2024年06月23日
雑多な話なので……
ちょいと広範過ぎてお話についていけない人も少なくないでしょう。
くっそ長いしゲーム・アニメに興味がなければ今回はブラウザバックで。
さて、私の弟は漫画家です。名前はほとんど知られていないでしょう。いわゆる同人あがりの漫画家で、すでにアライブコミックでいくらか漫画を出しています。
タイアップとか、アニメ化された作品を手掛けることがなかったために、人気上位は上位だけれどそういうタイアップされた作品ってのは幅広い人間に触れられることで多くの人間が触れるのですがね。
また、人気作や良作を作っていても、やっぱりあまり知られていない(知られれば爆発的に人気でるんじゃね?)人もいます。
うちの弟はそこまでではないと思いますがね。
で。こういう仕事って親には理解が得られないもの。両親にも「弟を見てやれ」っていうし、弟も何の前触れもなく連絡を入れてきたりする。
ウマ娘もそう。
ガチャ開始時期を読めばいつ頃始めたのかがわかるわけだが……たぶん2021年3月。ビワハヤヒデとナリタタイシンはかなり早い時期に入手してた。
両方ピックアップは見てるので……まあ間違いないかと。
で、アニメはテレビ2期、WEB版(今でも無料視聴可能)ときて第3期をアマゾンで視聴。
ここまで無課金(笑)
というところで、まあコンテンツとして総評すると、「極めて良く出来ている」と私は思う。
80年代初頭から台頭を始める美少女コンテンツというものは、例の「沙織事件」でおそらく表立ったであろうと考えてる訳だが、元の元をたどればおそらくは「くりいむレモン」(これが1984年)かもしれない。
なんにせよちらっと脳裏をよぎっただろう。そう、これらはすべてX指定物、それもアングラから始まるものだ。
美少女=エロゲがほぼ成り立った時代、其れが2000年初頭。
先に言ったが知らない人の方が多く、夏と冬の祭典もその手の界隈の人間が多かったわけで……
犯罪には近寄っていないが、私の生活環境が如何にアングラに寄っていたかが良くわかると思う。
ちなみに掲示板は一部情報ソースとして含まれていたけれど見に行った事くらいしかない。
で、そんな観点でウマ娘を見ると、「外観はきれいで美少女なのに中身はみどりのマキバオー」という総評な訳。だから極めて良く出来てる。
しかも半生(モチーフが現存するということ。生ってのは現物)コンテンツとしてきちんと法的にも対策できる会社が取り扱っている。
ちなみに綺麗ってのは見た目だけじゃなくて、ギャンブル要素もないのよ。
じゃあ観客というか見てる人間は何を期待するのかっていうと、これが「ウイニングライブ」という、レース後に開催されるライブパフォーマンス。
だからかわいい美少女である必要性があるわけ。
これが時代的にもマッチしたのか、世界的な収入ランキングでも上位というまあすげーコンテンツになったわけです。
途中気になるのがLGBTQ2+的に引っ掛かりそうなんですが、これもぎりぎり時代的に回避したのだとは思う。
それにウマ娘は人間じゃあない(ちゃんとウマ耳が普通の耳)し。アレは突然変異的に人間から生まれたらしい。
という不思議設定で、別世界で、彼女らは別世界(つまりここ)の馬の名前を得て生まれてくるらしい。
まあその辺全部前提条件なので、説明も何にもされないけれどさ。
えっと。見た目の「綺麗」だけじゃなくて、ほぼ全く、ラッキースケベを除くエロ的な内容は一切ないんですよ。水着だってどっちかというと囚人服的だし(汗)
みんな中高生だしね。やばいよね。
ちなみに牡馬も牝馬も女の子になってる。一応差があるんですが。
ということで、そんなコンテンツで、5月末封切りで劇場版アニメが出た。
劇場版ってんで、わざわざ出向いたうえ金をかけなきゃいけない。それは特にこの辺だとすぐそばって訳にもいかないし車で行くよりJR使わないと面倒なすすきのにある。
TOHOシネマズだと、割引券使えるんで。ほかの劇場はちょっともうね。
しかもジャングルポケットという「いたけれど完全新キャラ」ビジュアルなわけ。
でも弟はとりあえず行ったらしい。んで、俺んとこに直電。
で、調べてみる。
ジャングルポケットは、同期にアグネスタキオンというすさまじい馬がいたお陰で、その年のダービーで勝つまでは目立たなかったような馬です。
またアグネスタキオンがいろんな意味で異常だったようで。ウマ娘でもどこかおかしいマッドサイエンティストとして表現されています。
というわけで、ジャングルポケットに焦点を合わせると必ずアグネスタキオンが出てくる。
だので、『アグネスタキオンのトレーナーには必見』という話になってた。
まあ基本、ウマ娘のアニメはどれも現実の馬の流れをだいたい追う形になるので、レースの状況なんかは実際のとおり再現されているわけです。
故障とか。着順とか。
これがうまく各ウマ娘のキャラクタを反映してストーリーに仕立てるんですね。だけじゃなくて、実際の馬は骨折→死という非情な場合もあるんですが、ウマ娘の場合「想いを受け継ぐ」という設定があるので大抵の場合「何事もなかったかのように復活」することがあります。
さくっと引退するアグネスタキオンやタニノギムレットでゲームできないじゃないの。それじゃ困るんで、怪我を回避したり、うまく回復したりする。
ゲーム上では理想というか、好きなウマを無敗で走らせることができたりする。なので、ダートしか走れないはずの馬が有馬記念で優勝したりするような、それが面白い訳ですね。
でも当然、ゲームで育てた馬は現実ではどうだったのか?という興味が出てくる。
だので、当然のようにJRAのHPに行ったり、土曜夜に名馬座を見たり、地方競馬の中継を眺めたりするようになる。
だので見た目が綺麗なのに、きちんとJRAまでの道筋がある。
アニメ見れば大体の流れもわかる。実際のお馬さんは意外に個性があって可愛い。もしかすれば、まだ牧場でのんびりしてるG1ウマもいたりするので、ウマ娘のおかげでかなりムーブメントが起きていたりするという。
そして実際に劇場まで行く気になったのは、わざわざ往復時間>上映時間並みの時間を使ったのは、前評判がきっかけだったわけで、弟に押されたせいでもあったが。
非常に満足度の高いものであったと思う。
長い前置きの中でどういう印象を受けたか、興味がある人にはこう伝えよう。
劇場版は、SSとカーズ3と同じくらい、走るってことに真面目で、もう一度走り出したくなる、そしてそれを引き継ぎたいというような思いを感じられる。
もし抵抗がないのであれば、そして両者のファンであれば、見て楽しめると思う。
話の構成だけはwebのRaod of the topとよく似ている。双方100分ちょいと時間もほぼ同じ。
ただし劇場版は明るい感じじゃない。熱血って感じでもない。むしろサイコなサスペンス的構成、ホラーな要素があるというか、すごく意外な流れになってるというのもあり気に入った。
ただゲームやこのコンテンツそのものを知らない人間が見るものではないとは思いますがね。
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Posted at
2024/06/23 14:03:36
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