ロボ部長のブログ一覧

（おことわり・今回の写真とブログ内容は直接関係ありません）
カーマガジンの最新号に、最近では珍しい欧州フォードの小特集があります。FLC四日市店さんのことが大きくフィーチャーされていて、今号からスタートする連続企画というから、おそらくFLCさんとのタイアップなのでしょう。
この特集で書かれた記事が噴飯ものです。2016年のフォード国内撤退は「日本で買いたいフォード車がなかったから」当然だった、と。車好きが買いたいフォード車とはRSやSTであり、まるでSが付かない一般的なフォード車には価値がなかったと言わんばかりの書きっぷりに呆れるやら、腹立たしいやら。
担当のライターさんは、2015年にカーマガジンが欧州フォード大特集を組んだ際にも、巻頭のシエラRS500とエスコスの記事を執筆していたので、そもそもがファスト系フォードびいきな方なのでしょうけれどね・・

自動車媒体で欧州フォードがそのように扱われることは過去にも珍しくなかったし、エンスーやモーターリストをターゲットとしたカーマガジンだから、そういった姿勢を前面に打ち出すこともある意味で理解できます。
しかしかつてと違い、いまは日本の自動車媒体があえて欧州フォードに言及する機会などほぼ皆無で（広告が取れない記事にページを割く気概を持った媒体が果たしていまどれほどあるのでしょう？）、つまり他にほとんどフォードをめぐる言説の選択肢がない中で、相も変わらずフォード＝RS的レッテルを上書きすることが、果たしてフォードのイメージを強化し、その価値をシャープに磨き上げることを意味するのでしょうか？私はそうは思いません。ただでさえフォードをめぐる言説が貧しいこの国で、さらにそのボキャブラリーを奪い取り、やせ細らせるばかりです。たとえFLCさんの品揃えと売れ筋がファスト系車種メインでそれをアピールする目的があるにしても、国内で欧州フォードを認める方の少なからずが、その素性のよさに魅了されていることを顧みないようでは、息の長い支持を保っていくための共感を育むことにはつながらないと思うのです。

一方で、今回の記事には「RSやSTがあればいいという素人考え」といった記述もあり、単なるファスト系礼賛ではなさそうな含みを持たせてもいます。もしかすると、初回は意図的にステレオタイプな表現を用いてある程度の読者の同感（反感？）を得ておき、今後の連載の中で少しずつそれとは異なった「玄人筋？」な欧州フォード像を明らかにしていく・・という算段があるのかも。それならそれで、お手並み拝見といったところ。この特集はこれからしばらくの間、毎号組まれるようなので、初回だけで判断せずに今後の展開を注視することとしましょうか。

今日の茨城へ向かう列車車中より。J磐線の線路すぐ傍に目にできる、フィエスタとクーガ二台持ちのご邸宅です。いまなお現役感たっぷりな、私のと同じ6代目フィエスタ前期型と、2代目クーガとの取り合わせは、それだけでもうオーナーさんの欧州フォードに対する傾倒度合いを示すに十分なものです。コンパクトかつプレーンなユーロ・ベーシックと、オールマイティな性能の高さを誇るユーロSUVというペアリングに、この国で欧州フォードを所有していく時の、ひとつの理想像を見出す方も多いのではないでしょうか。

私が知る限り、同郷である千葉県内で複数の欧州フォード車を所有されているお宅は、こちらと、以前に出川さんの番組で登場していた成田のお宅（エスコス＋フォーカス）です。どちらもきっといずれ劣らぬ、熱心な欧州フォード・フリークなんだろうな。

今週は毎日、代車でお借りした7代目フィエスタを通勤に利用してきました。発売当時にディーラーで試乗したときと違い、通常の使用状況に相当するシチュエーションを繰り返すことで得られたものは大きく、結果としてこのクルマがとても気に入りました。そう思える理由は多々あるのですが、その一つが、ストップ＆ゴーと急加速・急減速を強いられる機会が多い都市部の路上で操るのに、とても適した特性であるからです。

