先週土曜日に東京オートサロン会場で開催された、競技関係者向けのGR‐YARISミーティングに参加してきました。あまり多くは約束事があるので語れないのですが・・・
プロジェクトメンバーの皆さんの熱意と本気度には感動すら覚えるほどでした・・・
あの商業主義&一般人向け車両しか作らないトヨタ(失礼を承知で・・・)が、モータースポーツベース車の開発に商売抜きで本気の取り組みをした説明を受けました。ある意味、四面楚歌に近いプロジェクトなので私もなんとか協力をしてあげたいです。
日本の自動車業界そのものは、今はどの方向を向いても暗礁ばかり。そして、モータースポーツ関連もいい雰囲気ではありません。一般的には贅沢な道楽としか見えないし、そのような報道のされ方もします。だから、スポンサーとなる企業さんも、海外のように”文化育成に”という感じではなくてブームになった時に宣伝効果が見込めれば・・・的な感じでの協賛が多いようにかんじるんですね。
このGR‐YARISは通常のYARISとは生産工程からして全く違います。名前だけですねYARISという一般生産車と同じなのは(笑)
ラリー競技をメインに開発されているのですが(一般自動車ファン向けにはサーキットイメージのアナウンスがされていますが・・・)、今のラリーの国際的な流れでいうと・・・
WRCクラス:WRカー・・・ワークスカー
WRC2&ERC他地域チャンピオンシップ・・・R5
国内チャンピオンシップ・・・国毎でFIAルールを基軸とした車両
になります。
この中のR5で主力なのがチェコのSKODAファビアR5です。WRC2プロクラスではトップに君臨しているメーカー&チームですね(トヨタチームに加入したロバンペラ選手は昨年のこのクラスの世界チャンピオンでSKODAドライバー)。WRカーに近い性能を持つR5車両です。
元来のR車両は一般市販車があり、それを自動車メーカーのファクトリー部門に持ち込んでR車両として制作されるのです。SKODAもそうですしABARTH500R3T、トヨタGT86CSR3、VWポロR5等々。値段は一台1000万~3000万くらいかな?
R車両は市販車ではあるけれども、市販競技専用車両という事で、一般ユーザーが入手することはほぼ無理な車なんですよね・・・
この逆手法的な生産方式をとっているのがGR-YARISなんですね~
R車両に化けさせる事が可能な普通のユーザーが買えるベース車といったところでしょうか・・・
そういった手間と実戦ノウハウの必要な事を生産工程から考えて作られているのがこのGR-YARISという車。ある意味、世界の自動車メーカーの常識を覆した内容なんです(私は車両性能云々よりもそちらに驚愕しました)。
400万という破格値だけれども、私にはその資金がないので諦めますが(´;ω;`)
私は知りませんが、昭和時代のモータースポーツ黎明期~全盛期の熱さを呼び起こせる車じゃないかな?と凄く期待させてくれる車の登場です。世界に通じるベース車を利益関係なく発表したGRカンパニー。色々な意味で凄いです!
追伸:俗世間的に言うスポーツカーという見方をしたら変になってしまうのでご注意を(^_-)
※アメブロとほぼ同じ内容です
Posted at 2020/01/14 14:31:47 | |
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市販ラリー競技車両 | 日記