王子のひつじのブログ一覧

今さらながら、王子が自閉スペクトラム症と診断された。



自閉症。google先生によると「社会的コミュニケーションの障害」「限定された興味」の二つを満たすことで診断されるとな。現在はMRIとかCTで診断されるモノじゃ無いらしい。

なるほどなるほど。



・・・ん？？

王子はGRIN1の塩基配列に違いがあり、それが発達遅延に影響している事をIRUDの大規模遺伝子検査の結果から得ている。

自閉症って言うのはまだ遺伝子検査などで診断できないのかと不思議に思う。そういえば大学病院でIRUDの結果を聞いた時も、特に王子が自閉症とは言われなかったなぁ。

今回訪れた病院は発達障害専門の精神科。感銘を受けたのは王子のリアクションを観察してどんなコミュニケーションができるか、できないか、体型的に説明されていたところ。そう言う学問があることに驚いたし、

王子は今なぜその行動をとるのか？王子はどんな事に反応し、どんな反応をしたら何を願っているのか。王子の事を知り、私たちチーム王子の事を知ってもらうための助けになると信じたい。先生はちょっと・・・アレな感じだったけれど※



ちなみに。

ちょっと不謹慎だが嫁は喜んでいる。八年目にして病名を言い渡されたので、今後の王子との接し方に大いなる助けになろうという事だ。どれくらい喜んでいるかと言うと、学校の先生やら施設関係者やら、会う人会う人に嬉々として言い回っているほどに。



※先生の子供も自閉症、あとで知ったけれど先生自身も子供の頃は多動であったらしい。

やっと製作にブログが追いついた感じ。





現在製作中のイメージです。

コルベットは執事の中で一時期流行っていて、C1はこの1957と街で見かけた1962のデュアルヘッドを在庫しておりまして。このたびはこれまたTwitterの#アメリカンマッスル祭に向けてこちらを選択。

機材としては1956年のセブリング12h出場車。当時のカラーリングかどうかは確認とれなかったけれどカッコイイのでこれで。




今回の難関はこちら。

ガレージのストックをひっくり返してもなかなか見つからない鉄チンホイール、しかも５穴。ようやく見つけたのがシェビートラックのスペアタイヤ用の１個。









細工して複製して。

型を作ること６型目でやっとそれらしい造形の複製を得る。その後UVレジンを流しては巣、流しては巣の失敗続きでざっくり１週間を費やしてなんとか４個の鉄チン複製に成功した。




車高など、一発で決まる。

このキットはハセガワから販売されたものだけれど、元はアメリカのモノグラムの金型。いろいろな作りがレベルとはレベルが違う。このあとメッキパーツなどのフィッティングもばっちり決まってくるスバラシさ。




今回は開口くらいの改造度。

やはりメインはホイールの複製。あとはボディ色の調色というハードルくらいの予定。実は姫が色感度バツグンな事が判明しており、カラープレート作ったら判断して貰おうなどと考える執事であった。

初投稿、いきなり完成。









ターマック好きなのにサファリ。

今回はTwitterの #成型色仕上げコンペ に出品したもの。6/1スタートで7/31完成なので執事としては異例の早模となった。






いつか作ったターマック仕様とツーショット。

執事はカローラWRCが好き。オリオールが好き。よってハセガワ、タミヤを問わずカローラWRCのストックが大量にある。そんな中でもTwitterのコンペが無かったら後回しになっていたであろうに。

並べてしまうと成型色の透明感が目につくけれど、単品で見ればまあ。そもそも普段から車台はたいして塗らないので。





今回の収穫その１。

タミヤであれほど苦労したリアバンパーのデカールをここまでキレイに貼る事ができた。ひとは成長するものだった。




収穫その２。

はじめてのホワイトメタル。おっかなびっくり曲げたり削ったりしてなんとかマルチマテリアルの一歩めに成功。いよいよこれにてグンゼのハイテックモデルに手を出して・・・いいのか？



最近マメにブログを更新出来ていないのは、主戦場がTwitterに移行してしまっているのもある。でも140文字では伝えられない事もある。

The Great Escape







王子、県警に確保される。



この１時間前の話。王子がショートステイ（お泊まり）から抜け出して居なくなってしまったと電話が入った。夜の９時すぎのこと。



ちょうど７月のはじめ、同じような障害児がスタッフが目を離した隙に居なくなって川で溺れるという痛ましい事があったばかり。ショートステイの責任者さんとその話をした翌週の出来事。なんで？どうして？

施設に向かうため着のみ着のまま家を出てすぐ、警察に電話したところ、ショートステイからも一報が入っているだけでなく、それらしい発語なしの子を一般の方が見つけ保護してくれているという情報も。それは果たして王子なのか？

保護されているという派出所に着くと、パトカーに乗ってニコニコの王子とご対面。その最高の写真は撮り忘れという執事、またしても大失態なんだがそれはそれとして、とりあえず涙の再会が上の写真だ。



良かったー！



事の顛末はこうだ。ショートステイのスタッフが王子ほか数人の子供を置いて隣の建屋に洗剤を取りに行った隙に逃げだしたとの事。

王子は自由だ。執事も嫁も、姫もいつも必死で対応している。スタッフも大変だと思う。でも現実に逃げ出した事に対してどう対処していて、どう対策してくれるのか？

施設から報告が来るまでの数日、執事は市に相談、県に相談、消防にも聞いてみた。つい先日障害児が逃げ出し亡くなったという事件があったばかりだ。きっと通達が出ているとか、なんらかの対策が打たれているに違いない。

しかし現実は厳しい。あらゆる福祉課の窓口をたらい回しにされ、かつ先日の川で溺れた子供の話を知らないと言える職員たち。そういう事は施設と利用者で話し合って決めてくれと言われる。問い合わせは執事が自分の甘さを痛感するだけの時間だった。驚愕だがそれが現実だった。



そしてショートステイの回答。

責任者は言う。王子と同じような重い障害児も今まで居たが、何時間も向き合ってココロが通じ合えば勝手に出て行ったりしなくなるものだ。王子とは時間が足りなかったそうだ。そうですか。

でも現実に抜け出しちゃったじゃないですか？それに対する対策は、系列の別のショートステイがあって老人ホームのような立派な施設で鍵もかかる、そちらを利用してくださいとのこと。え？今のショートステイにも他の子供たち居るけどそっちは対策なしですか？

責任者さん、ずっと自分の子供たちとのココロの通じ合いのエピソードを話してくれる。成功体験がたくさんあるんだな。きっと自信もあるんだな。でも現実に逃げ出しちゃったけどね、王子。



やばい、愚痴が止まらない。



ずっとモヤモヤして数日を過ごした執事と嫁。

ある日嫁が、もうあそこに預けられない、荷物を取りに行かなくちゃって。その一言で吹っ切れ、善は急げと会社の帰りに荷物を回収。とにかく今はこのブログを書いている横で王子がご機嫌で洗面所で水鉄砲で遊んでいる。それが全てである。



王子の安全を１００％確保する。口で言う事はできるが現実的ではないんだ。健常の子供だって、安心安全であるはずの幼稚園バスの中で命の火が消えるんだ。ましてや超自由な王子、これからもまた危険な目に遭うかもしれない。覚悟は必要なんだ。

王子が笑って天命を終える人生を。それが王子の幸せと信じて。できることをしよう。