ブレラって…えぇ～？！

毎度覗いているitaliaspeed.comは、いま丁度ジュネーヴ・ショーの特集真っ只中だ。マウスの右クリックを受け付けない小癪な設定が気に食わないが、イタリアの車に関してはitaliaspeedの情報や写真は実にありがたい。

　ジュネーヴ･ショーの特集となればランチァのイプシロン･ザガートやピニンファリナのバードケージ７５ｔｈも興味深いが、僕の関心の中心は、やはり近日発売の市販モデルを出しているアルファ･ロメオだ。
　だったのだが…膨らんでいた期待が願いが、急速にしぼんでいく。
１５９は、本当にガッカリした。そりゃねえ、１５５が１５６に脱皮した時のように劇的で華麗な変化は難しかったかもしれない。１５６が成功したモデルだったことや、昨今のフィアットの窮状を考えれば大きな冒険はできなかったとしても仕方ない。それは判る。だけども、貪欲なファンとしては魅力的で新鮮なスタイルを提示して欲しかったと思うのだ。まあ、実物は写真で見るよりずっと魅力的だってこともあるんだけれども…。

　一番注目していたブレラは、ガッカリしたと言うよりも寧ろ愕然とした。これ、ホントにイタルデザイン･ブレラが元になってるの？本当にＧＴＶの後釜に据えるの？まるで、サイバーＣＲ-Ｘの後継はスポーツシビックですって言ってるような感じだぞ…とブーイングの一つもしたくなるくらい、italiaspeedに掲載されたブレラの会場写真は「スポーティーな雰囲気に振った、ありがちな３ドアハッチバック」にしか見えないのだ。公式写真を見たときに「それだったらイヤだなあ…」と感じた不安が的中してしまったような写真なのだ。
　まあ、これも最終的には自分の目で実物を見るまで結論は保留するけど…でも不安だ。凄く不安だ。

　ただ「不安」って言うのは、向いてるベクトルを逆方向にした「期待」のことでもあるわけで、早くブレラや１５９の実物を見てみたいと楽しみに思っていることに変わりはない。
　アルファＧＴ（写真）は試乗の機会を逃し、いまや後の祭りと成り果てつつあるので、次はその反省を活かして見た目に惑わされず兎も角一度は乗っておかないといけないと、今から気合が入っていたりもする。ファン心理というか、蛇の毒に神経をやられちゃってるからかもしれない。