昨年のO/Hに続き今回のO/Hで使用する為のメインの部品が入荷。
30年以上前の車のパーツですが、色々進化している部分もあります。
前回は、鋳鉄製新品カムで熱処理加工をした物を組み付けましたが、今回再度新規導入でカム周りの交換をします。
昨年組み付けたカムの処理前の状態の写真がこれ。
カムが「黄色」ぽいのは防錆剤の為。
クリックして拡大写真で見ると素材のバリ、表面の粗さなどが判ります。
これを、バリ取り、熱処理をした物がこの写真(現在ENG.内に入っているカムとリフター。かなり気合を入れて作ったんですけどね。とある事情で交換します。)
昨年のO/H時、ENG.内にあったカムの状態の写真。無処理の為による素材の弱さからくる虫食い状態とカム山の摩耗。明らかに隣のカム山と高さが違うのが判ります。
これは、当時物のルノースポール純正品200キットカムです。素材の表面などきれいですがこんな状態になってました。
考えるに、当時は、レース用で売り出されていた物。レースでの使用で交換は当たり前が前提。数万キロ?馬鹿言え!って所な考え方かなぁと。
当時でも日本のメーカーならレースで「ナマクラ」なんぞ使わなかったです(笑)。
国の違いによる部品に対する考え方が有るように思います。
日本は、壊れない部品。向こうは壊れたら交換すればOK!的な考え方でしょうか。
最近は少しは変わってきているのでしょうかねぇ?
今回、新たに導入する為に取り寄せたカム。
鋳鉄の素材が入手出来なくなってきたのか、持病の一つでもある、「虫食い、カム山の摩耗」対策でもあるのか、今では当たり前ですが「総削り出し」カムとなっています。
鋳鉄製の「無処理品」とは異なり、熱処理加工およびひずみ取り修正もきちんとされている製品に進化しています。
これと同時に、プッシュロットリフターも交換します。
プッシュロッドリフターも「純正」はどう見ても「生」?か熱処理硬度が高くない物。
カムとの接触部分の摩耗が昨年のO/H時に確認できました。
写真の4個は、前回のO/H時に使用する物から除外した物の写真。
リフターにも、虫食いとカム山接触面に摩耗が発生してます。
オイル管理は、前オーナーさん共々シビアにしていたつもりでもこんな状態。
乗っているフィーリングでは何もおかしくない感じでの内部の状態です。
この辺りも、熱処理品が出てきているようですが、その上に「DLC」コーティングをした物が有りましたので今回はそれを導入予定です。
DLCコーティングとは?
http://www.fujiwpc.co.jp/motor-service/dlc.html
リフター自体も、オイル通路などの「改良」加工などもされていて、各部品に進化が見られます。
最初見た時、「でかい虫食い」が初めから付いてる不良品か?と思いました。(笑)
目がもう年寄りになってきている証拠です。(笑)
色々たくさんのサンクのENG.内部を見る機会が有って、ENG.の内部状態は、各々に異なりますから、マイサンクの事例が当てはまらないケースもありますが、当時物の素材部分で言えば、同じような状態が発生していない可能性は多分ないでしょう。
単純に、オイル管理だけでは対応できない材質的な部分はO/Hの機会があれば、傷んでいなくても色々検討しても良いかも知れませんね。
見た目の調子よさと内部の状態とはかなり異なる場合もありますし、O/Hする時くらいしかENG.の内部パーツはそう簡単に交換できませんから。
各部品も無意味に改良、進化はしていきませんから、できるなら良い部品を使ってみたいですね。
今回は部品到着までで、またEMG.自体も車体に鎮座しております。(笑)
前回のO/Hから約6000KmのEMG.内部はどんな感じしょうかね。ちょっと楽しみ&不安(笑)。
組むのは(組んでもらうのは)1ヶ月後くらい先かなぁ。(順番待ちがすごいからなぁ(笑))
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Turbo2 部品 | 日記
Posted at
2016/07/23 21:30:22