結果として表題のような試乗会とあいなりました。
ビートにも乗ろうかなと思ったのですが、ここでハイパワーターボスポーツ四駆を総ざらいしようと思いました。
今回は茨城県民の方二名をお誘いしました。
サンダルの紐の結び方で私の足をもてあそぶみつびんさんと
月月火水木金金とカレーを食べても大丈夫なヤマシさんのご両名です。
みつびんさん
二回目のGTガレージ
ヤマシさん
試乗会!いい経験出来ました!
ノーマル個体やチューニングの度合等の要素は無視することとします。
むろん、印象批評です。
【一台目】
GDBインプレッサ WRX STi (丸目 B型?)
二代目インプであるGD系が一番好みで、それゆえにGD系のインプを持っているわけですが(GDBのC型 PCD100の涙目)、丸目に乗る縁が今までありませんでした。
ところで、イケメン顔のGCインプからフルモデルチェンジしたときは大不評でした。
ファニーフェイスで100キロほどの重量増。そして、シリーズ初の3ナンバー化(全グレードではない)ということが、ネガ要因となっていました。
が、時が変われば評価は変わるものです。
機能面においては、大いなる進化を遂げています。
その一つが、WRCのフィードバックとしてどんどんハイパワーでトルクが増えた
スペックに対応できるミッションを備えたことが挙げられるでしょう。
スバル自製で耐久性のあるミッションを搭載したことは大きいと思います。
単に六速化したというわけではありません。市販車なので、巡行用として六速を備えることも可能だったはずです。開発段階はともかくとして、デビュー時にはグループA車両ではなくWRカー規定にのっとって戦っていたわけですから(ランエボはグループA規定を21世紀初頭まで保持)。
GD系は丸目→涙目→鷹目と著しくフェイスを変えています。機能面も大きく変化しており、A型からF型まであります。丸目はA型とB型に該当します。
排気干渉を無くすということで、C型のSTiモデルにエキマニの等長化が施されますが(それが私が所有している個体)、丸目の時代は不等長です。
現行レヴォーグのSTIモデルが不等長なので、どちらがいい悪いではないとは思います。
ドロドロドロという音には好みがわかれますが、私は好きです。
初代レガシィB4(三代目レガシィ)なんて如実にドロドロ音がします)。
機能も大事ですが、明らかに人工的に形成されたものでなければ、別段に排気干渉という要素は私にはネガではありません。
実際にこの丸目がかなりよかったんです。
セッティングの賜物と当方の個体との差異によるものも大きいとは思うのですが、二千回転までのインプのトルクの薄さ(相対的に薄く感じるのかもしれません。その後にどっかんターボと鋭いEJエンジンのふけあがりが待っているのですから)はインプ乗りというより、おそらく2リッタークラスの水平対向エンジン搭載車乗りの方なら感じている方も多いかと思います。
それが比較的希薄であり、ピックアップが非常によかった点に好印象を持ちました。前方視界もいいですね。それは当然で涙目のSTiにあるような巨大なエアバルジではないため、左前の視界も良好です。
さらに繰り返しますが、これに不等長のドロドロ音が加わるので、非日常感が増します。みつびんさんにとってはさしたる印象では無かったようですので、やはり等長エキマニでドロドロ音がしないインプ乗りである私だからこそ得られる幸福なのかもしれません。
怒涛の加速はGDの魅力の一つで、これはこの個体でも同様です。また、剛性感があるので、非常に安心して加速できます。単にフルタイム四駆だからというわけではないと思うのです。
ただ、タイヤの接地感覚がこの丸目を含めてハイパワーターボスポーツ四駆のうちフルタイム式には希薄なような気がします。これは致し方ないものなのでしょうか。
ですが、価格との兼ね合いを考えても、丸目は絶対に買いです。
センターコンソールはエボもそうですが、普通のセダンという按配ですが、自分なりに変えていくことはできますし、このフツーさが許容できれば、本当に買いです。ちなみに、ウチは当時のオプション品と思われるものを装着しているので、「フツー!」と感じることはさほどありません。いや、もう慣れてしまったのでしょうか。バケットは本格的なフルバケでもないタイプですが、疲労がしにくいですし、デザインはいいと思います。質感もいいでしょう。
