日産の販売した不思議な車「ルネッサ」

1997年10月、日産は「ルネッサ」を発売開始しました。

車高の高いスタイルで、２列シートで5人乗り。
日産は「マルチ・アメニティー・ビークル」と言ってました。
ベースはプレサージュ/バサラ。

市場では「ステーションワゴン」「ハイトワゴン」「クロスオーバーSUV」と言われてはっきり属さないモデルでした。
実に不思議な車でした

エンジン
SR20DET型　直列4気筒DOHCターボ
排気量：1998cc
最高出力：200ps/6000rpm
最大トルク：27.0kgf.m/4000rpm

SR20DE型　直列4気筒DOHC
排気量：1998cc
最高出力：140ps／5600rpm
最大トルク：19.0kgf.m／4800rpm

KA24DE型　直列4気筒DOHC
排気量：2388cc
最高出力：155ps/5600rpm
最大トルク：22.0kgf.m/4400rpm

スポーツエンジンSR20DET型があれば、大排気量のKA24DE型もあったんです。
実は…ルネッサは重いモデルでした（1400～1650㎏）

サイズ
全長4680mm×全幅1765mm×全高1625mm

EVを見据えたモデルで、2重床になっていました。
そのため室内高が少なかったんです。
1625mmの全高は室内スペースを稼ぐためでしたが…。

ボディが大きいのに2列シート5人乗り。
使いにくい室内スペース。
重い車重で優れない燃費。
1625mmの車高でタワーパンキングに入れない。
不評だったスタイル。

ルネッサは販売開始と同時に販売台数は1000台/月。
目標販売台数は6500台/月だったのに。

年々販売台数は減少して、2000年に入ると数十台/月に。
2001年9月終了
総販売台数は約4万台でした。

日産はどうして販売したんでしょう？
不思議な車でした。