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イイね!
2016年11月04日

FFの走り方について(雑感)

あくまで、ドラテクよりはドライバー目線でのクルマの印象という程度の意味ですけど、フロントエンジン車が与える印象、って奴で。

私が感じているFF車の印象である、「豪快なドライブが必要」「あまり真っ正直なドラテクよりは、FF独自のドラテクが必要」と考えているには訳があります。

ステアリングとトラクションが同じフロントタイヤでこなさなければならないという事実は、FRのそれより基本が異なるのではないかと。
そしてしかし、FRよりドライバーの積極的なアクセルこそが旋回に導く物なんだと思うのですよ。

言葉変ですけど。

というのは、重心・重量物が乗っかった部分でトラクションをかけるんですね。
旋回初期はフルブレーキから旋回へと動作をうつすところじゃないですか。
縦の慣性を如何にヨーへつなぐか。ヨーモーメントの立ち上がりが極端に速いいくらかのFRを除くと、基本フロントエンジンだと旋回そのものがもっさり立ち上がります。
ぐっと溜めてたものが解放される、前足で重い頭をけり出す、そんな感触ですねいわば。
一息おいてヨーイング開始、という雰囲気でしょうか。慣れればそれが極めて遅いために、何の気にもならなくなるぐらいのものです。

ところがFRなどでは、そこからリアで押し出すので、ヨーそのものはリアの押し込みで発生させることになります。
尤もリアタイヤは舵をとりませんので、何が起こるかは言うまでもありません。結果、FRはヨーイングをフロントでコントロールせねばなりません。
一端破綻すれば、初心者ではどうしようもないでしょう。

FFだと、ヨーが慣性に対して素直な動きになります。
旋回がきついとアンダー、慣性が弱いとニュートラルに立ち上がる訳です。まずオーバーはない。
さて問題はここからで、FRならカウンターとかなるんでしょうけどFFだとカウンターよりはアクセルコントロールがメインになります。
アンダーなら抜く。ニュートラルなら踏む。タイヤの感触が判るなら、アンダーで戻しかけてみる。グリップ復帰したら再度切り込む。この際アクセルはパーシャル。

結論として、ややつっこみ気味に進入して、アンダーを殺しながら無理矢理曲がっていくような豪快さが求められます。

フロントタイヤが逃げると曲がれないだけではなく、前に進まないのがFFですから、積極的なタックインは技術的に必要なのですけど……逃げたタイヤをあえて舵角修正だけで無理矢理こじることで強引に強いヨーイングさせることもできます。

だので、どうとでもなる。

FFは曲がらないんじゃない。曲げていくんだ。
よく友人は言ってましたがその通り。
荷重のコントロールを覚えて、タイヤが生むトラクションがヨーイングをどう発揮・消失させるか判れば良いのです。

まあ言葉で言うと訳がわからないですかね。実際には速度とブレーキの状態で決まりますので、私の場合は「慣れ」と言う表現をしておきます。

関西人の好きな表現で言うと、FFのヨーは「どっこいしょ」と立ち上げて、「どりゃー」と全力で維持していかないと「回らない」訳ですよ。
だから豪快。ドラテク云々言うよりアクセルを踏めと。

FFはアクセル命。死んでも床まで踏み込め。本当にやばいならブレーキを踏み込め。



FR見たく云々言わなくて良いから初心者向けではありますね。
構造上踏めばまっすぐ立ち上がろうとしますし、一番重い部分がトラクションを生んでくれるってことは「加速も緩やか」「路面状況や荷重状況を無視して舵が効く」という構造的な利点もあり、おじいちゃんおばあちゃんも安心。

しかも、ホットハッチなら荷物も家族も乗れる。構造が極めて工業製品的だから安い。
私はFFばかり乗ってきましたが、今の曲がるFFはすごいと思います。思いますがFFは曲がらなくてなんぼ。だからこそ安心して乗れると言いたいです。
その肝はやはりリア足。
ホンダスポーツの苦手なリア足の粘りです。如何に接地し、如何に安定させるかという意味では車軸式の足は優秀ですよ。しかもFITなんかそれでも回るもんだから全部のタイヤが接地している感覚があって「どしっ」としてるわけです。

どうでもいい話だと、GT6でもFFならアクセルコントロールとカウンターで曲げていけるのであるレベルまではタイムアタックもレースもFDシビとかで勝てます。
いくら曲がるってったって、MRだとリアが破綻するから待ちや丁寧なブレーキによる速度コントロールが不可欠だし……秒を刻むならFF。これが一番楽ですから(破綻=アンダーしかないので、タイヤのグリップをカウンターで復帰させる間に速度を落とせれば良い訳ですな)。


ホントのレースとかだと鬼荷重でリアを抜いて所謂犬しょんすることで、FR以上の旋回をしようとします。このためリア足は短足化されることが多いのです。
実は十年くらい前に、4駆のような曲がり方ができるという特殊な構造を持つリア足を体感しましたが……鬼アンダーでFFを曲げていけるヒトにはたまらなく安心感のある足に仕上がってました。
その構造を詳しくは話せませんが、FIT RSにも応用できるものだと思ってます。
ヒントは車軸と、リアは常に接地しているということです。
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Posted at 2016/11/04 07:49:09

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