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2023年11月03日 イイね!

RSの消滅が示すもの

RSの消滅が示すもの街中で欧州系フォード車に出会う機会が目に見えて減少している。国内最終期のB299フィエスタとC346フォーカスでもすでに導入から10年を迎えるタイミングとなり代替も一気に進んだのだろう。なのでそれより以前のモデルであれば何をか言わんや、である。ST220でない標準のモンデオなどいまこの国で果たして何台現存しているのやら?
そんな中で、職場近くのコインパで時々見かけるのがこちらのフォーカスRS。初めて見てからすでに1年半以上が経つが、一定の頻度で同じこの場所に現れるから、私にとってはもしかすると自分のフィエスタとフォーカス以外で一番目にする機会が多い欧州系フォードに当たるかも。国内価格がゆうに500万円を超えたエンスー向けのハイパフォーマンスグレード車を他の何よりもよく見るというのも、本来のフォードのあり方からすればかなり異質と言うべきか、それとも、フォードの国内でのいまの実質的な立ち位置を考えれば当然と言うべきか。

このC346フォーカスのRSは、フォードがイメージリーダーたるパフォーマンスグレード車を各セグメントに設定してコンスタントに世界市場へ提供していく、という2015年発表のポートフォリオのもとで、史上初めて欧米市場での共通商材となったRSである。それだけにかつてのRSを冠した各モデルと比べると、基本的な成り立ちや装備面でもだいぶ「こなれた」感があってとっつきやすい存在になった(インパネの実に文化的なこと!)。その反面、RSというラリーフィールド直結の濃い血を感じさせる部分は薄れた印象がある。実際にこの世代はもうWRCへの出場モデルのベースにはなっておらず、RS=Rally Sportの呼応関係が切れた、いちパフォーマンス・ブランドとしてのRSに昇華された点では、良くも悪くも野心的なビジネスプランの産物としてのRSにも映った。
しかしフォードの思い描いたポートフォリオは、その後の自動車をめぐる社会情勢や市場環境のあまりにも急激な変転の影響を受けて、当初の目論見通りには行かなかったのはご承知の通り。各車で想定されていたパフォーマンスグレード車の市販は軒並みキャンセルとなり、そもそもそれらのベースとなる車種自体の存亡も危ぶまれる状況になっている。フォーカスRSも、最後のフォーカスと目される現行型にはついぞ設定される見込みはない。今後果たして、RSという存在が再び市場へ姿を現す–BEVのRS?-ことはあるのだろうか?それどころか、フォードが欧州におけるパッセンジャーカーの独自開発・販売からいずれ撤退することも決して絵空事には感じられないような今日この頃ではある。
Posted at 2023/11/03 10:33:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | Focus | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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