大相撲の横綱・日馬富士(33)=伊勢ケ浜=の暴行問題で揺れる日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)が27日、東京・両国国技館で定例会合を開いた。協会の危機管理委員会に報告を受けたが、けがをした幕内・貴ノ岩(27)=貴乃花=らの聴取は途中で、横審としての判断を持ち越した。北村正任委員長(76)=毎日新聞社名誉顧問=は会見で、協会の調査に非協力的な貴乃花親方(元横綱、45)の姿勢を批判した。
約100人の報道陣が注目した会合後の会見。調査と早期解決を望む協会の協力依頼に応じない貴乃花親方の姿勢について、横審の北村委員長は「理事の立場で、協会全体が進めることに対し、ぶち壊す動きをしている。みんな『疑念がある』『不可解だ』と言っている」と語気を強めた。会合での意見はほぼ一致していたそうで、出席者を代表して「納得できない。その結果、弟子である貴ノ岩がどうなっていくのか?と考えると、おかしい」と疑問を投げかけた。横審が特定の理事、親方に苦言を呈するのは極めて異例だ。
通常10~15分ほどで終わる横審の定例会合は60分にも及んだ。横綱の諸案件を議論する場だが、関係者によれば、議論は日馬富士ではなく真意を測りかねる貴乃花の言動について、ほとんどの時間を割いたという。閉会後恒例の食事会も中止になった。
貴乃花親方は日馬富士の暴行に憤り、10月29日に鳥取県警へ被害届を提出。協会による再三の取り下げ要請にも応じない。体調不良を理由に貴ノ岩を保護し、危機管理委員会聴取を拒絶しているだけでなく、初場所(1月14日初日・両国国技館)も休場する意向さえ持っているという。態度を硬化させたまま千秋楽を迎えた。北村委員長は「親方の意思と本人の意思が一致しているのか。親方が力士一人の先行きを決めていいのか」と指摘。立場を超え、貴ノ岩の相撲人生を左右しかねない状況を憂慮した。
会合では「いつまでも調査できないと協会のガバナンス(統治)の問題になる」と聴取の早期実施を促す声もあったという。鳥取県警の事情聴取も進んでいるが、北村委員長は「協会は自助努力で警察の調査より早く事実を確認したい。横綱審議委員会が基礎とするのは協会の調査結果だけ」と強調。最終報告を受けた後、横審の臨時開催も示唆した。
◆横綱審議委員会 1950年5月に設置。昇進問題など横綱に関する諸案件について日本相撲協会の諮問に答申する。委員の定員は15人以内で現在は9人。任期は2年で5期10年まで。今年1月から北村正任氏(毎日新聞社名誉顧問)が委員長に就任した。横綱の「お目付け役」を務め、体面を汚したり、不成績が目立ったりする場合に、「激励、注意、引退勧告」などを出す。朝青龍が2010年初場所中に泥酔し暴行問題を起こした際には引退勧告書を相撲協会に提出した。
警察の聴取は刑事責任追及、協会の調査は事実の確認と再発防止とそれぞれ目的が異なるので本来であれば被害届を出せばその責任もあるだろうし、相撲協会に所属しているものとしてもその責任があるのだからやむを得ない事情があるなら別だが、双方に等しく協力すべきだろう。もっとも何だかんだ言っても要は酔っ払いの喧嘩だろう。国技だの横綱の品格だのと言っても格闘家集団だろう。そう言うこともあるんじゃないのかねえ。なんだかマスコミがバカみたいに騒ぎ過ぎだと思うが、・・。見ていてアホらしい、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2017/11/28 15:31:22 | |
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