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Ryo L.W.S.enthusiastのブログ一覧

2024年01月04日 イイね!

MR-Sを考える

中古市場の高騰はコロナ前からで、グイグイ上がってるかっていうと旧車だけあってそこまでも高くはない。

ただほしい人間にとってはともかく、20年前のクルマが150万ってのはどうよ。
値下がりしてないな。
これらと元値もあるが、スイフトスポーツの新しいものを買うほうがコスト的には良い。
金があればMR-Sはベースに成るのでとてもいい。値段が上がるのは仕方がない。
が、100切る時期じゃないの?って思うが、写真を見てもあんまり程度が良いとは思えないこともあり……文字通りベースで高値販売中ってやつか。

積まれているエンジンも普通のエンジンなので、スポーツカーとしての素性はある程度しかない。
んだが、当時を考えれば無茶苦茶悪いクルマじゃない。
セリカもいたし、社外であればType-R全盛期。私も目もくれてないトヨタだから仕方がない。

しかし、web CGにて鈴木亜久里氏が試乗した記事を発見した。

なぜ私がMR-Sを気にかけるのかはともかく、この記事は非常に有用でした。
MR-Sもややホイールベースが長めに設定された車両です。乗り込んだのはまだEG6の頃なので記憶がかなり明後日の方向に向いてしまっていて、正直定かではありませんが「小さい」印象が非常に大きいです。
エンジンが1.8リッター、馬力も140と値だけ聞けばなんともなんでしたね。なにせ当時は2リッター195馬力だったもんで。
フロントが軽いとか後ろがうるさいって印象もありません。あるのは、バックミラーがブルブル震えて後ろが見にくいってことでした。

で、鈴木亜久里氏の言葉を引用しましょう。
「ロール軸の近くに座っているのがMR-Sで、それより遠くに座っているのがロードスター。だから、MR-Sはキビキビと身軽に走るけれど、ロードスターはモッサリしている。」
どうやら彼は、MR-Sの動きについて気に入ったようです。かなり軽快感があり、スポーツとはこう言うことだと思っているようで。
両者の違いはボディサイズで理解が可能です。 

           MR-S  NBロードスター EG6(参考) EF8(参考) S660(参考)
ホイールベース 2.450m 2.265m 2.570m 2.300m 2.285m
トレッド 1.475m 1.415m 1.475m 1.440m 1300m
比 1.66 1.6 1.74 1.597 1.758

しかし、ドライバーインフォメーションはこれではわかりません。
ただこれだけ見てもMR-Sの旋回性能は言うほど高くないですよね。ただMR-Sとロードスターではエンジンの位置が違います。これはヨーレートに影響があります。立ち上がったヨーが同じ場合、旋回軸に対して重心位置とのズレ距離が小さければ小さいほど高いといえます。
ヨーの立ち上がりが早くレートが高くても、タイヤで踏ん張るクルマという性質上あまり「超・有利」って訳では無いのでMRの利点ってあんまりないんですがね。
しかしMRの特権ですね。コレは弩アンダーなビート(比較に上げていませんが、S660より弩アンダー傾向)ですらわかる話。
まずこれが一つ。
次にNDとビートの室内長差を私のブログで比較しましたが、ロードスターとビートは室内の大きさに差が殆どありません。
でもビートは運転席を拡大し、センターコンソールが助手席側にオフセットしています。
ロードスターはセンタートンネルに骨を通すFRとして重要な構造があるため、ど真ん中が数センチ太い事がわかります。
構造上も中央に寄せられません。
ヨー軸に対しロール軸は正直構造から変えようがないです。まあ、車高を変えればロールセンターがずれるんですがね。

ドライバー的には、ロールは感じやすいですし、スポーツカーでは否定的なイメージを持つ人もいるでしょう。
ですがロールもヨーも、軸に近い方がクルマの動きを感じるのに重要です。
なんならトラックに乗れば(一般的には巨大な箱バン、◯◯エースのような商用車)わかります。
自分の後ろにヨー軸があるので体が振り回される感覚を覚えます。
軸に近いと当然クイックに動くように感じます。
同じ角度に対し距離が異なってくるんで。
コレばっかりは、どれだけ旋回性能が高いクルマ、スポーツカーと比較しても仕方がない話。