メーター類の色合いやデザインもかっこいいですね。
丸目まではDCCDのオートモードが無かったように記憶しています。この個体にはDCCDのダイヤルが付いていませんでした。
マニュアルモードで使う人はよほどの手練れだと思うので、この点も問題ありません。
インタークーラーを冷やすICウォータースプレーは付いています。
公道走行では必要ないかもしれませんが、まあ、あった方がいいと私は思います。
これだけの機能が満載されているのにも関わらず、比較的安価。というよりちょっと前までは丸目は百万円以下でも充分に買えました。
四駆に抵抗がないという人であれば、乗せられている感覚もありませんし、すぐに買いましょう。
なお、クイックなステアリングについてはみつびんさんのおっしゃる通りです。が、私は自分のクルマが本当にクイックだったので、この点については鈍感でした。ドラクエIのキャラのような横移動ができます。
が、このクイックさは長距離走行では疲れることもあるので、私は減衰力を柔らかめにすることでステアリングをダルにしています(車高調が入っています)。
というわけで、この丸目インプもクイックさは感じませんでした。
同車種に乗っている者ならではの印象なのかもしれません。
リアスポもは純正ではないね
【二台目】
ランエボV
ごっつい外観でかのマキネンの活躍を祝したTMEも出たモデルです。
ブレンボは白色になっていましたが、これはお約束みたいなものです。
意外とマイルドなんですね。4G63も4B11(エボXに搭載)も低速からもりもりとトルクがあるので、出だしが楽な上にその後もそれ相応の速度が出るので、快適にスポーツ走行ができるものと思われます。
ただ、集大成のXがいつのまにかかなりの速度が出ているという感覚だったのに対して(35RやVABもそうかもしれません。主観ですよ)、エボVはまだ操作している感覚といいますか、自分が主体的にアクセルを踏んでパフォーマンスを発揮しているのだという感覚を与えてくれるように感じました。
この点が、ランエボⅢに乗ったことがあるというみつびんさんとの感覚の相違かと思われます。第一世代のエボはよくいわれる機械感とか電子デバイスで武装ということについてはまだそれほどではありませんから。
私としてはVは運転していて面白いクルマだと思いました。
出だしはインプより速いでしょう。その後の伸びもある程度は確認しました。速いです。が、本格的にパフォーマンスを引き出すときのブーストのかかりかたやエンジンの伸び等についてはわかりません。
【三台目】
R32スカイラインGT-R
RB26DETTの重さが昔、気になっていたのですが、今回、というか、この個体については気になりませんでした。ただ、クラッチに難点のある個体でした。非常に硬いですね。硬いクラッチは好きですし、インプで慣れているのですが、強化クラッチではないということなので、推測はできると思われます。
随分と素直に動くなという印象を受けました。そして、どうしても感じてしまうのが、インテリアのプリメーラ感(笑)これはプリメーラを二台乗り継いだ私ならではの問題でしょうが、プリメーラと異なり、コックピット感があります。
Z32も似ていますよね。そして、80スープラのような飛行機の操縦室のようなものでもありません。ライトやワイパーの調整などが非常にやりやすいですね。
こういうところが楽だと走りに集中できます。
まさにGTカーではないかと思います。
最終仮想ライバルが944ターボだったと思います。また、芦ノ湖スカイラインやターンパイクでリズムに乗ってコーナーを攻めるのが楽しいと評価されることも伊藤さんは著書の中で述べられています。つまりは、高速コーナーを主体にGTカーを作ろうという意識が強くあったと思います。
峠というよりは快走路をかっ飛ばすのが似合っていると思いました。
90年代感覚がしたのは、個体によりけりということは承知の上で述べると、直進安定性でしょうか。路面はウェットではありましたし、左右に大きく揺れるというわけでもありません。むしろ優れています。しかし、インプやランエボ(Vは90年代中盤ですが)と比較してしまうと、感じてしまうのです。
これもあくまで一個体を乗った上での印象批評ですよ。
