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イイね!
2017年09月09日

スタビリティと接地感

同じような言葉だけど、言葉から来る印象は全く別物。
実際スタビリティだと、クルマ全体の安定性の事を指し、ようはアンダー傾向かどうかが主たる話になる。
通常重心位置から計算される傾向値として設計的には必ず一定以上アンダーにするところから始まる。

でないと危なくてそもそもまっすぐ走らない。

さてさて、では接地感というものについては多分二種類の言葉の意味があるんだろうと。
一つは文字通りのタイヤが地面に張り付くような感覚。剛性と剛性感の差のように、ドライバーが得る感覚のことを指しているのは言うまでもありません。
もう一つは、要するにスタビリティと同じようなイメージで、こちらは『すわり』の事を指しているのだと思われます。

ただ私が耳にするとどうしても前者。
なので、「ロードスターには接地感がない」という表現に極めて疑問がわいた。

タイヤの話をしたとおり、私は「タイヤとは滑るモノ」という認識で、路面との接地感というのは極めて大事なのですが、今まで接地感がないクルマというのは存在しませんでした。
じわり、とグリップが抜け、次の瞬間数センチずれる。
公道だとそんな感じが1秒間に何回訪れるか、それが私の言う『接地感』です。
タイヤの感触は、リアはわかりにくいですがフロントなら手応えもありかなり明確です。
判りやすく体感するなら一度アレです、エラストマをアスファルトの上でこすってみてください。
細かく振動するようにひっかかって動くと思います。アレです。
ゴムが引っかかって変形する感覚、動いてるけど密着する感覚、具体的に判るようになれば、タイヤが変形を始めた瞬間を捉えられます。
『本来の車体の位置』と『本来のタイヤの位置』にずれが起きると、「あ、撚れた」と言う感じに判るんです。
何事も経験。どんだけそれを覚えたかで理解出来るわけです。

だので、接地感がない、というのは油でも踏んですっ飛んだ感じ以外に思い付かない用語なのです。
多分ドリフトしてる人間も同じ感覚なんだろう、と勝手に想像していますが、ドリフト競技などでリアを振り出して角度付けたりしている彼らも『接地感』がないと恐ろしくてとてもできないと思います。
きっちり、『滑らないのが判っているから』滑らせることができる。
文字にすると凄く違和感がある、二律背反的な文面ですが。

因みに私はドリフトはしないですしできません。ビートだと危なくてしたくないですが、ある角度以上の急旋回時には一瞬ぎっと出るタイミングがあったりしましたね。
EG、EFではそのままカウンターを当てたものですが(危うくスピンしかけた)、言葉通りずれる感じで。

あくまで経験だけで言いますが。FFで、フロントだけが吹っ飛ぶような状況って少ないでしょう?まあないことはないんですけど、それでも僅かなモノです。
逆にリアがすっ飛ぶと間髪入れずスピンモード、そんなクルマしか乗ってなかったような気もしますが、旋回中にヨーに負けてタイヤがリアを手放す瞬間。

たとえると鉄尺。これを曲げる。右手の指で支える力がタイヤが耐えている摩擦力、尺の力がヨーだと思ってください。
指を離す。びよんびよんとしなって動きますよね。
それです。それがドリフトに入る瞬間から、ドリフトの状態なんです。

さて、鉄尺におもりをつけたとします。おもりを右手に持って同じ事をしてみましょう。
どうなるでしょう。そう、ゆっくり動くか、しなったまま震える程度で終わるでしょう。
それはヨーが小さいからとも言えますが、強いヨーをかければ同じように動くでしょう。
ただし、それはもしかしたら『破綻』してるかもしれません。

そう言うことです。FR車にみれるドリフト状態には、MRやRRでは難しい。
また同様に、FF車が『曲がる』というのはエンジンパワーと足回りのセッティングが不可欠だった、と言うことも言えるのです。もちろん、ドライバーの感性によるトラクションのかけ方こそが最終的に必要になる、んでしょうが。

多分FFは色んなシチュエーションでも、どのシチュエーションを押さえてもフロントの2本のタイヤが生きていることが重要だったはず。
リアを気にしない。
しかし、フロントを意識していないと実は『曲がらない』。

FFはパワフルに意志を与えることで曲げていくクルマ。これが豪快なドライビングにつながるものと思っています。
AWDに通じる世界観です。
360°をコースに加えるラリー競技を見ましたが、FFでもAWDでもドライバーの腕次第で同じ角度で曲がっていくんですよね。
『MRやFRで同じ事ができるのか?』
素朴な疑問ではありましたが、MRはおそらくもう少しグリップ気味に走る気がします。回れるから。
FRではオーバーで回りきって弱アンダーで立ち上がるのが理想かと。

こういう、特に滑ることが前提の場合には『接地感』=『安定感』と確かに言い換えることは可能でしょう。
スタビリティはこの場合=アンダーな訳ですが。

というかそもそも車両設計時の『アンダー』は、車体重心位置と、計算におけるグラフ上で限界より下(アンダー、値が小さい)なんで、車体が外乱を受けてどれだけで元に戻るか(スタビリティ)を示すものなんで、ちょいとドライバー目線で語られるアンダーとは異なる、とは思いますが。

重量が大きく、低い場合はアンダー傾向になるでしょう。しかも重量は中心より前に有ればあるほどその傾向が強くなります。
タイヤのグリップは計算式になかった、とは思いますが……

ロードスターには試乗経験がありません。
一度乗ってみるべきなのかも知れませんね。
ブログ一覧 | 足回り | クルマ
Posted at 2017/09/10 06:45:45

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この記事へのコメント

2017年9月10日 7:07
おはようございます。
ビートの様な小さなMR車は経験が無いですが
どんな車でも基本はフロントタイヤの設置感はハンドルに伝わってきます
まず操舵力が軽くなりハンドルが浮い感じ

すでに滑りだしてます
リアは腰にタイヤの接地感が伝わって来ます
こちらは滑りだしからかなり解り易いです
リアだけでなく車の全体挙動も伝わってくるのでアクセルワークとハンドル操舵でコントールできます
コメントへの返答
2017年9月10日 7:13
おはようございます。
ポルシェやスーパーカーに代表される、加速・高速巡航時のフロントリフトですね。
バンパーのおかげか、今のところ未経験です。まあ出てもせいぜい160kmまでですし……小さいのでリフトしないかもしれません。

リアは理解しにくいですね。昔から『飛ぶ瞬間』は判るので自動カウンターから姿勢を見ながら戻すのはできるんですが、慣れないとアクセルは難しいでしょうね。素人は抜いてスピンアウトでしょうし。
2017年9月10日 7:24
いやいや
そんなスーパーかーでは無くてもトラックでも解りますよ
特にリアのが解り易く全体を掌握できます
フロントはそのままハンドルに伝わってきますから!
100オーバーではわかってもコントール出来ないですよ
せいぜい80前後でしょうか?
リアRRが解り易く、次にFR.FFと続く
MRは経験が無いので良く解りません
コメントへの返答
2017年9月10日 7:57
んー、昔EG6の時は200km/hで張り付く感じがありましたが、タイヤが滑るというか逃げる感じは経験してないです。
もしかすると私のビートはバランス良く作ってあるかも知れません。
他のビート乗りにも聞いてみます。
2017年9月10日 8:30
そもそもタイヤは路面をグリップしながら滑るもの…タイヤが路面を掴んで(グリップして)いたらクルマは前に進めませんので。

ミクロ単位で見ると、グリップとスライドのバランスでクルマの挙動は成り立ってるんですよね…それに曲がるキッカケを与えるのがステアリングであり前輪の役割。

ステアリング操作とトラクションON・OFFで後輪はグリップとスライドのバランスが変化する…さらにブレーキによる荷重移動がグリップとスライドに大きく影響しますけど。

曲がるキッカケ作りに専念できるフロント、トラクションに専念できるリア、やはりミッドシップはストリートでも理想的なレイアウトであり、難易度は高いけどドライバーを育てるクルマなんだと。

ブログ読んでたら感じたことをツラツラと(^_^;)

コメントへの返答
2017年9月10日 9:41
イメージは裏返したガムテープを転がす感じです。
ソレがハイグリップタイヤがグリップを発揮している状態になります。

ソレはトレッド面の形状、特にブロックの大きさや配置によると思っていますが……グリップする=パワーを食われるとこから、グリップしないタイヤも有りだと思います。

ヨーは最小限、基本縦のトラクションを使ってアンダー方向にクルマを進めていく感覚が常に滑る路面での走りだと思ってますので、ミッドシップでスノーとかきっといい勉強になる筈ですね!
2017年9月10日 12:49
ビートで顕著にフロントのグリップ感が抜ける感触は、ハイドロプレーニング状態の手前的な条件でしょうか。

特にノーノルのバランスのままだと、路面が川の様になる前(水膜が一定量を越える)から、ステアの中立でも何処に飛んでいくか判らない感触を得ることで体験できます。

フロントにエンジンを搭載しないレイアウトのMR・RRの宿命で、雨の降り始めから本降りの手前で、高速走行する場合がいつも緊張して対応していますね。

完全なヘビーウェットになれば、通常ペースを大幅に落として、フロントのグリップを確実に感じられるようにしないと ”怖い”ですし。

ただ、そんな条件でも、先行車が結構なハイペースでコーナーをクリアしてくれたりすると、自分の車でも出来る筈と思い込み、刺さってしまいますが(笑)

雪面では、オーバースピートに少しでも持っていかなければ、ビートはMRの特性を発揮して、アンダー出ずに、安心して走行できましたよ。
コメントへの返答
2017年9月10日 17:37
おお、やはりそうですか。
MRだとリアに荷重がある分、FRよりは有利と踏んでいました。

あとはフロントのグリップをどうするか?がポイントですねぇ。

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「カートの楽しさを知ればビートの素晴らしさは更に深まる。特にはこね金太郎ラインではこいつがどれだけ良いかわかる。が、「本物」には排気量や重さのハンデがないことも、知っている人は良く知っている筈だ。……何が言いたいか、分かる人だけ分かれば良い。」
何シテル?   05/02 15:07
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