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2024年09月02日 イイね!

マキシマーフォードには望めない感覚を伴ったUSオリエンテッド・サルーン

マキシマーフォードには望めない感覚を伴ったUSオリエンテッド・サルーン私が大好きな日本車の1台、マキシマ。4年前に近場で偶然見つけて以来、今日は久しぶりに近くへ行ったので訪ねてみたら変わらずにそこにいた。いやもう何がすごいって、露天駐車場に置かれていること。そもそも日本ではクラス的にはやや高価格帯車だったといっても、決して大事に屋内ガレージに仕舞い込まれるような類いの車ではなかったけれど、もしかすると登録以来40年近く、ずっとこうして陽の光を浴びて過ごしてきたのだろうか?そのわりにはボディ表面のコンディションは良好だ。金属のボディパネルと樹脂のバンパー部とで褪色度合いの差が出ていたりしても、車輌全体としてはいまだに一体感を保っている。これは奇跡的なコンディションと言っていいのではないだろうか?果たしていま、全国でマキシマのオリジナルコンディションの個体がどれほど残存しているというのか?

マキシマは北米マーケットに向けて日産が送り出したサルーンなので、いかにも北米のユーザーの嗜好に合った商品性だが、この「いい意味で大味な、ルーズな感じ」はいまどきのサルーンには見出せない性質だ。私は実は北米向けのサルーンを昔から好む。かつてのアバロンとかセプターとか、アメリカの風土にハマったゆる〜いサルーンが醸す空気に大いなる魅力を覚える。かつて自分で所有していたフォーカスSEセダンにも、USセダンチックなおおらかさを見出していた。
マキシマはそんなゆるさを備えながらも、日本発の製品らしい精緻で丁寧な仕上げを身上にしている点で、根っから「ブカブカそうな」フォードやGMあたりのサルーンとは違ったキャラクターだったのが魅力だ。同時期のトーラスなどには望めない繊細さをまといつつ、アメリカの雄大なシチュエーションに埋もれないスケール感を伴ったマキシマは、そのバランス度合いで唯一無二な存在であったように感じている。

マキシマが登場した80年代末頃の日産は、いまなお日産の黄金期として語り継がれている。きら星のような様々な名車が生まれた中で、マキシマはあまりに不遇だが、同時期のフェアレディZやシルビア、プリメーラなどと比肩しても少しも引けを取らない存在だと断言する。ちなみにこちらのマキシマがいる場所からさほど遠くない所に、偶然だがS13シルビアも現存している。この2台は私に言わせれば同時期の充実した空気の中から産み落とされた仲間たちだ。
(トップ写真ともども、どちらも撮影は2024年9月2日。)

Posted at 2024/09/02 21:53:24 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ

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「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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