もっとシャキッとした動きはできると感じたので、この個体ということに限れば、リフレッシュ作業をしながら、本来の運動性能に戻していくというアプローチが有効なのかなと感じました。
ウチのインプと同じです((;^ω^)
三人でお好み焼き屋にいったものの、ヤマシさんはハンバーグ(笑)で、器用そうに焼いてくれると見込んでいたみつびんさんもお好み焼きを積極的に焼くという感じでもなく、広島焼お好み焼きを半ば自己流で作りました(笑)
広島に行けば、自分で焼くということはまずないのですが、ここは関東なので、
郷に従いましょう。
その後、みつびんさんのゴルフ6を運転させていただきます。
すべての分野において80点以上ですね。さすがはゴルフ。
ところが全方位的であるがゆえの退屈さがあるかといえばそうでもなく、ソフトライドで心地が良く、メルセデスに似ている気がしましたが、アクセルワークやマニュアルモード(こちらはこの手のクルマではさほど使わないかもしれませんが)で、そのライドさを微調整できるという地味ながらマニアな愉しみ方ができるような気がしました。
GTI系はVWらしく抑制が効いていますが、硬い足回りで(それでもバンプしたりはしないのですが)、それこそワーゲンと思っていたのですが、タイヤをハイグリップにしても、おそらくソフトライドを保つのだろうなと思いました。
結局、利根川を渡ることにしました(笑)
はい、ただいま、茨城に帰ってきました(爆)
茨城の守谷の喫茶店でしばし憩います。またしてもフルーツを振舞ってくださいました。窓を覆う植物に癒されるんです。この近辺、喫茶店がたくさんあるのはわかっているのですが、車高が、、ってスイスポだからその懸念は無かったな(笑)
続いて、つくば学園都市の旧い自動車カタログ・雑誌・古書販売のお店へ。
私はあまりクルマ好きアピールをこういうお店ではせず、挨拶をして黙々と探すタイプです。
どうも店主は、私には饒舌に話してきてくださるようで、毎回そんな具合です。
店主は物腰が柔らかでどこか一歩引いたところがあり、そうした一面がよく表れている例が、自動車が熱狂的に好きという人に話しかけられても、応対するほどの知識もなく、言葉に窮してしまうとの言でした。また、そもそも、自動車は好きだけれども、古書店として出発し、それが軌道に乗らずに今の販売形態にしてうまくいったということもあり、要はビジネスとして冷静にクルマを見ている面もあるそうなのです。まあ、そうですよね。
風俗に行ったとします。客は幻想を抱いてもいいですけれど、相手からすれば、
例外はありますが、客は金銭獲得のためにこそ大切であって、よっぽど気に入った客がいたとしても、この大目的を外すときは嬢をやめるときでしょう。
それと同じではないでしょうか。
どうも私の場合、クルマ以外の話題でも応答してくれそうということだからなのだそうです。そういえば、今回は「かっこよさってなんですかね」と呟いたこともありました。私の立場は人それぞれという相対論で、店主はかっこよさには基準はあるのではないかという立場で、環境要因はすごく大きいというご意見でした。イデアのようなものがあるのでしょうとも私は述べました。
そんななかで、物腰柔らかな店主からラインを良かったら教えていただけませんかと言われたときは少々驚きました。
電話が好きではないらしいのですが(私もそうです)、といって手紙で書く
ということに限界を感じていたところ、ラインでやりとりをしたら存外と効率的で面白いということに気付いたとのことでした。
つくば名物のスポーツ施設を見学したのち、今日は久し振りに飲みたいなと思い、急遽ホテルを予約して、みつびんさんと例のクルマ好きの居酒屋に行きました。みつびんさんは素面の状態で「明日にでもインプを買うために家財道具を処分しようと思う」と仰っていたような気がします。
それが私の夢であったとしても、サンダルの紐のセッティングについては、私の推測ながら、仕事時と同じような姿勢になってしまうのかなと思ったりもしました。
さて、私がおススメした書籍三冊をご注文いただき、ありがとうございました。
そろそろ届く頃合いでしょうか。
翌朝は晴れて空気も乾燥している心地の良い朝。
さて、どうしよう(続く)。
東京に戻るに三千点。しのざわ教授だからなあ(謎)
※一部画像はご両人との脳内テレパシー交流により、暗黙理のうちに使用許諾を得ています。Maybe😙