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2024年07月15日 イイね!

フォーカスに「見た目品質」で冷や水を浴びせたゴルフ

フォーカスに「見た目品質」で冷や水を浴びせたゴルフ最近になって近所にこの車がいることに気づいた。第4世代目のゴルフ、この車が登場した時のインパクトは今も忘れていない。サイズアップした車体はパネルの平滑度とパネル間の開き方(ギャップ)の精度の高さが見るからに凄まじいものだった。インテリアも然り、IPのパーツの成形や組み合いはCセグクラスで考えられないレベルで、内外装を通じて品質の水準が1歩も2歩も3歩も・・いやそれ以上に、まさしく一気に先へ進んだようであり、驚異的だと素直に思った。

今回改めて調べてみて驚かされたのが、このゴルフの登場が1997年だったこと。97年といえばフォーカスが登場するよりも1年も前だ。フォードが満を持してフォーカスを送り出した時、優れた動的性能とパッケージングを前面に打ち出した一方で、「見た目品質」に関してはさほど重要視していなかったはずだ。そもそもフォードは表面的なクオリティの向上に対しては長いこと無頓着(苦手?)で、それよりは実質的な性能の確保こそを身上としていたフシがあり、ブランニューであるフォーカスにもそうしたフォード気質がしっかりと?受け継がれていた。

そんなフォードがエスコートに代わってフォーカスを世に出すにあたり、王者ゴルフの存在を相当に意識したはずである。実際にその卓越したドライビング・ダイナミクスは後のゴルフの商品性に大きな影響を与えたとされ、その点ではフォードの目論見は当たったと言えるのだが、想定外だったのはフォーカスの登場から1年も前に現れた4代目ゴルフが、「見た目品質」を異様なレベルへ引き上げてきたことではなかったろうか。フォードにとってはおそらくほぼノーマークな部分、しかしユーザーに対するアピール度が高い部分を、VWがしれっと見せつけてきたのだから、フォードが冷や汗を流したことは想像に難くない。
(それはフォーカスが2代目でプレミアムを訴求する方向へ舵を切ったことでも明らかだ。しかし悲しいかな、フォードが気合を入れたはずの2代目フォーカスでも、質感についてはそれより8年!も前に出た4代目ゴルフほどの評価さえ得られなかったのである)

ことほどさように、クラスを超越した品質感の高さを標榜した4代目ゴルフなのに、なぜか現存する個体が少ない印象があった。もしかすると見た目ほどには実際の耐久性が高くなくヤレてしまった個体が多かったのか?とも感じていたが、ゴルフは基本的に人気車だから、ユーザーが積極的に新世代のモデルに乗り換える分、以前のモデルが順当に減っていくのだろう。この次の5代目ですら、気がつけば意外と目にする機会が少ないのだから。

ちなみに私が愛用する98年登場の初代フォーカス、室内のパーツの立て付けはそりゃあもう・・高精度とはまったく無縁なレベルであるが、しかし実使用にはなんら支障はなく、私みたいなルーズ思考な者にとってはこちらの方がよっぽどリラックスできることは言うまでもない。
Posted at 2024/07/15 21:49:44 | コメント(2) | トラックバック(0) | Other | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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