自宅から職場までの道のりは、途中に大きい川が何本かあって長い橋を渡ります。その取り付け勾配の上り下りなど、もう一歩のパワーがほしいときに、軽くスロットルを開いただけで力強い加速の伸びが得られます。一方で、エンジンブレーキは6代目よりも確実によく効きます。
そして都心部へ入ると、比較的急なブレーキング／スタート、レーンチェンジが多発します。そうしたときも、やはり臨機応変な加減速が即座に得られ、それでいてクルマの姿勢は終始安定していられることも美点です。

これらはもちろん、私の6代目であっても得られることではありますが、そのためにはかなりアクセルを踏み込む必要があったり、エンジンの回転数を引っ張らなくてはならないため、ストレスを感じることも間々あります。そうしたストレス感は7代目を毎日使っていて感じることが本当に少なかったです。
7代目は高速巡航も、山坂道も得意であろうとは思います。私にとってはそのコンパクトな成り立ちもあり、都市部で実用的に付き合うのが特に似合うように思えます。

その感覚を言い表すなら、“泳ぐように”走れる・・使い古された表現になりますが、雑然とした路上・状況の中をすいすいと軽やかに走り抜ける感覚は、まさに都市という川を泳ぐかのごとし！

トップ写真、わかりにくいのですがたまたま隣をかすめていったのはマスタングです。

今日もEcoBoostフィエスタで通勤です。いろいろ気に入っている点がある中で、特にいいのがシート。個人差が出る部分とはいえ、私にとってこのシートはこれまで乗り継いできたフォード各車の中では、ST170のレカロと並ぶ高評価です。硬さと座面（背面）面積・形状の適切さ、調整しろの大きさをはじめ、背中に汗をかいても不快感を覚えない素材やパターンの選択も素晴らしい。
もちろん、シートの良さはそれ単体ではなく、セットされる車体との関係でとらえるべきで、そうした意味ではシートの取り付け精度、そもそもの車体自体の剛性も揃って高いレベルであることをうかがわせます。とにかく疲れることのない秀逸なシートです。

写真は私の通勤カバンで、シートとこのカバンのテクスチャーやカラースキームがとても近いことに気づきました。EcoBoostフィエスタのシートは、以前はちょっとスポーティーさの演出が過ぎるかな？と感じていたのですが、こうしたファッションアイテムと相通じるテイストがあるのがわかり、旨いなと思い直しています。
こういう、表層の空気感みたいなものの有無で、そのクルマが「時代と呼吸している」印象度合いが全然異なってくるんですよね。

ちなみに、私のカバンの肩ひもはシートベルトと同素材なんです。そうしたこともシートとのマッチングを強く感じさせるのかも ^_^

代車のフィエスタがあまりに愉しいので、今週は毎日これで出勤することに決めました。多少駐車料金がかさんだところで、手元にある限られた時間でこのクルマを味わえると思えば、お安いお安い（^_^

自宅から職場までちょうど20kmの道のりは、朝の都心へ向かう車両で混雑した幹線道路もあれば、慌ただしくタクシーや物流の車両が行き違う都心部など、デイリーユース的なクルマの使い方を体感するには千変万化でうってつけです。ふだん自分のフィエスタで通いなれている道筋を、同じように走ってみるのが違いを理解する上でももっとも早道でしょうし。
しかも今朝は、皇居前あたりを走行中に、突然のゲリラ豪雨的な土砂降りに遭遇。視界も遮られる悪条件下でのフィエスタも経験ができました。

フィエスタは、ひんぱんな加速と減速が要求される路上や、ワイパーが追いつかないような状況でもストレスなく走らせることができたばかりか、むしろ「もっと走ろうよー」と言わんばかりに元気なパワーユニットとタイムラグのないシフトが痛快で、つい必要以上に飛ばしてしまいたくなる衝動を抑えるのにひと苦労（^^;

そしてとどめは、いつも使っている六本木の立体駐車場の管理人さんから、出庫時に「新しいフィエスタいいですね」と声をかけられたことにビックリ！管理人さん、よく知っていますね〜いつもは私自身がフォードオーナーさんに伝えているようなことを、他の方から言われたのが嬉しくて♪あ、そう言われたのは自分の愛車にでなく、あくまでも代車にか。こうして二日目にして、すでにこのフィエスタ、かなり欲しくなってしまっています。