前回に引き続き、愛知県奥三河の最奥地、最東端の
旧富山村を経て静岡県の
旧水窪町へ。
夏焼隧道を通って通行止箇所の空き地に車を停めて、ここから集落跡へと向かいます。
国土地理院の地図を見ると、ここで標高263mとなってるので、集落へは150mほど山を
登っていくことになります。距離にして往復1キロちょっとです。
隧道の脇に集落へ向かう1本道があります。かつては近くまで車で入れたようですね。
駐車禁止とあるので、こちらへは入って来ないように(^^;
これ以上は車が入っていける道幅じゃないなーってあたりで道端に廃車が埋もれてました。
トヨタカローラ?カリーナ?
どうやらAEカローラっぽいですね~。でも比較的新しそうなモデルです。
帰宅してから調べたら…コレでした。一番古くても昭和54年だから…やっぱり新しいですね(笑
自分が生まれて初めて買った車が昭和59年のアコードだったからなぁ(笑
なんか山に行くとよく車が埋もれてますよね。北アルプスの焼岳も、いつも登山道に残骸が…
どう考えても車が入ってこられる場所じゃないのに車があるのがミステリーすぎて…(怖
こちらはこの登山道を整備された方に尋ねると40年近く前から既に放置されてるらしい(爆
これで車種が判る人がいたら…凄いです。車ヲタの次元を超えた人でしょう(笑
富士山の中腹にあるワゴニアもとんでもないですけどね。一時登山者の間で話題でしたが…
最近こちらはほぼ究明されましたけどね。こういう風変わりな歴史探訪もまた面白いもんです(笑
…閑話休題。
で、先を進みます。足元はさほど悪くはないですが、これから物凄く生い茂ってきそうです。
ほぼ枯れ沢ですが、土砂崩れしていて道も一部崩壊してました。雨上がりは怖いですね。
まぁでも十分歩けます。
沢を越えると夏焼住人が利用していたであろうモノレールが今も残ってました。
前述したように、この集落はちょっとした登山になるので…モノレールが必要だったのかも。
しかし、これ…めっちゃスリリングなんじゃ?!
この山道の左手、足元はすぐ天竜川で足を踏み外したら当然…
ですが、この竹林はなんだかキレイでした、天竜川のエメラルドグリーンと相まって(^^
そしてここからさらに登っていきます。視界が広がって絶景の予感!
しかし…確かにこんな急坂が続くんだから…年寄りにはモノレールは生活必需品ですよね(汗
郵便受け?っぽいものが設置されてました。郵便配達は最後までされていたそうですが…
ここまでは住人が取りに行かないとダメだったのかしらん?それとも別のアイテム??
それを越えるとようやく1軒目が見えてきました。
さらに上の方へ進むと…先程のモノレールの線路が見えてました。いや、絶対怖いでしょ!
この右手に諏訪神社があります。
モノレールの終着点にあった家屋です。まだ生活していても不思議でない様相です。
おおよそ150mほど登って来ましたが…これ、真夏だと相当しんどいと思いますね(汗
諏訪神社の近くにはまだ枯れてない献花もあったので、やはり定期的に訪れるんですね。
このあと少し登山道を山頂へ目指してみたんですが、かなり荒廃していたので断念。
神社の奥は急に山道が途切れていて断崖絶壁になってました。これは要注意ですね(汗
そして下山していきます。他にも当時の生活が窺える家財道具などが見受けられました。
集落跡地より天竜川を眺めます…めっちゃ良い眺め。これだけ天気良ければ最高ですよね。
因みにこの赤い屋根の住人は以前地元の番組で取材を受けていました。息子さん…かな?
今でも定期的に掃除などで訪れてるようです。廃村が決まってからもうすぐ10年経ちますが、
正直、我が家よりも小綺麗なんじゃないかと思うくらいキレイにされてました。
生活はどう考えても大変そうですが…人混みが苦手な自分には天国です(^^;
まさに秘境ですね~。でも約10年前まではれっきとした集落があっただけに、
ケータイの電波はかろうじて飛んでました。その点では秘境ポイント、マイナスですかね(笑
対岸には現在通行止めとなっている佐久間ダムへ向かう県道1号が見え隠れしています。
というワケで、夏焼集落跡でした。ウィキペディアの写真を参考にすると…こんな感じです。
なかなかヘビーな急斜面に居住していたのがわかりますよね。
そして下山後は今度は通行止め箇所から下りられそうだったので、川岸へ向かってみます。
時折泥濘にズボっと踏み抜きそうになりますが…際のところまで来られました(^^;
アオスジアゲハとクロアゲハが群れのようにいました。数えたら10匹以上…繁殖中かしらん?
再び車のところまで戻ってきたので、次の目的地へと向かいます!
もう5月はこんな山奥でもフツーに暑いですね、25℃でした。全身汗ダクです…(涙
夏焼隧道…手掘りなんですかね??因みに竣工は昭和11年と比較的新しい気もしますが。
冷静に考えたらここ、自動車1台通るのがやっとの、元鉄道用の隧道なので…
前方から対向車が来たら…詰みますね、何せこれ1キロ以上の長さがあるので(涙
なんとか無事に?戻って来られました。やはりこういう狭い場所にはありがたい車です(^^;
天竜川に架かる鷹巣橋を渡って再び旧富山村へ戻ります。
この鷹巣橋は昭和31年に完成したそうですが、この天竜川に架かる橋って非常に少なくて…
次にあるのは約18キロ上流の天竜川橋だし、以南にはもう橋はなく、佐久間ダムとなってます。
橋を渡れば愛知県豊根村…旧富山村です。
橋の上からは水量が減った時にしか現れない天竜川階段遺構が見えてました。
そして、今回のプチ旅のメインの1つ…旧富山村唯一の温泉、湯の島温泉で汗を流します(^^;
滅多に客が来ないという理由から、営業するのは週末や祝日の午後のみとなってます(汗
それもあって今回、土曜日にお出かけしてる…というワケでした、どうしても入りたくて(^^;
露天風呂と内風呂があり、露天風呂は冬季はやってません。入浴料は500円です。
泉質はよくある塩化物泉で明示はされてませんでしたがややアルカリ性じゃないか、と。
内風呂の方は42℃、露天風呂は40℃くらいだと思います。
こんな暑い時期でも露天で日陰さえあれば結構長く入っていられて良いですね。
別の棟に休憩室もありました。旅館とかあるワケではないので本当にシーンとしてます(汗
レビューでも多く書かれてましたが、本当にとんでもなく巨大な蜂の巣があってビックリ(^^;
これでは確かに露天風呂まで蜂が襲来する可能性はありますよね…(汗
というワケで、奥三河や南信の主な温泉はだいたいひと通り回って入ってきましたが…
基本的にどこも似たような泉質ですね、いわゆる美人の湯なので、刺激もかなり少なめで
誰でも入れて良いと思います。特別凄いとは正直言い難いですが下呂温泉よりは良いかも(爆
さて、と。
気がつけば、温泉も入って着替えてサッパリしたところで…ぼちぼち夕暮れ時となりました。
このぶっちぎりの快晴を活かしてデリカミニ×絶景写真を撮りに、次の場所へと向かいます!
…といったところでまたしても文字数いっぱい…もうみんカラさん、何とかしてよ(爆
というワケで、次回は久々に大好きな村と超絶景の山へ訪れます!…つづく!!