僕の場合、原体験にスーパーカーというのがあって、それでSW20というクルマを買ったのだと思います。
ビートルは西海岸の文化。いわゆるキャルルック系に憧れがあったからなのでしょう。
ビートは・・・・。
なんでしょう・・・。
オープンカーってどんなもんなんだろう、というのが動機なのかなぁ~~~。
ビート購入の動機ってあんまりないかも・・・。
結局一番長く乗ってるんですけどね(笑)。
もともとは105系のアルファロメオを買おうと思って、それのセカンドカー(足車)に維持費のかからない軽自動車の中から何か面白いものを、と考えてビートというクルマが候補に挙がったんじゃなかったかなぁ・・・。
今、僕がクルマに求めるものはストーリー性なのかもしれない。
そのクルマあるいはメーカーのバックグランドにある物語性。
感情移入できる何か。
S2000はホンダというメーカーのストーリーを語る上でとても大切なモデルだと思うのです。ホンダにとってSというのは特別な意味を持っているわけだし、Vテックエンジンというのもホンダのアイデンティティを語る上でなくてはならないものだというのは誰の目から見ても明らかだと思うのですよね。この画像のS2000は極初期型。9000回転まで一挙に回るエンジンは圧倒的。このエンジンはほんとに凄い。日本が世界に誇る素晴らしいエンジンだと思います。
でも、そんなS2000も6月で生産中止。次期NSXも開発が止まってしまったようです。F1も撤退。インサイトしかないんですか?ホンダさん。
でもね、ヨーロッパ版のシビック・タイプRの導入も先送りされましたけど、やっぱりあれもどれだけの人が買うのか、ということを考えると、やっぱり数はそんなに出ないだろうな、とも思うのですよ。
僕らが20代の頃、NSX、ロードスター、32Rなど魅力的な国産車が世に出て、それらのクルマとともに青春がありました。クルマ好きの世代も平均年齢がぐっと上がり、今や社会の中堅を担う年代になってきました。経済的にもある程度余裕が出てきた車好きが国産ではなく、主に欧州車に流れて行った結果、今の状況があるのかもしれません。国産のスポーツカーは売れない。車の雑誌も売れない。ヨーロッパの車に流れる。今、売られている国産の車にはストーリーがないから。かつて車に夢を感じていた人間にとって今の国産車は魅力を感じるものが少ない。
S2000は廃盤になって10年、20年経ったあとにまた再評価される車になるのかな。
不景気はクルマ離れを加速させるかもしれませんが、コアなクルマ好きは決してクルマ趣味を辞めることはないと思う。一度ヨーロッパのクルマの良さを知ってしまうと国産にはなかなか戻れません。
NSXとS2000は日本車の歴史のなかでも稀にみる名車だったのだと思います。この先、ヨーロッパの車に行ってしまった人間を国産に戻らせるだけの力があるモデルがどれだけ出るか。日本のメーカーには頑張って欲しいです。マーケットリサーチの結果のただ売れるだけのモデルではなく、歴史に残るような車がこの先また生まれて来て欲しい。作り手の熱い意志を感じるような車が出てきて欲しいです。そんな風に思う人間は世間的にはマイノリティーなのかもしれませんが・・・。それでもクルマ好きはやっぱりやめられない。そして、その種の人間を満足させるクルマは今、ヨーロッパにしかないのかもなぁ・・・・。現在のクォーツ時計と機械式時計の関係を思い出してしまいます。
Posted at 2009/04/25 00:47:03 | |
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