日曜日朝にレインボーブリッジをスパイダー3台で走っていたとき、その横を一台の紅ビートがイン側から抜いて行きました。
こうして見ると916スパの半分以下の大きさのように感じます。
その小ささがとても新鮮。
ボディに対するヘッドライトの大きさやフロントウィンドウの占める大きさがまるでオモチャのようにも見えます。
現行の軽自動車のサイズよりも車幅が狭いので、コペンが出たときはちょっと羨ましい気持ちがありましたけど、今見るとこのコンパクトなサイズは逆にインパクトありますね。
当時の規格に合わせて最大限の努力をした結果がこのビートだと思います。
作り手の楽しいクルマを作ろうという強い思いがカタチになって表れたのだと思います。
エンジンこそアクティのものを流用してますが、3連スロットルやECUチューンで軽規格上限の64馬力をシングルカムで叩き出し、9千回転まで回る高回転型エンジンは当時F1で向かうところ敵なしのホンダならではと当時思っていました。
660ccの排気量。
自然吸気。
SOHC。
それでカタログ値で64馬力ってほとんどリッター100馬力の世界。
ビートが出る数年前、インテグラに初めてのV-TECエンジンが搭載され、1600ccで160馬力を出したことでNAリッター100馬力を達成したと大騒ぎしていたのに、このビートの凄いところは既存の技術で、しかもカム一本でそれに近い数字を叩き出しているわけです。
それも8100回転で最高馬力が出るようになっているとカタログにはあるのです。
吸排気系を弄ると本当に楽しいエンジンになります。
そしてミッドシップならではの走りの質感の高さ。
ステアリングを切り込んでパーシャル域から徐々にアクセルを開けてコーナーを脱出していくときのあのオンザレール感は最高でした。
ドライバーを中心に気持ち良く曲がっていく。
あの挙動はミッドシップならではだと。
本田宗一郎が新車発表会に出席した最後のクルマがビートだったというのもオーナーとしては嬉しいエピソード。
独身時代に乗り回した思い出深い一台です。
ビート最高だなぁー。
いつかまたミッドシップのクルマに乗りたいです。
Posted at 2023/10/06 05:58:18 | |
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beat | 日記