逆の言い方をすれば、軽自動車がスポーティであるという私の主張にも繋がってきます(←ココ!)。

MR-Sがどうのではなく、ヨー・ロール共に車体の中央に近い位置に軸がありますよね。
上下・前後は車両によってずれてるんですがね。

普通車や外車に比較すると、ロールにしてもピッチにしても、支点・力点距離は軽自動車は短く、それだけコクピット位置、ドライバーズシートの位置は相対的にそれぞれの軸位置に近いと考えられます。
鋼材の長さが短いってことは、それだけしなりにくい、剛性が高いとも言え、軽快・スポーティな挙動を示します。
さらに言えば軽い車体だけに、正直タイヤはベーシックタイヤで十分というとこは色んな意味で安心できる。

というとこでした。

で、なんでお前はMR-Sを気にかけてんだ?って話ですが。
いや、安いかなぁって。MR-Sの容量はビートと比較してどうなんだろうとも思ってね。
一応、ビートよりは良さそうだけれど、やっぱりリアにトランクはないのね、とも。
ただシート背の容器に電動キックボード収まりそうだなぁとか思ってたりします。買おうと思えばすぐ近くで安く買えるし、どうしようかなぁ。
Posted at 2024/01/04 09:10:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | | クルマ
2023年12月29日 イイね!

はこね金太郎ライン

通勤と同じように起きて出撃。

流石に早朝の都内は、今日みたいな平常勤務してる人達と休みが重なるような日でもスカスカ。
先日クルマで通勤した時でもそうだったけれど、新橋なんかオフィス街だからタクシーやトラック位しか行き来してない訳で。

そんな中、怪しい高級車に紛れる小さなクルマ。

土日の昼間なんかじゃ考えられないような感覚であっさりと青葉まで出る。
この時間に移動する分には首都高・東名を組み合わせるよりはコスト的にもいいし、何より雰囲気が良い。
日が出ていないけれど夜でもなく、なんだか久々の感覚に気分が高揚した。
できればオープンで行きたかったが……ちょい寒い。手元の温度計だと4度。おう、凍結警告のLED青が点灯してる。
先日、ちょうど4日前に電池交換したのにまだ電波を受けてないのか、日付が1/4を指している時計の温度計と警告を目の端に、働いてるクルマと遊んでいる高級車の間を縫うように、なんて言うほどもクルマはいない。理想的な車線を選んでスイスイと抜けられたが、一応高速にも乗ったんだが。

事故かよ。

こんな日に要所で事故を起こしてたのか、流れていない。
まあ仕方なくだらだらと大井松田まで行って、そこからは完全下道でグイグイ行く。
万葉うどんに向かうルートで足柄側から乗るのが一番合理的で速い。実際、高速をある程度使ったとはいえ、わずか2時間足らずだったのでかなり良いペースでたどり着いたか。

気温が4度を切っている。路面怖いかなぁ、と思いながら乗る。
まずは前提条件で、タイヤは古いネクストリー。温かい時期でも既に鳴く位でグリップもしにくい感じになってる。

経験上、零下の路面というのは安心できる。気温が低ければ低いほど、丁寧に乗れば特段心配はない。
見た目乾いているようでも凍っている可能性はあるし、湿っていれば逆に怖い。
足柄側は非常に怖い、濡れた路面。重たく粘る水が路面に貼り付いている状態だ。これ、露だろうか、霜になっていないだけだろうか。少なくとも普通に運転する分には違和感程度で行ける。

そんな路面のはこね金太郎ライン。多少どころか、いわゆる普通の道じゃあない。林道というけれど広域農道のような場所でもない、どちらかといえば筑波山の脇道のような狭く対向車次第では危険な道だ。
開通当初に夜中走った時にはヒヤヒヤしたが、何の、先日一度定速走行で楽しかったこともあってやや高めのペースで流す。
シフトダウン、3速固定で踏み切るとややトルク不足、2速だと回転数が高過ぎ位。
傾斜、アンデュレーションが気になる道だ。そしてコーナーというよりはクランクと呼ぶべき場所が多く、非常に細かくうねっている。

