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イイね!
2018年06月09日

姫のまち

姫も成長中だ。


障害児の王子はその動静がつねに注目される。やれ歩いただの、積み木を積んだだの、いちいち感動した執事が全国民に向けて発信してきた。

姫はどうか?姫もとっくに歩いている。さいきんは片言をしゃべり、わかっているのかいないのかお手伝いもできる。王子の半分も生きていないのに、王子よりも成長したところが見て取れる。すごいのだ。しかしその情報が発信されることは少ない。

これはアレか?長子は写真が多かったり、優遇されるというアレなのか?


そうは思いたくない、よって今日は姫のお話である。




ある日、気が付くとプレイルームに街が出来上がっていた。

最近は”ぶらさがる”がテーマの姫だが、もともとは”ならべる”が人生最初のテーマだったと思う。前は積木を”ならべる”だけだったのに、いよいよトイボックスをひっくり返してそのすべてをつかって街を作り始めたのだ。








どんどん増殖する姫のまち。

全ての二等辺三角形はちゃんと長辺を下にして左右対称にしてあったりする。まっすぐ並んだ積み木の真直度は500mmに対してわずか10mm(1万μm!)という高精度。円筒だけを積み上げてビルにするあたりに姫のセンスが光る。

子育て百戦錬磨の嫁の母君に言わせると、子どもはみんな”ならべる”もんだ、とのこと。それを聞いた執事は慣れって嫌だなと思った。うちは王子がいろいろできないことが多かった分、二人目なのに姫の所作にもいちいち感動してあげられる。なんて幸せなことだろう。





翌日。気が付くとキッチンにも街が出来上がっていた。






嫁の動線を見事につないである。

コンソメから始まった新しい姫のまち。あごだし、乾物、オイルと続いて、各種缶詰、粉コーヒーからのトイボックスという街並みである。
嫁の証言によると、どうやらトイボックスからスタート。粉コーヒー、各種缶詰と続いて、オイル、乾物、あごだしからのコンソメという順で作られた街並みだそうである。

キッチンをぐるりと囲むように、直線と円弧を織り交ぜながら、そこには大人が考えるような区画などの概念は無く、ひとつの芸術を見るようである。コルビュジエでない、ガウディに近いが、それとも違う、まさに姫のまちなのだ。



姫の創造性に日本の明るい未来を感じた執事と嫁であるが、同時に、このさき家中の物を駆使して街を作り続けるであろう姫に戦慄も覚える今日この頃であった。
ブログ一覧 | 姫のできごと | 暮らし/家族
Posted at 2018/06/09 22:18:11

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この記事へのコメント

2018年6月10日 10:37
王子のひつじさん、おはようございます。

いや~姫様の街、素晴らしいですね!
その小さな手で並べていったのかと思うと
オジサンの涙腺は崩壊寸前です!
特に椅子?の足元のトマトソースの缶詰から始まる
積み重ねて斜めに並べた3列。
姫様のセンスが光っています!
コメントへの返答
2018年6月10日 19:47
ゆーじ改さま、こんにちわ。

イスの足元のトマトソース?ホントだ^^;
なんだか階段状にキレイに並べられていたんですね、ぜんぜん気が付きませんでした。新発見ありがとうございます^^

それにしても写真を見返してみると我が家の調味料事情が一目瞭然となっていて、なんだか恥ずかしくなってきました^^;

でわまた。
2018年8月12日 8:34
王子の執事さん、おはようございます♪

いつも不思議だなと思うのは、執事さんのブログは『どこかの王国の出来事の記録の広報みたい』と感じること。
ああ今日も、王子と姫さまがはつらつと気高い活動をなさっている、民も本日の活動に精を出しましょうと、有難い気分になるんです。

不思議なことは、どうしてなのか考えたくなる。

我が子のことを「王子」「姫」と表現することにわたしは抵抗があるけど、執事さんには超自然。
そこには、「照れ」「親バカ」「他人の視線」とかあやふやな要素が省かれていて、「徹底したリアリズム」「客観視」「揺るぎない愛情」が全体に流れているから。
写真が、超キレイで上手だから。
衣食住に下々の持つチープさがなく、オシャレでハイセンスだから。
そして、執事さんに文才があるから。

勝手にスッキリしました。
王子と姫さまのキュートな活動に胸躍らせるだけでなくて、文体と中味が好きな作家、エッセイストの文章を読むように、王子の執事さんのブログを楽しみにしています。
王様なのに執事、というのも絶妙なのです。
コメントへの返答
2018年8月12日 16:52
青と緑の稜線さま

コメントありがとうございます。
そんなたいそうなモノでは全くないのですが、お褒め頂いて嬉しく思います。

こうして何かを発信する機会を得ていると、共感して読んでいただける方がいるということはとっても励みになります。

どうかこれからも王子と姫の活躍を暖かく見守って頂けると幸いです。



ところで、スルドイご指摘の青と緑の稜線さまだけに内緒の設定をバラしますと・・・


この物語は心清らかな王子から始まりました。

わたしも嫁も高齢だったこともあって障害のリスクは理解の上で特にダウンの検査などしないで自然に任せて出来た子です。

覚悟はしていましたが、ホントに障害児を引き当てるとは驚きました。しかしそれほど混乱はなかったです。

なぜなら王子がかわいいから^^

落ち着きがあって、でも子供らしくよく笑うこの子をいつからか王子と呼ぶようになりました。さすがに5歳となった現在は自由すぎる行動に手を焼きますが、やっぱり王子のままでいいような気がします。かわいいプラスどんどんカッコよくなってきたし^^

少し遅れてこの物語におてんばな姫が産まれて兄妹になりました。王子がすべてのモノサシだったわたしと嫁は衝撃の連続です。上の子に障害があったからこその、この新鮮な対象を姫と呼ぶのは自然な流れでした。

以上なんです。この物語には王様も王妃もいません。ほかは王子と姫を支えるものであって、黒子なんです。

このようにですね、親バカというのであっていると思いますよ^^ こどもを授かるってそういうことなんじゃないでしょうかね。王子と姫の成長とともにこの物語は続きますが、いろいろと黒い部分が多くなってきたら打ち切るかもしれないのでしばらくはお楽しみくださいね。


でわまた。



プロフィール

「3歳と7歳の記念写真。 http://cvw.jp/b/2076566/42939213/
何シテル?   06/09 00:03
王子の執事です。 全て中古でFF、FR、4WD、MRといろんなクルマを乗り継いできました。唯一所有しなかったRRは、もちろんポルシェ・・・ではなく、兄のセ...
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