいえ、2ドアクーペのマスタングを未来へ向けてどうしていくのか、という展望が見えないフルモデルチェンジだな・・というのが率直な第一印象です。

そういうことだからマスタングの新型発表にしては、これまでのようにエンジンに関するトピックが前に出されることもなく、それ以上にインテリアが話題の主体になっていることが目を引きます。特にインパネには大型タッチスクリーンを装備して今どきの電動車っぽいインターフェイスを導入しているようで、歴代のマスタングがモチーフとしてきたインテリアの構成や意匠から大きく変化して見えます。ここは確かに新しさが感じられますね。



この写真はMT車のインテリアですが、どうやら6速MTはV8搭載のGTで選択可能で、EcoBoostモデルは10速ATのみになるようです。GTとEcoBoostとのキャラクターの違いがこれまで以上に明確です。外観上も現行のS550以上に、双方の作り分け(特にフロントエンド)が入念に行われていそうです。ちなみにトップ写真はEcoBoostです。



(写真は開発途中の試作クレイモデル)

その外観ですが、やはり意外なほどS550の面影が強いもので、意地悪な見方をすればビッグマイナーチェンジと言いたくなるのもわかります。私が最初に写真を見た時に受けた印象は「いかにもデジタルエイジ感覚の造形」でした。中身は旧来からの成り立ちがベースでも表層は今どきのBEVなどが発するトーンに近い、クールな印象の造形に映ります。これまでマスタングが一貫して備えてきた有機的・情緒的なマッスル感を、デジタルの0/1的な表現によって新たに解釈してみせた部分がありそうで、実際の仕上がりに興味があります。個人的にはヒュンダイのアイオニックあたりと共通する造形処理が成されているように感じています。



フォードデザインの現在地とこれから先に進む方向性がともに体現されるのがマスタングです。このマスタングから次のフォード各車の像が読み取れるのか?興味が尽きないポイントですね。


ところで、今回のフォードからの発表には、新型マスタングの国際的な販売計画に関して何ら言及がないことが気になります。現行S550からグローバル・カーとして北米以外の各地でも販売が開始され、ヨーロッパなどでも相応に好評を得ているから、おそらく新型もこれまで通り世界各地の市場へ投入されると推測します(いくら純内燃機関車とはいえ、まさか今さらアメリカ専売に戻すという経営判断はないだろうと・・)。インテリアデザイン開発中のスケッチでは右ハンドル仕様も認められるので、右ハンダー車も設定されるのでしょう。一部で「日本やイギリスで販売される右ハンドル車・・」みたいな報道がされていたのには苦笑しましたが、イギリスやオーストラリアで継続して販売されていくのではないでしょうか。



その他にも、新しく設定されるパフォーマンスグレード「ダークホース」について、これまでのシェルビーとの関係がどうなるか?など、興味は多々あります。ともかくHV化がされなかったことで、日本で並行輸入販売する上での大きな障壁が一つ無くなったことは確かだろうから、来年以降、独自に国内へ持ち込む販売事業者も現れてくるでしょう(その頃に円相場はどうなっているやら・・)。日本でも新型マスタングの姿を見られるのを期待します。











Posted at 2022/09/18 11:29:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | Mustang | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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