• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ロボ部長のブログ一覧

2023年01月21日 イイね!

ここにも、フォードからのインスピレーション。

ここにも、フォードからのインスピレーション。昨日フィエスタのスポーツ・プレミアムを見たすぐそばの場所にいたのが、こちらのスバル1000のバン。この写真の個体のことは知っているという方も、もしかするといらっしゃるかもしれませんね。それというのも、おそらく新車当時から、とある外装建材店の商用車としてずーっと使われていて(ナンバーがすごい!)、過去にTV番組で紹介されたこともあるなど、ここの一帯ではちょっとした著名車だからです。私もかつてこのあたりに住んでいた頃には幾度となく走っている姿を見てきました。たぶん今でも街中を普通に工具とか積んで走っているのではないかな?

さてスバル1000、スバル360と並び、スバルというメーカーを特徴づけた製品として語り継がれる名車です。のちのシトロエンやアルファの小型前輪駆動車に影響を与えたとされる独創的・合理的な成り立ちを伴い、スバリストと称される熱烈なファンを生み出した一台です。
そんなスバル1000のこの「顔立ち」は、かつてのイギリスフォードのコンサル・コルセアに範を求めたことが明らかです。コンサル・コルチナの上級車としてコルセアが登場したのが1963年なので、66年の販売開始へ向けて開発中であったスバル1000のスタイリングがその影響を受けるには充分であったことが想像できます。



ちなみにコルセアのスタイリングは、当時のアメリカフォードのサンダーバードのモチーフを4ドアサルーンに応用したと言われています。その頃はアメリカの自動車の黄金期であり、ましてやアメリカが本家のフォードですから、そのテイストをヨーロッパ市場へ向けても積極的に採り入れる戦略だったのでしょう。
コルセアより登場が早かったアングリアも、やはりアメリカフォードのボディラインをヨーロッパの小型車へと咀嚼したのが、あの特徴的な逆反りのクリフカットへと昇華されたと理解できます。

そのアングリアも、マツダの初代キャロルに影響を与えています。たまにキャロルに対するシトロエンのAMI6からの類似性を指摘する意見もありますが、1961年登場のAMIが、翌年登場のキャロルの基本的なボディの成り立ちを左右するほどの影響を及ぼすことは不可能で、1959年に登場したアングリアこそが、クリフカットのお手本であったはず。

国産車が米欧の車のスタイリングを貪欲に手本としていた頃、こんなところにも、フォードからのインスピレーション。
Posted at 2023/01/21 11:02:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | Other | クルマ

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2023/1 >>

1 2 3 45 6 7
8910 1112 1314
1516171819 20 21
22232425262728
293031    

愛車一覧

フォード フィエスタ フォード フィエスタ
2014年に国内80台限定で販売されたレザーパッケージの第一弾、うち20台の割り当てとさ ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
生涯で8台目のフォードとして、2000年式・日本発売極最初期のC170フォーカスを202 ...
フォード フィエスタ フォード フィエスタ
「均整」「端正」「抑制」いまのカーデザインが忘れた3つのSeiを備えた小粋な実用小型車で ...
フォード フォーカス (ハッチバック) フォード フォーカス (ハッチバック)
Ford Focus SE/2003 year model/Zetec 2,000cc/ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation