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イイね!
2020年08月01日

ワンオフ、というもの

一品物、とも言いますね。
私は車は消耗品であり、性能を維持するためには部品交換を容易にすることが一つ考え方として重要だと思ってました。
ある意味信念です。整備できない車は使い捨てに過ぎない。そう、trailer bitch共のようにガラスケースに入れて飾らないといけない。

ただボディはどうしようもないし、消耗品とはいえ、手入れできないわけではないし。
軽自動車は鋼板が他の普通車と違うわけじゃないし、パワーもトルクも薄い。なんで、実はよじれや負荷は普通車より少なめ。
構造によっては普通車以上に保つものだ、まあ、及川はそんなミニカの溶接をばらんばらんにするまで走り込んでいた。

閑話休題。

私のビートは、基本的な消耗品は普通に手に入る国産、もしくは準国産(日本で設計・販売するも製造は海外ってのも今はある)で、エアクリーナーは米国K&M社製をずっと使ってきているのでそれを。
足はアラゴスタ使いたい。

そんな中、私の車は吸排気は完全なゼロベースのワンオフものが奢られています。
趣味で開発されていたものに首を突っ込んで、転がってたものを譲ってもらったかたちで。
ほぼ、吸排気は理想が積み込まれました。完成と言って良いと思います。

なので、コンピュータセッティングを出して詰めたい。


ここまで来てふと、そういえば、ワンオフって嫌いだったな、と思いだして。
高い、整備が困難、当然交換もできない。以前B16AをB20TCにした時の苦々しい思い出を思い出す。
手放すより他のない、どうしようもない状態に陥るまで気づかなかったことに。
なので未だ、私のビートはエンジンもミッションも基本純正品が突っ込んであって、チューニングされていないのです。

この記事では、若い頃の好奇心を刺激するような書きっぷりではあるが、湾岸ミッドナイトの世界そのまんまのあの頃を思い出すと、やっぱりやり尽くして行き着いたなぁ、と言う感慨しかない。
運が良かったのは、やりっ放し掘り出しっぱなしじゃなくて、使い方、メンテナンス、全て揃っていてくれたお陰で、私はチューンドを無駄にしませんでした。

メカチューンは、エンジンそのものをギリギリまで削り込みます。パワーも出るし、あの精密さは手に入れないとわからない、あの存在感は耐え難い魅力がある。
けれど、寿命は半分では利かない。性能維持はラッピングに5000km、その後1万キロまでしか保証されない。エンジン寿命がたったの2万キロ。しかもメンテナンスは細かく、走る前後には必ず点検に入れて、確認して、そのうち点検に慣れて自分で分かるようになっても隅々は見てもらってた。
若かったからできた。走りしか考えてなかったから、やっても後悔はなかった。

ストリートでやるもんじゃない。

そう、そこで、辞めた。いや、精確には辞めるしかなかったという形で諦めていたのが事実だった。
わずか4年で、吸排気系統は完全に世界唯一のものに仕上がった。
しかも、性能は間違いなく折り紙付き。鈴鹿で手作業で作成されたもの。無論、その品質も言わずもがな。
ただ設計には素人の無理なとこが当然ながら入っていて、長期使用する分には不具合もちょいちょい出てくるから、直して直してを繰り返す。
そういう物、そういう楽しみというのができなければ、やっぱだめなんだと思うけれど……車両が死ぬような目には合わない。
流体力学を学び、大学時代にわからなかった数式も、実体験で感覚でつかめるようになってきたり。

まあ物理の教科書は読むよ、今でも。今ちょうど取り掛かってるのはヘルムホルツ共鳴器です。

やっぱり勉強は実地が一番楽しい。数字をいじって、白い紙の上でのたくった黒い線なんか眺めてたって眠いだけ。
ああ、うちの子にもそれは正しく教えてやらなきゃいけないな。

なんだろう、私は運が良かった。ここまでの逸品、こだわりにこだわらないと作れないし、商業ベースに載せられない。
乗らないからこその魅力、しかし、それを維持していこうとする努力、それがどれだけできるだろう。

やっぱり私は、自分で触って自分で理解して、更にそれを自分で完全に引き出せる事が、車に乗る上で欲しい物なんだろうと、改めて実感をしましたね。
隅々まで知り尽くし、それを完全に自分の手中に収める。
車というのは自分の指先で感じる感覚の延長線上であり、意志がエンジンを回し、風切る感覚はまるで自分の頬を撫でているかのように、一体化したいのだと。
速さを求めるのではなく、自分の体を拡張したい。スーツを着こなすような車ではなく、実用性を身につけるような感覚。
そこにワンオフの考え方はどうしても必要になってくる。特に、ビートのような車であれば、そもそもかかっている制限を如何に外すか、それが重要になるのです。

新車ではないからこその楽しさ。
そしてあの頃の車であるというメリット。
いつも日本では車は文化じゃないとほざいてる自分が言うのも、そう、矛盾してる気もするし、口幅ったいとこあるけれど。
やっぱ若い頃の感性って変わってなくて。
見た目を気にする人間じゃなかったし、見た目通りの性能が出ていないと癪に障るし、『車』はその文化的背景を、私の場合は『環状族』に見出してしまっているようです。
戦闘機であり、削りきってとんがった性能を引きずり出して空中戦で格上を落とす。
その過程に、チューニングがあるのはもはや避け得ない。
ものによってはワンオフの削り出しだって当然出てくる。それは、どうしようもないことだし、性能を見合わせてうまく折り合いをつけられれば……

ああ、マフラーは短期間に二回溶接割れさせたことがありましたけどね。うーん、アレは何が悪かったのか……割れたまま引き取らせたので、次のCR-Xのオーナーはどうしたかもわからないけれどね。

どうなのだろうか。時々ふっと振り返って思うことがあるんです。

ドライバー、でも、仕事上設計計算・プログラムまでして自分で隅々まで作り込んでる。
多分、普通の人より走ってる際考えている事の量が多いだろうし。
実地で学んでいると、自分で自覚しているし。
でも全部が全部バラバラにできるわけでもない。

これって、何なんだろうなぁと。多分そう、走り屋ではないし、かもしれない。プライベーターであることは間違いないのかもしれない。
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Posted at 2020/08/01 10:23:11

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