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ロボ部長のブログ一覧

2019年03月23日 イイね!

その頃、マスタングは「流れるように」ありたかった

その頃、マスタングは「流れるように」ありたかった代官山の立派なマンションに駐車されていた、SN95マスタングのコンバーチブル。横水平3連テールランプですから、この世代としてごく初期の1994〜1996イヤーモデルですね。今や残存数も減ってしまった希少なモデルといえます。

日本だとマスタングは、60〜70年代初頭までのモデルはフリークの間でしっかり価値が認められているし、逆に比較的近年のS197以降のモデルも人気が高い。なのに、やや特異だったマスタングIIはさておき、FOXプラットフォームをベースとする70年代後期から2000年代初頭までのモデル、すなわちボディにFordのブルーオーバルが付いていた頃のモデルは不遇をかこっています。特にこのSN95なんて発売当時はあれほど多く流通されていたはずが、もう目にする機会は本当に減り、コブラでないスタンダードモデルは特に見なくなりました。初期のマスタングのように積極的なリペアやレストアを施してまで維持するほどの価値は定まっていないのでしょうね。

こちらのコンバーチブルはディープフォレストグリーンのボディカラーが、ちょうど私が所有しているコンセンプトカーのマスタング・マックIIIのミニカーと色が近かったこともあって、そのミニカーを引っ張り出して、似たアングルで写してみました。SN95デビュー当初の特徴である横水平3連テールランプはこのマックIIIでも用いられていますが、これはおそらくコンセンプトモデルとして開発されていた段階で、量産型のSN95の全体像がほぼ固まっていたので、そのディテールを反復し、コンセプトカーとしてより強調するように扱われた部位だったのでしょう。

マスタングのテールランプといえば縦方向に3連が定石なのに、なぜここでは逆の水平方向が採られたのか?それはこのマックIIIを眺めていると想像がつきますが、前後に流れるラインの上にすべてのディテールの要素が溶け込むような、流体的なシェイプを当時のフォードのデザイナーは突き詰めたかったのでしょう。そのために伝統的な「縦方向の流れ」を捨ててまでインテグレートされた全体形状を目指したにもかかわらず、「マスタングらしくない」という声に押され、結局途中で縦3連に変更されたーおそらくそんなところではなかったのかと。



テールランプもそれ自体が象徴的な存在になってくると、大きく変えることが難しいですね、ちょうどスカイランのそれのように。
フォーカスもテールランプのイメージは変えて欲しくなかったなぁ・・
Posted at 2019/03/23 12:02:43 | コメント(2) | トラックバック(0) | Mustang | クルマ
2019年03月19日 イイね!

アウディA2と六代目フィエスタとの相関について

アウディA2と六代目フィエスタとの相関について今晩、表参道で久しぶりにアウディA2を見ました。A2は一代限りで消滅したとはいえ、その先駆的な成り立ちとともに、一時期のアウディデザインの究極と言うべきスタイリングを持った唯一無二の小型車で、私も今なお本当に大好きな一台です。

このクルマが実は、我が六代目フィエスタのスタイリングに大きく影響を与えているであろうことは、六代目フィエスタのデザインを担当したフォードのデザインディレクター、クリス・バードが、かつてアウディに在籍していて、A2もバードのアウディ在籍時代の息がかかった車であったことからも明らかでした。それで今日、A2を見た後でネットを検索してみると、驚いたことに今まで私も見たことがない、このような六代目フィエスタのエクステリアデザインスケッチが・・



(画像はネット記事から引用しました)
これは六代目フィエスタの開発初期、99年に描かれたスケッチのようで、初代Kaやフォーカスを彷彿とさせるグラフィカルなディテールのラインはさておき、全体のシルエットやライン、フェンダーアーチの処理などには、明らかにA2との近似性を感じませんか?
どうやらバードは、アウディ時代に自らが指揮していたスタイリングテーマを基調に、当時のフォードのニューエッジ・デザインとの融合を試みようとしていたのではないでしょうか。結局、このスケッチに示されたカッティング・エッジなテイストよりは、より親しみやすく、オールマイティに受け入れられそうなトーンへと修正されて、最終的な六代目フィエスタの量産型へと至ったようです。



こうしてA2→フィエスタの初期スケッチ→量産型フィエスタへと、同じシルバーボディ+近しいアングルで推移を並べてみると、こじつけかもしれませんが、何らか一本筋が通ったトーンが感じられないでしょうか?

A2はいかにも技術オリエンテッドなアウディらしい、実に理詰めでストイックなスタイリングを誇っています。それこそがA2の最大の魅力ではあっても、しかしそれゆえ、あまりにも先鋭化されすぎてしまい、こうした小型車が本来ターゲットとすべき層に対するアピール度は弱かったのでしょう。それに対するフィエスタは、A2で試みられたスタイリングのテーマを土台にしつつも、フォードという大衆に浸透したブランドだけに、より親しみやすく受け入れられやすいキャラクターへと希釈されて現れてきた、と言えるのではないかと思います。

Posted at 2019/03/20 00:20:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | Other | クルマ
2019年03月17日 イイね!

