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2023年10月08日 イイね!

最近のマーチン考①(2020年代になって大きく変わった)

僕の場合、天邪鬼な性格が極端に出るのが楽器の好き嫌いと選び方で。
アコギの世界でいうとマーチンをどう考えて、何を選ぶか?って事になります。

70年代はじめて手に入れたアコギは74年頃のYAMAKIで、もちろんマーチンのドレッドノートのコピー品。
以降、日本には多くのコピー品、レプリカ品が70年代くらいから溢れているのでそれを試すことが多かった。 キャッツアイ、ヘッドウェイ、ヤイリ・・・・・
もちろんマーチンへ憧れは失う事がなく。

で、はじめて「マーチン」を買ったのは1998年の事。ハワイでだった。
アイランドギターっていうオアフの大きな楽器屋で。
新品で楽器を買うかも?ってのも久しぶりなので、まず当時のラインナップをずらりと展示されてるゾーンを眺めた。
で、気になったのをとっかえひっかえ弾かせてもらって、計10本は弾いたかな?
一応予算があって、価格と音とルックス それらのバランス(妥協ともいう)も大事だった。  そのころの円ドルは115円とか117円とかで、当時考えてた予算が20万で$1700くらいのものがターゲットだった。
当時でもD-28を中心とする王道ラインはこの予算では手が届かなく、そこで出会ったのが16シリーズでした。
つまり・・・・・ネックがボルト締結されててハイブリッドXブレーシングっていう旧来のXブレーシングとAフレームのあいのこみたいな構造をしてて、コストを下げたタイプが90年代半ばから出てきてて。
当時はあまり受け入れられてなかったのだと思う。それは従来のマーチンファンの意見というものが大きかったから。
僕が手に入れたのは当時CEOだった創業者の末裔(4世)のサインの入ったスペシャルヴァージョンで「SP000C-16TR」という品番でした。

現地で散々弾き比べしたけど、音は悪くはなかった。
SPヴァージョンってこともあって、材は多分セレクトされてて良いのを使ってて、貝装飾もちょいとゴージャス。カッタウェイ。グロス塗装。

当時はこんなのは日本では見たことが無く、入って来てなかったと思う。
これが僕のマーチンでした。 3年くらい前に手放して、今は兵庫の音楽仲間のもとにあります。

その後2000年代に手に入れたのは1968年のD12-35 や1974年のTIPLE(T-18)とか、普通あんまり手を出さないようなのを(笑)

で、上記のSP000C-16TRっていうのは、僕のマーチンに対する先入観を覆してくれたギターで、こういうのが作れるんだ・・・とも思いました。
コストを押さえつつ、材は単板で良いのを使って、ルックスは往時のマーチンの豪華版の貝装飾をあしらったりして、ファンにも訴求する・・・と。

なのですが、このファンというのが当時のマーチンの足かせになってたのも事実かと。 
彼らは原理主義といっていいほど懐古的で新しいものには否定的です。
プリウォ―と呼ばれる戦前のタイプがある意味理想で、それや、その再販版には大金をつぎ込んでも構わない。 そんな層が一定数、世界中に居るわけです。
そういう「古くてホンモノ」もしくは「そのレプリカ」を求める層。

そして僕みたいな新しいタイプOKのコストパフォーマンス重視層
テイラーをはじめとする新しいメーカーの作り出す需要に対抗するにはこの辺は避けては通れない。

そして、ギターのヘッドとケースに「Martin」と貼ってさえいれば、素材も、構造も塗装仕上げも特にこだわらない。 廉価なマーチンを求める層。

この3つを同時に追わなければいけないというのが新しい時代のマーチンであったのだろうと思います。生産本数は加速度的に増えました。
このあたりが90年代半ばから2000年代初頭の動き。

ここへ材料の枯渇、ワシントン条約、材の輸入制限、製品輸出禁止の動きが加わります。これが深刻でした。(続く)
Posted at 2023/10/08 08:06:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 楽器 | 趣味

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