そこを、ほぼ減速せずに流していく。
今の足回りはKYB+RS★Rにしなびた純正パーツで組み上がっている。
バンプラバー位か、新品は。
だけれどまあ、正直凹凸は気にならない。姿勢を作るとフロントよりもリア側のロールでキビキビとコーナリング態勢を知らせてくれる。短足なこととレバー比的に、普通車ではあり得ない速度で姿勢変化してくるので十二分にスポーティだ。
で、コレが良い。
車高調入れて振り回しているような感覚で、きっちり姿勢を作れるところは本当に良い。
やはりストロークは必要だ。

で、とあるグレーチングをコーナリング中に抜けた瞬間にアンダー。
おっと、やっぱり凍ってるか。鉄の上はやばい。
湿ってるようだが危なそう、と思って速度制限用の縞模様を踏み切っていくとコレまたやばい。
感覚としてはリアタイヤがうねうねと柔らかく歪むようなイメージだが、コレ、滑ってる。
わずかにタイヤが滑って位置を変えるせいで、想定している姿勢になっていないから感覚がおかしい。
姿勢は乱れていないのでそこまで気を使うことはないと思うけれど……

で、頂点付近に駐車場。足柄側から登ると結構長い。
ここを越えて下ると、箱根側はそこまでうねっていない、素直な道になっている。
まあ狭いし、コーナーと言えるような構造でもないし、でもビートなら普通に走っていける。

箱根側はそこそこ良いかもしれない。足柄側は厳しい。まあ、長尾の表と裏の関係に似てるなあ、と思いながら、R138を仙石原に抜けて、早朝のススキ野原を見る。
行きは視界としてはさほどなんだけれど、信号から折り返して帰路につくとコレが良い。

せっかくなんで、駐車場(閉鎖中なので)を利用して写真も撮ってみた。
クルマが少ないからこのくらいの路駐は大丈夫でしょう。

写真を撮って折り返して、再度上り始める。箱根側から登ると、直線・狭い折返しって感じで走りにくいなぁと思いながら境目にあるトンネルを抜けて駐車場を越え、足柄側を下り始める。
と、さっきと比べて路面の感触が「ない」。

ああ、と思ってブレーキを踏むとずりっとアンダー。やっぱり駄目だ。通過はできるけれどテストには向かない。
時刻は7時を越えて日が昇っている。さっきまで間違いなく凍ってたのに、溶け始めたに違いない。

で、そこから引き換えして箱根側をよく見てみるが路面は完全に乾いていて、踏んでも気にならない。

トンネルを境に気候が違う?

で、乙女を抜けるんだったらとせっかくなので長尾峠(外輪山内側・通称「裏」)に入る。
さっきと比較するとかなり広く感じる。正直、全く広さの感覚が違う。多分他にはない道だろうなぁと思いながら、とりあえず上まで登ってやっぱりトンネルを抜ける。

するとどうだ。頭文字でも有名な頂上の茶屋前が真っ白。
えーっと。

コレは無理です。まさか積雪じゃないと思うけれど(未確認)この先は危ない。
さっきの感じからしても、既に気温が上昇しつつある。何が起こっても不思議じゃない。

ということで折り返して……


この季節の早朝は良いわ。
神秘的だったり普段と違う感じが気持ちいい。
さっきまで居た仙石原方面なんだけれど、積雪みたいに真っ白く写ってる。
温泉だから湯気も上がってるし、不思議な光景。
白く積雪しているように見えるのは多分ゴルフコース。
太陽が登っている山は台ヶ岳と小塚山かな、方向的には。
後ろに見える大きな山が箱根山か。

画像中央、矢印で示した場所がはこね金太郎ラインのトンネルに当たる部分で、地名としては「矢倉沢」、すぐ北西の金時山へ登るための入口がある。
今日登った峠二箇所に共通するのはこの「箱根外輪山の内側」。

矢倉沢から仙石原方面(箱根側)も、裏長尾峠(神奈川側。表は静岡。県境はトンネル)も乾いていたけれど、反対側は両方とも湿ってる上凍ってたりしたんだ。
箱根外輪山沿いに神奈川と静岡の県境が走っていて、コレをまたぐのが乙女峠と長尾峠。
更に長尾から伸びる箱根スカイラインが外輪山の峰を縦走するように走っていて、湖尻峠から更に南に伸びる芦ノ湖スカイラインまではMFG「芦ノ湖GT」のコースでもある。

地元に住んで通ってた時も思ってた事があったけれど、外輪山の内と外でだいぶ気候が違うんだろうか。
因みに安定しているのが内側で、今回も顕著にそれがわかった。

というわけで好きな道を走ってきて、もうこの季節には凍結してんだなー、なんて思ったり。
まあ、タイヤが硬めであり、グリップより排水重視であるという点は否めないけれど、ここまで滑ると思ってなかった。いや、食わないというべきだ。
濡れていればそりゃそうなんだが。

しかしここまで敏感に路面がわかるのも面白いなと。
慣れれば行けたかな?

