納入時期前倒しに挑戦、「2強目指せる」
世界最大の航空宇宙産業展「パリ国際航空ショー」が19日、パリ郊外のル・ブルジェ空港で開幕する。英国で行う「ファンボロー国際航空ショー」との隔年開催の展示会。主催者によると今回は約2300社・団体が出展し、業界関係者向けの前半4日間には15万人の来場が見込まれる。25日までの開催で、後半3日間は一般来場者向け。
出展する日本勢最大の目玉は、三菱重工業が開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」を実機展示することだ。主要航空ショーでの同実機展示は初めて。開発が遅れる中、実機を見せて世界の航空会社へのアピールを狙う。
このほか、日本航空宇宙工業会(SJAC)と加盟12社や、各地の中小企業が出展する。また、東京都が中小企業グループと初出展し、海外メーカーからの受注獲得を目指す。中部地方の7企業・団体もドイツの航空宇宙産業クラスターの企業と交流する。
パリ航空ショーは2年に一度、奇数年に開かれる世界最大の航空ショー。今回、米ボーイングが小型機「737MAX」の派生機種を事業化することが予想されたり、欧州エアバスが最新鋭大型機の飛行展示を予定したりしているが、日本で最も大きなトピックとなるのは、やはりMRJの実機出展だろう。
世界の主要な航空ショーでは、メーカーは開発中の機体を展示してPRすることが多い。一方、これまでMRJの開発遅延に苦しんできた三菱航空機は、試験作業などを最優先するため航空ショーには実物大の客室模型(モックアップ)を出展してきた。MRJの実機が航空ショーに持ち込まれるのは初めてとなる。三菱航空機の親会社である三菱重工業の宮永俊一社長も現地に出向き、記者会見を行う予定。
三菱航空機の水谷久和社長は、ローンチカスタマーであるANAホールディングスへの納入時期について「2019年を念頭に置いて作業している」と20年半ばからの前倒しを目指している。
量産初号機の納入時期は、5度目の延期で18年半ばから20年半ばに遅れた。水谷社長は「めどが付いたと言えるほどではないが、社内では何とか19年に頑張ろうと話している」という。
現在、今秋の完了予定で電気配線の見直しによる機体の設計変更作業を進めている。フランス企業とパートナー契約を結び、約20人の技術者を受け入れており「彼らの力をフル活用してきっちり仕上げたい」と水谷社長。
パリ国際航空ショーに向けては、「エンブラエルが約5割のシェアだと思っている。ボンバルディアは4割だが100席以上に注力しており、我々ががんばっていけば、新しい2強の一角を形成できるのでは」(水谷社長)と意気込む。
MRJもやっと実機を展示できるようになったか。後は納期を1日でも早くすることだろう。旅客機は機体を作ることよりもそれを売ることの方が何倍も大変なことだ。お上相手の商売しかしていない日本の航空機メーカーにはその辺が理解し難いかも知れないが、・・。まあとにかくあともう少しだ、がんばれ、三菱重工、明日の日本のために、‥(-。-)y-゜゜゜。
Posted at 2017/06/19 12:13:05 | |
トラックバック(0) | 日記