この度、和歌山県社会福祉協議会主催の東日本大震災支援に関するボランティア活動を行ってきましたので、詳細をアップ致します。(画像は掲載禁止ということなのでご覧の1枚のみです。)
今後、各地で公的に主催されるボランティア活動に興味の有る方は、どうぞご参考にしてください。。
先ずは、このボランティア参加に先駆けて、6月22日の19時からオリエンテーションが催行されました。参加者は必ずこのオリエンテーションにも参加するのが条件でした。。ここでは全体の行動の流れと注意事項の説明、保険の加入等が行われた後、質疑応答の時間が設けられ、初めてで不安な方にも適切なアドバイスがなされました。
6月24日(金)は15時にJR和歌山駅前から手配されたバスに乗り、一路東北・岩手県へ・・・
バスは22名という小規模さからマイクロバス等を予想していましたが、ナント大型観光バスが使用されていました。
スコップや一輪車等の作業用具を積むのに大型になったとかで、お陰で2人分の座席を1人で占有出来、現地まで約17時間を楽々と乗車する事ができました。。
25日(土)は朝の8時半には現地(大槌町)に着きました。
到着前のバスの車窓からは、内陸部は比較的普通の生活をされている様に思いましたが、海岸線に出た釜石辺りから目の前には殆んど手着かずの凄惨な光景が広がりました。
同じ様な地域でも内陸部と沿岸部では状況にかなり差が有るようです。
やはり津波の被害が有ったた地域と無かった地域とで、明暗がハッキリと分かれているみたいです。
桜木地区にあるボランティアセンターとのやりとりは全てスタッフの方々が済ませてくれて、私達一行は再度バスに3分程乗車し、小槌川左岸の小槌地区へ。。。
ここでは小さな公園の泥出し&草刈に従事しました。。。
最初は規模が小さな公園なので昼までになんとかなると思いましたが、なかなか作業は進展せず、結局最後までその公園での作業になりました。
参加者の士気はかなり高く、1時間ごとに10分の休憩という事でしたが、5分もすれば皆仕事を再開します。。
ランチタイムも前日に予め買っておいたパンやおにぎりを現場でそのまま立ち食い状態です。。40分もすればみんな自然と作業に復帰します。。
それに22日に初顔合わせしたメンバーなのに、いつも一緒に作業をしていたような意気投合振りです。。泥をスコップで掘り返すおじさんに、それを土嚢袋に受ける20代女性・・・そして廃材置き場まで一輪車で運搬する青年・・・それぞれの作業を、飽きの来ない様に、誰が指示した訳でもなくみんなでローテーションします。。。みんなドロドロで汗まみれです。。でも気温は16度と肌寒く、油断をすればすぐに寒さを感じてしまいます。。(廃材置き場からは自衛隊員が大型トラックでゴミを持ち出してくれます。。また、「大阪府警」のパトカーが巡回していました。。。)
この地区でのボランティア部隊は私達和歌山県部隊の他、長野県須坂市部隊、岩手県金ヶ崎部隊・青森県部隊がそれぞれ従事していて、相互に一輪車等、用品の貸し借り等を行いました。
どの部隊も老若男女混成メンバーでした。。
15時に作業を終え、用具の清掃やボランティアセンターでレンタルさせて頂いた用具を返納し、17時前にバスは宿泊地に向けて走り出し、花巻市のホテルで宿泊しました。
その日は宿泊地近辺のコンビニで弁当にありつけ、自炊をせずに済みました。。
これを食べた後はすぐに爆睡状態でした。。。
翌朝は5時半に起床し、再びボランティアセンターへ・・・
この日は同じく小槌地区にある共同住宅敷地の泥出し&草刈に従事しましたが、生憎、朝から小雨状態・・・・・。
昨日より、作業には慣れて、みんな能率よく作業が出来ましたが、雨による蒸し暑さでかなり体力が消耗されました。。。
午後からはさらに雨足も強くなり、悲惨な作業環境の中、みんな懸命にひたすら与えられた仕事をこなしました。
途中で住人の方から被災時の状況の説明を受け、信じられない高さまで押し寄せた津波の怖さを実感することができました。。。
ずぶ濡れになりながらこの日も15時に作業を終了し、18時過ぎには帰路に着きました。。
途中、道の駅併設の銭湯で入浴出来た為、バスの中が臭くなる事無くそのまままた17時間の長い帰路につく事が出来ました。。
以上がボランテァの状況でした。。
現地はまだまだ復興していません。大都市部で起こった阪神大震災とは明らかに復興の速度に差が有り、まだまだ人海戦術で成し遂げるべく作業は多々有ると思います。
震災時には頻繁にTVコマーシャルしていたAC広告機構ももっとまだまだ復興出来ていない現地の状況を伝え、ボランティアを始め、企業や自治体の協力を呼びかけるべきでしょう。。
和歌山県ではこのボランティアバスの企画に、1回当たり約70万円を投入しているそうです。。
そしてなによりも国そのものがさらなる努力を積み重ねるべきだと思いました。。
現地の新聞では釜石市の幹部が震災処理の疲労から、6人もまとめて依願退職された事を伝えていました。。被災した地方自治体は極限状態に陥っている様子です。。
行く前に寸志として10,000円を持たせてくれた嫁の感想。。。
「あんた~。。取り敢えず無事で帰って来たんはエエけど、少しは家計の事も考えてや~。。いくらタダのバスやゆ~ても宿泊代とか備品代で15,000円は家のお金使ってんねんからね~。これから行く時は1人で決めてから直前にウチら家族に言わんと、家族にも相談してや~。」
さて、最初はサンバーで行く予定でしたが、今回はバスで行って正解だったと思います。費用的なものも去ることながら、やはり関西からだと、観光旅行ならまだしも、活動終了後に自分で車を運転して帰ってくるという点に難が有ると思います。。。
関西以西にお住まいの方で短期ボランティア活動をお考えの方は、こういったバスの利用もかなり有意義な選択肢だと思いました。
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災害ボランティア | 日記
Posted at
2011/06/27 23:22:05