それで今回の最大の目的である「ビートの魅力」ではあるが。
MRという重量配分は軽自動車という構造との相性が非常に良いように思える。
もう少し、ライトウェイトであるのであれば市販車にも持ち込めるのだと思う。

1t越えであればそれは最早MRである必然はなく、ラグジュアリだの高級だのを冠する別なクルマであるべきだと思う。
ビートは700kg級、エンジンもミッションと合わせて200kg行かない位の超軽量級に該当するし、重いヘッドを前方30度傾斜させて重心を前・下に動かしている。
この位であれば、運転席に70kg級のウエイトを2つ乗せればバランスしてしまう。
逆に言えばたったその程度の重量である。
パワーもトルクもしかり。つまり、MRでも問題が発生しにくいということだ。だので、気軽にスポーティなクルマを作るには正直面倒なFRよりMR化する方が良い。
MR2にターボが乗ってるとパワーでシャシーが負けるだのなんだの言われてるものの、実際には短すぎるホイールベースに対しエンジンのマウントによりシビアなコントロールを要求されていたものと推測できる。
その点軽自動車であれば、スケール的に慣性が落ちるのもありその辺の問題点は解消される。

さて、で我らがビートはどうかっていうと。
なんせそういう緩い路面でそういうタイヤでしょ?僅かにラフに操作すれば外側に逃げる。
頭は入るのにそこからアンダーが出る。
リアは粘るというよりは残る。パワーを掛けたって逃げやしない。
だから、やや高めの速度で進入してぽん、とブレーキ。
ぐん、と頭が入るのでアクセルをパーシャル以上に開け目で踏み、姿勢を維持しながら回していく。
良いのは、どちらにも行き過ぎないので安心してブレーキもアクセルも踏めること。
トラクションが抜けてリアが振り出したり、ブレーキでやっぱりリアが振り出ることはほぼありえない。
だのに、どの態勢からでもヨーは鋭く発生する。
スピンの心配なく、フロントエンジン車よりも軽快かつ安心して旋回させる事ができる。
また、ピンチでもとりあえず強くブレーキを踏んでおけばヨーが発生するので旋回態勢に移る。この辺はそれなりに慣れが必要なんだけれど、ビートが曲がらない状態っていうのはリアが出てスピンになるのではなく、基本完全に弩アンダー状態。

曲げていく事が必要。でも、重量は後ろよりにあるので頭は入りやすい。
じゃあドリフト=スピンモードに入らないのかって言うと、ソレはないと思う。入りにくいけれど。
というのはホイールベースが2.28mとほぼ前述のMR2並にある。これはロータス・エリーゼにも近く、ぶっちゃけ縦長い。

シビックEG6でホイールベース/トレッドが1.75に対しビートのソレは1.88。MRのような回頭性を持つEF8で1.59とこれは信じられない値。まあ、FFのくせに即スピンするクルマなのはコレとリアの短足が原因。
なれるとどこでも回るんだけれど……FFだからとりあえずアクセル踏んどけばステアリングの方向に走るし。
ある意味理想形。
ビートは別の意味で理想形で、ブレーキさえ踏んでおけば回る。コレが実は非常に重要。
安全に旋回できる。旋回態勢に持ち込みやすいのにアンダーでコントロール自体も容易。

今回走ったはこね金太郎ラインなんか顕著で、くいくいよく曲がるので安心して走れる。
曲がらない、なんて挙動はない。その点FFだと旋回態勢に入らない事が怖かったりするんだが。
車重の軽さも効いてくる。ディメンジョンの小ささもあり、旋回させることがここまで容易だと気を張る必要が一切ない。

つまり欠点がない。
幌をあけてぽけーっと走っていても、何の電子装置もついていないアナログな構造なのに、素人が不安なく走れるクルマ。
それがビートだ。

で、最終結論をぽやぽや思いながら、直前に満席だったような酷いワンオペのなか卯で食事をおまたせさせてもらう。
ほとんどのテーブルにからの器が載っかってる状態で客がまばらに座ってるのよ。なんというかカオスというか……誰だワンオペの深夜早朝帯にほぼ満席にした奴らは。朝食を食いに来る客に対する嫌がらせか何かか?

