マイサンク、2019年O/Hの始まりです。
いつものごとく?見慣れた風景。
マイサンクのEX&サイレンサーマフラーは伊藤レーシング製。
メーター走行数172800Kmで、前オーナーさんの交換時期はちょっと記載されていないですが、「クラック」等の発生はありません。
こういうタイミングを利用して部品をチェックする事が大事かなと。
先ずは、ヘッドを開けていきます。
ENG.O/H後、26854.9Kmの燃焼室状態。
1mmボアアップの77mm仕様のヘッド。
左から#1~#4
プラグのねじ山が怪しいので、ブースト0以下で工場~自宅間60Km走行で少しカーボンが湿っている状態で、各燃焼室もほぼ同じような状態です。
ピストン及びスリーブ等。
左から#4~#1
#4ピストンのカーボンをつつくとペロッと剥がれました。
各ピストンシリンダースリーブ内も良好でクロスハッチもまだまだ残っている状態。
シリンダー上部のピストンリングより上の部分のカーボンは、ガソリンの洗浄効果などもあってか、ウェッティーな状態でふき取れば簡単に除去できる感じでした。
プッシュロッドリフターの状態
現在使っているリフターは「DLCコーティング」されている物を使用。
かすかに摺動動作の後が付いているくらいでカムと接しています。
カムシャフトもリフター部より確認しましたが、綺麗な状態でした。
ネットよりDLCコーティングを抜粋すると以下の様な事が掛かれています。
Diamond-Like Carbonの略で、金属表面にナノレベルの薄膜をつくることで、従来にない低摩耗係数の表面にすることができる技術です。
DLC(Diamond-Like Carbon)コーティングは 、低摩耗抵抗性(高硬度)、低摩擦係数、耐凝着性、赤外線透過性、デザイン性、生体親和性、ガスバリア性、耐腐食性など様々な機能を持っています。
2015年O/H前までの純正のリフターの状態。
カムも当時物であれば同じように「摩耗」が進んでいます。
2015年O/H時まで入っていたルノースポール製鋳鉄表面処理無しのカム
IN-EXバルブは、固着しているカーボンを取っておきます。
サンクは4気筒2バルブの為8本。
それでも3時間くらいかけての作業です。
こういう作業は、相変わらず自分でやるのだ。(笑)
ヘッドが無い状態
ここからミッションを切り離していきます。
クラッチの点検とクランクシールの状態をチェックしていきます。
若干のオイル漏れがクランクシールよりありましたので、シール交換と組み込み時にシールの位置を少し移動させてクランクとシールのあたり場所を変更しておきます。
接触面が変わることで、クランクの「痩せ」た部分を回避する為です。
打ち替え前
打ち替え後
クラッチAssy.
クラッチは2013年11月13日にアッセンブリー交換して48060Km使用した状態。
距離使用による摩耗はありますが、私自身大事にクラッチミートを意識していた結果もあったようで、かなり良好な状態。
それでも新品のディスクと厚みを比べると0.5mmほど摩耗していますので、ディスクプレートのみ2枚交換しておきます。
今までは、純正品「ザックス製」でしたが、今回はアフター品を使用。
フェース面にスリットが入っている状態になります。
こういう部分は当時物よりかは「進化」があると思いますので。
ちなみにサンクのクラッチは「ツインプレート」です。
燃焼室のカーボン除去
今回はウォーターポンプもストック品の新品に交換しておきます。
ウォーターポンプは約35000Kmくらいの使用ですが。(笑)
外したウォーターポンプの内部
2016年ENG.O/H時、シリンダーウォタージャケットの掃除とクーラントリザーバータンクに溜まる「汚れ」をまめに掃除したことでポンプ内部の「汚れ」は全くありませんでした。
さて次回は車体側かな。
Posted at 2019/07/25 09:58:35 | |
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