私のマスタング7・・肩肘張らないヒストリック

私のマスタング7・・肩肘張らないヒストリックこちらのナンバーはメインの数字だけを残してあとは消しています。この数字から察するに、きっと1967年式モデルなのでしょう。ちょっとBULLITTを想起させるダークグリーンのファストバックが、自宅近所の民家に駐車されていました。

こんな風に、今から50年も前の車が、屋内や屋根付きでもないガレージに普通に置かれているというのは、実はけっこう珍しいシチュエーションと言えるのかもしれません。自分の周囲を顧みても、同じような境遇の車はそうそういませんし(やはり自宅の近くで、屋内に大事そうに保管されているごく初期のものと思われる117クーペが一台あることは知っています)。でも、マスタングという車はこういう姿が似合っている気がします。もちろん、すでに立派なヒストリックカーとしての価値を十分に備えているとはいえ、ガレージの奥にしまい込まれるより、これくらいオープンに扱われているのがマスタングらしいです。勝手な想像ですが、奥に見える物置?の中にはこのマスタングのパーツやツールなどが豊富にストックされていて、休みの日にはオーナーさんがこの場所で楽しくマスタング弄りに勤しんでいるのでは?肩肘張らないヒストリック、いいですよね。
Posted at 2019/03/17 22:17:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | Mustang | クルマ
2019年03月16日 イイね!

不世出な存在・ST170のスクラップファイル

不世出な存在・ST170のスクラップファイル今週はヨーストさんが出張で東京にいらしたのに合わせて、tamapさんが会食の場を設けてお声がけくださったので、私も同席させていただきました。Yoh&PatrascheⅢさんとも久しぶりにお会いでき、楽しいひとときを過ごせました。皆さん本当にありがとうございました!

その場を共にした4名に共通したのが、いずれもフォードのSTモデルのオーナー経験があることです。ヨーストさんはつい先だってまでフィエスタSTをご愛用でしたし、tamapさんはフォーカスST170の現役オーナー、Yoh&PatrascheⅢさんと私はかつてのST170オーナーです。各地の地酒を飲みながらの話題にも当然、それらSTにまつわることが出てきました。そこで私自身あらためて認識したのが、フォーカスST170という車に対するある種の賞賛であり、もしチャンスがあればいつか(再び)乗りたい、という気持ちを皆さんが内に秘めていらしていることです。
私はST170を降りてちょうど10年くらいになりますが、今でも記憶に深く、やはり状態のいい個体が現れたならまたオーナーになってもいい、とすら思える存在です。オーナー当時には、ST170が早々と「上がりの一台」になるかもと半ば本気で考えていました。フォードらしい気のおけない面と、走らせて愉しく痛快な面とが絶妙にバランスされ、実用性が高く作りもしっかりしているなど、自分が望むことが一揃いしたパーフェクトな一台でした。

だから、当時はST170を取り上げた媒体記事の収集にも熱を入れていました。自分の愛車に関する記事などをマメにチェックしスクラップまでしたのは、後にも先にもST170だけです。私がST170を購入したのはすでに新車販売が終わってからだったので、雑誌のバックナンバーを漁って集めたりしたものが、2冊のファイルになって今も書棚に収まっています。すべてのST170の記事をカバーできているとは思わないものの、国内の媒体に限っては相応の範囲をピックアップできているように自負しています。

それらの記事を見返すと、おおむね「よくできた高性能車」か「完成度は高いけど愉しくはない」という論調に二分されていますね。アルファ、ルノーといったイタフラ系と同じ俎上に載せられると、だいたい不利な扱いを受けるのがいかにも居場所のないフォードらしい(^^;
数ある記事の中で、私が特に気に入っているのは、まとまった特集記事でも試乗レポートでもない、カーセンサーの何かの特集ページ内で、ほんの少しのスペースで言及された沢村慎太郎さんのコメントだったりします。こういうところで話題にしてもらえてこそ、実は光る存在ではないかと(笑


このスクラップファイルは、機会があればぜひST170のオーナーの方にもご覧いただきたいと思っています。
Posted at 2019/03/16 13:46:18 | コメント(4) | トラックバック(0) | Focus | クルマ
2019年03月09日 イイね!

近くに、Racing Puma!

近くに、Racing Puma!9年間、およそ830回続けている私のブログは、内容の7割方が街で偶然出会ったフォードを題材にしています。時には珍しいフォード車を売っている販売店を訪ねることもありますが、やはり自分でも一番楽しくて胸踊るのは、そうした最初から存在することがわかっているシチュエーションより、まったく予期せぬ意外なフォードとの遭遇です。時々、なんでそんなにフォードとよく会うの?フォードオーナーの名簿でも持っているんじゃない??などと言われたこともあります(^^;)もちろん、そんなものはないですよ〜

今日は都内某通りを走行中、反対側の車線沿いにその一台が駐車されているのを見逃しませんでした。そのあと少し用事があったので、もう少しだけそのままそこにいてくれよ・・と念じつつ、気もそぞろに用を済ませて急いでその一台のもとに駆けつけました・・・いました!今から12年前ほど、FJL開催のサーキットエクスペリエンスの駐車場で初めて目にした時の衝撃がよみがえります。それ以来2度目の出会いとなる、世界限定500台の謎めいた存在。日頃、ベーシックグレードのフォードが好きと言っていながら、この車は別格です。私にとってはフォーカスRSよりもストレートに刺さる存在。そんな車が、自宅からさほど遠くないエリアに存在していたことがわかっただけで、花粉症もどこかへ消え去りそうなテンションに(^^

その一台、Racing Puma!

Posted at 2019/03/09 21:58:32 | コメント(4) | トラックバック(0) | Puma | クルマ

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォード車を40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しま...
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