というかそんな状態のなか卯初めて見たぜ。

チケット買って座っても水が出てくるまでにフリーセル1回終わるし。
メシが出てくるまでにブレブレのデイリー終わらせられたし。
更につぶやきに投稿してるし。どんだけ待ったんだろう。考えてなかったのですっかり判らないが。

帰路は青葉で降りて慣れた下道による都内で、これまた2時間程度でガソリンスタンドまで行けた。
これが年内最終なので洗車してもらって帰路についた。
燃費は見ていないが……220km位走って12リッター位?だったかなぁ。カタログ値だよね。これだからビートは良いな。
今年の夏はNEWNOを買おうか、またADRENALINE(フロント165)入れるか……軽快さではなくMRらしさをタイヤ変更だけで楽しめるのはきっとビートのもうひとつの魅力ではなかろうか。
お財布に優しく、適度に楽しく、その上で変化もお手軽。おおう、こんな良いクルマ他にないんじゃないか?

という感じで一応締めくくってみる。
本年もおしまい。
このブログを見てくれている方々の来年も幸あらんことを祈ります。
Posted at 2023/12/29 17:21:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | | クルマ
2023年12月23日 イイね!

ビートの魅力を再発見する行程

『再発見』するのだから、一度見失う必要がある。

ブーム、流行なんてものが一過性だなんてのは嘘だ。
ファッションが何周も回るように、「必ず再発見」の兆しがある。
ありとあらゆるものが何度も違う形で巡る円環を描く繰り返しなんじゃないかって思う事もある。

で、なんでそうなのかって話に成るわけで。
竹取物語の時代から今に至るまでの間に、ありとあらゆる物語は結局大きな差異がないように、それなりに基準はあるんだろうけれど。
それに「説得力」のようなものや「魅力」を与える形で姿を変えて、今も新しい物語が生まれているように。

変えよう、越えようとする努力が結局、新しいようで古かった、もしくは似通ったものが既に過去にあったという結論のように。
恐らく本質は変わらないのに、本質に迫る努力が闇の中に手を突っ込むかのような努力と苦労が必要であるように。
それらが同等だからこそ、繰り返し形を変えながらも同じところをぐるぐると回り続けるのだと思う。

ビートを色々試してみて、他にも目を向けてみて、今度は金銭的にも体力的にも時間すらも注ぎ込める状態じゃあなくなって、それでも手元に置いているという、なにか特別なものではない今はまさに「再発見」のタイミングと言える訳ですね。

走るのも生活からも、その両方から乗用車が離れた今、やっぱりいちばん好きなクルマなんだなと思い返すのは、違うクルマに乗り換えたとしても多分起き得る話。
ただ彼らはまだ運がいい、そして恵まれている。
何故ならまだ機会がある可能性がある。

まあ、私も運が良かったんだろう。「気づけた」。

一度リセットして、フラットな視点で、しかも機械としては十分メンテナンスを終わらせた状態で。
いつでも消耗品交換で立ち上がるビートは今、保管状態としては最高だし。

私の走ってきた道は箱根山周辺。
どこに行っても基準がここで、過ごした時間が長すぎて間違いなく第二の故郷になってしまっている。
だからここに、私が見るビートの魅力が待ち受けていることは確かだ。
他の土地ではどうしてももう一歩、他のクルマに目移りするものがある。

その片鱗が、はこね金太郎ラインであったというところ。

MRの利点欠点・なくなった理由のようなところと、ビートに置き換えた際のあの感じは、ビートの奇妙な魅力と一致するんだろうか。

色々考えているけれどともかく、走り込むしか手に入れられる方法がないと思っている。
Posted at 2023/12/23 08:35:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | チューニング | クルマ
2023年12月16日 イイね!

