フォード江戸川で初代フォーカスのTRENDを見ました。16インチアルミ、ウォッシャー付きのHIDヘッドランプ、サンルーフなどに専用セッティングのサスペンションを備えた、ST170を除くと初代フォーカスでもっともスポーティーな仕様です。私はこのTRENDが初代フォーカスの“ハンサム王”だと考えています。まずアルミはフォーカスがデビューした時から設定され、もっとも初期のオフィシャルフォトでも履いていたのと同じ(インチは違っていると思いますが)、いわばフォーカス生粋の意匠といえます。がっちりとした金属質な力感がみなぎる、フォーカスによくマッチした足元です。そしてフロントグリルとバンパーのプロテクターに加えて、ボディサイドのプロテクターとドアハンドルまでもがブラック仕上げなのも個人的に好ましく感じられるポイント。機能性のパーツだけにボディカラードされることなく素地が露わな方がむしろ理に適っていて、ボディ全体の中でよきワンポイントの効果も果たしています。インテリアもダッシュボードセンターのパネルがフォーカスの硬質なムードに調和するシルバーのダルフィニッシュで、内外のトータルコーディネーションの度合いは初代フォーカスの中でも抜きん出ていました。
フィエスタの限定車レザーパッケージは、すでにみんカラでもご指摘がある通り130台という台数設定が注目されます。エクスプローラーならいざ知らず、欧州系フォードで3桁の限定台数はちょっと記憶にありません。それだけの数量がさばけることが見込めるのだから、これはフィエスタがいちおうの人気車種であることを物語っていると見なしてよいのでしょう。あっぱれなものです。
ランチがてらふらっと神谷町へ足を延ばしたら、不意に目の前に新型フォーカスが現れました。急なことでカメラのフレーミングもままならず、総本山の地下駐車場に降りていく後姿をかろうじてキャッチできた程度のものですが、これまで紹介できなかったリアエンドの様子がお分かりいただけると思います。オリジナルと比べると、相変わらずなんとも不可思議な形状のテールランプカバーは面積がいくぶん縮小されていて、テールゲートのウインドウの形状も多少改まっています。これらの変更がどういった理由によるものか、個人的にはとても興味があります。一方でボディサイドのエアロパーツの形状はオリジナルにほぼ準じているようです。大きめのリアスポイラーといい、やはりSPORTグレードらしいアピアランスを保っていますね。ただ、ホイールがこれまでのSTのそれを彷彿とさせるYシェイプでなくフィンタイプとなったことで、いかにもスポーティー!と全身で主張しているかのような印象はいくらか弱まったかもしれません。
先日までの酷暑もようやく和らぎ、それとともにいつの間にか日まで短くなって、夕方の6時を過ぎると急速に夜の気配が濃くなってきます。そんな季節の変化の速さを肌で感じながら神谷町界隈を歩いていると、向こうから私にとって馴染みぶかい車がこちらへ近づいて来るではないですか!たとえ周囲が薄暗くなっていても決して見間違えるはずがありません、先代フィエスタ初期型Ghia、しかもボディカラーはアクエリアス!!まさしく我がフィエスタと寸分違わない仕様です。これまで自分のと同じフィエスタには一度として遭遇していないので、興奮しながら凝視してみれば、サイドウインドウのバイザーなども装着されていない「何も足さない、何も引かない」すっぴんぶりまで共通なようです。なんだか自分の愛車が走っているのを見ているような感覚に陥りそうでした。とにかく、元気に走っている様子がもう無条件に嬉しかったですね。いつか2台を並べてみたいです。
初代トーラスワゴンはやはりこの後姿が魅力ですね。キャビンがリアエンドにかけてぐーっと絞り込まれているので絶対的なスペース効率でいえば欧州産ワゴンには劣るのでしょうが、その分、実用性だけでは割り切れない「スペシャルな何か」を見る者に感じさせます。当時はアメリカ車らしく大柄に映ったボディサイズも、いまこうして見るとそれほどでもなく、日本でも人気を博したことも納得です。この写真のトーラスはナンバーからすると、もしかしてワンオーナーカーでしょうか?勝手な想像ですが、初代から二代目に乗り換えられることもなく、今なお便利に使われているのかもしれません。![]() |
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