インホイールモーター。
つまり、アップライト(通称ハブというタイヤの回転軸受け部品を保持する部品)にモーターを仕込んで走らせるというヤツです。
ちょっと写真無いですが、今回は4輪にインホイールモーターを組み込んで、BMWイセッタのような前面出入りに変形機構も持たせた凄いのもありましたが、航続距離が10キロで最高速度30キロとかなり現実的ではないスペックでした。
インホイールモーター式の弱点は、モーターの回転数がそのまま速度限界になるので、トルクに振っても速度に振ってもイマイチマッチングが取りにくい。
おそらく大きさの関係で熱問題とか、耐久性とかの問題が横たわっているのでしょう。
それをある程度克服して実用まで持ってきているのがこれ。
ベアリングメーカーさんなのですが、インホイール方式で1モーター1ホイールの2モーター2輪駆動。
モーターの限界を高くするために大きめのモーターと最終減速比のファイナルギアを配置して対応しました。
が、装置が大きすぎて、これなら純正のエンジンでも良いのかなと思えました。
説明員さん曰く、
「この車体に納めるのに頑張った」
とのこと。
・・・・小形でホイールに入るのがインホイールなのですが・・・・
とは言えず「凄いッスね!」って言う自分が居たw
もう一点、なんでベアリング屋さんなの?って聞いたら、モーターの回転部の受け軸に高性能なベアリングをバンバン使って貰って売上にしたいと言ってました。
そのためにはモータードライブの車はあったほど良いらしいです。
なるほどね・・・・
じゃあそのインホイールをもう少し使えるように出来ないかと頑張ったのがこの会社。
1輪に2コの回転の違うモーターを組み込んで、変速できるインホイールモーター式!
NSK社結構頑張ってます!
消費電力が判らないですが、コレなら有りかなって思える仕組みでした。
もう一つこういう技術を出展してました!
もう一つ変速ものですが、コレは以前日産セドリックで使われた「トロコイド式CVT」と同じ理屈でオイルの極圧を使って動力を伝えるシステム。
コレがモーター技術と相性が良いらしく接触面のゴミ問題などありますが、目下研究中とのこと。
これも回転軸受けに自社の専用サイズを投入してシェア独占を狙う感じのようです。
なので、今インホール式の変速技術は車メーカーよりもベアリングメーカーの方が進んでいる印象でした。
良いか悪いかは判りませんが。
ただ、真剣に取り込む姿は日本人ならではなのでしょうね!
アプローチは違えど頑張って欲しいです。
次はいよいよ完成車体とかへつづきます。
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Posted at
2015/11/06 15:46:39