エンジンのオーバーホール

基本的に一度ボーリングしたエンジンはO/H出来ないとされる。
まあ、削っちゃってるからこれ以上は削れないし。今私のビートのエンジンは0.5mmオーバーサイズがインストールされているので、次はないのです。

まあ、現状で既に667ccある訳で。過去に問題なかった時に施工されたものなので、これで合法の黄色ナンバーな訳です。

大した排気量アップでもないので馬力やトルクに影響する範囲ではありません。


いや秘密言うほどのもんじゃないですがね。

わずか1.2%の排気量アップ。これが3リッタークラスならまだしもねぇ。

これまだ白ナンバー用ならインストールできるといえばできそう?
わからない。

ともかくO/Hしてもらうにもあんまりガリガリ出来ないわけだ。エンジン探してきて開けてみないことには程度のほどはさっぱりだし、まあ無駄足になる可能性も少なくはあるまい。
正直この辺の中古品ってのは、それこそ工場の隅でデッドストックされていたものを掘り起こすことでもしないと。

となればスリーブ打ち替えか。きちんと仕事のできる内燃機屋にお願いすることになるだろう。
ICBMのアルミメッキスリーブへの打ち替えが恐らく一番だろう。内径は純正の誤差範囲内で、ピストンも純正サイズで変更することになる。

基本は「無駄にパワーを狙うもの」ではなくて、「壊れにくい純正に近いもの」だ。
しかしそれだけでは面白くないので、当然プラスアルファを加えたい。

エンジンを卸すなら、燃料系と電気系も見ておきたい。燃料系はデリバリからレギュレタまで交換する形でインジェクタを最新型のものに。やや大きめの物がほしい。
電気系はコイル単発の今からDI化して、コントロールはフルコンで行う。
で、ついでにウォーターインジェクションも導入する。


……出来そうなとこ、知ってるっちゃ知ってるが。ざっくり計算しても150万はかかるとこにプラスアルファするわけだ、正直いくらするか考えるだけでゾッとする。

ちなみにウォーターインジェクションはあくまで「冷却装置」で、ワンシーズン開始前と終了時のインジェクタ確認・清掃をしたいとこだ。大した構造でもないし。
投入するアルコール水溶液は工業用アルコールと精製水を使うことになると思う。水道するを使うとカルキが固まるおそれもあるし、なによりゴミというか溶け込んでいる不純物が怖い。
水は水素と同様にこの世で最も怖い物質だからね。

一応はエンジンの目安はある、ってお話でした。ビートを更に性能も維持していくには……いつか必要に駆られる気がする。
Posted at 2023/12/16 20:32:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | チューニング | クルマ
2023年12月10日 イイね!

東名の横断幕

大和市や綾瀬市にかかる横断幕をご存知だろうか。
子供と確認してるが、
「70代を高齢者と言わない街」
「ものづくりの町」
「朝採れ野菜の町」
「ロケの町」
だったっけ。細かくは覚えていないがそんな感じのもの。

子供て看板とか見て嬉しそうに「あれ見て」っていうモノで、ホテルの上に恐竜がいたり、天ぷら粉や散々見かけたきぬた歯科の院長の顔何か覚えている。

横断幕もその一つ。

このおかげでもう綾瀬市の印象がネオサイタマもびっくり、あの日本のゴッサム・シティ米花町以上のディストピアになってしまっている。

70代を高齢者といわない町→まだまだ労働者
ものづくりの町→工業地帯
朝採れ野菜の町→畑
ロケの町→ロケ専用の町

神奈川のほぼ真ん中で、歳をとっても働かせる人が住めないディストピアの誕生である。
今やジャスティス・リーグもアベンジャーズも名探偵も見放した街ということで、うちの子の頭の中では恐ろしい事になっているようだ。

詳しくは調べていないので正確なとこはわからないが。
そうか、労働者はそのまま後期労働者にシフトするだけで死ぬまで働かせられるのか……
ムーン・ショット目標を早く実現してくれ(笑)
Posted at 2023/12/10 04:01:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | いつもの日記 | 日記

プロフィール

「帰ってきたセルボ、なんか元気に加速するし音がいい。もしやアタリエンジンかも。」
何シテル?   08/21 23:11
憧れのCR-Xを手放し、そして今、初めて憧れたビートを手にすることが出来ました。 今でも最高はZCエンジンだと信じて疑いません。残念ながら乗っていたのはB16...
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