国鉄型12系客車に乗る　2019夏の18きっぷの旅②

もはや私の「乗り鉄」の定番となってしまった感のある上り大垣夜行「ムーライトながら」号・・・

最近は乗車と同時に睡魔に襲われ、気が付くといつ横浜あたりまで走ってきてしまっています。

もうこれが最後の乗車になるかもしれない、当時の国鉄がこだわったフラットな天井の１８５系電車。。

冬季は東京駅まで夜が明けませんが、夏期は多摩川辺りで夜が明けます。。

もうこの早朝の風景も私が高校の時からずっと見ていますが、この夜行列車が廃止されればもう見ることは出来ません。

若い頃は高い摩天楼が林立する風景に仰天しましたが、今はもうすっかり日常の風景になっています。。

羽田空港へ行くモノレールもいつもここで出会います。

大垣夜行もモノレールも定時運行ですね！

東京駅からは中央・八高線経由で高崎駅に向かおうとしましたが、乗車した電車の１本前の電車が大久保駅で人身事故のため、お茶の水駅にて発車抑止に！

私も電車の運転士の時は６年間で３回の人身事故を経験しましたが、早朝の人身事故って意外と多いんですよね。

取り敢えず上り電車が動いていたので、東京駅まで戻り、東北本線経由で大宮駅へと向かいます。

大宮駅からはつい１か月前に乗った川越線に乗り、高麗川で乗車予定だった八高線列車に無事乗ることが出来ました。

私が最後に八高線に乗ったのが、今から約３０年以上前・・

当然、こんな綺麗な気動車ではなく、キハ３５型の非冷房気動車でした。。

そして３０年前は４両編成だったのに、今は２両編成になっていました。。

そして高崎駅に着くと。。。

本日の乗車ターゲット・１２系客車が南側から推進誘導され、据え付けられるところでした。

そして、本日の本務機、Ｃ６１型蒸気機関車が北側から誘導されてきます。。

連結作業を一目見ようとする人たちで大混雑です。。

今日、乗車するのは１ヵ月前に乗車した「ＳＬ夜汽車みなかみ」号の昼行列車版、「ＳＬぐんまみなかみ」号です。

１２系客車は大阪万博の時にデビューし、私達世代では「ニセブルートレイン」として君臨した有名な急行型車両です。

私の地元では臨時急行「きのくに」７１号７２号として、天王寺を出ると和歌山と御坊・紀伊田辺にしか停まないという、今の特急「くろしお」よりも停車駅の少ない列車として少年たちに人気の的でしたが、ついに全廃まで乗車する機会は有りませんでした。

ＪＲ東日本さん所有の１２系の最大の特徴は、国鉄時代のままのブルーのシートが残るところです。

ＪＲ西日本さんも所有していますが、シートの色はグレーに変更されています。。

この典型的な「急行型」のアコモは今や超貴重な存在です。。

１２系客車が登場した頃は、ちょうど蒸気機関車が日本から消えた時期とかさなりますので、このＣ６１も１２系客車を現役時代に牽引したかどうかは不明です。。

夏休み期間中とあって、子供達にも大人気です。。

私は、車内で、朝昼兼用の食事をば・・・

食べていると、「ぽぉおお～っ」という大音響の汽笛が聞こえてきて、列車はゆっくりと動き出しました。。

この日もモチロン満席です！

１２系客車にはディーゼル機関車や電気機関車が良く似合いますが、蒸気機関車牽引で乗るのも、意外といいものです。。

発車と同時に今ではスッカリ見られなくなった車内販売の尾根遺産？が回ってきました。。

乗車した車両は比較的新しい昭和５３年、

我らが「ＳＵＢＳＲＵ」の富士重工謹製！

蒸気機関車は相変わらず老若男女、全ての人に大人気です！

スタッフの尾根遺産による記念撮影のサービスも有ります。。

停車監視中の車掌さん。。

凛々しいです。。

あ～

蒸気機関車の運転席、カッコイイ！。。

私ももう１０年早く生まれていたら、電車ではなく蒸気機関車を運転していたのではないかと思うと、残念で仕方ありません。。

１２系客車はデビュー後５０年く経っても、まるで新車の様ですね！

この猛暑というのに、囂々と黒煙を吐く蒸気機関車。。。

近寄っただけでも倒れそうなくらいの熱気です。。

多分、機関士さん達が今日の日本で最悪の労働環境だと思われます。。

いざ走り出すと、沿線の様々なところで手を振ってくれる人々を見かけます。。

さて、車窓に谷川岳が見えると終点の水上駅も直ぐ近くです。。

無事、水上駅に到着しました。。

到着後は直ぐに蒸気機関車が切り離され。。

転車台の有る方向へと去っていきます。。

乗客は改札の外へ出て、転車作業の見学をします。。

駅前で、偶然、妻が以前乗っていたのと同じ色、年式のＲＸ－８を発見！

蒸気機関車と１２系同様、とても懐かしく感じました。

転車台の有る公園では地元の人達による「振る舞い酒」がされていました。。

こちらは静態保存中のＤ５１！

そしていま、Ｃ６１型の転車台での方向転換が始まります。。

機関士さんは転車台の上で時折、大きな汽笛を鳴らしてサービスしてくれます。

そして展示・点検線へと入線してきます。。

大音響の汽笛が、こっ、怖い・・・。

なんとまぁ、凄く若い機関士さんです。。

そして所定停止位置に停止！

点検作業が始まります。。

そしてやっぱ蒸気機関車は小さなお子様にも大人気です！

ひととおり見学した後は、ＳＬの上り列車には乗らずに、普通電車で高崎へと戻ります。。