
10月から消防法が変わり、木造戸建ての一般住宅にも火災報知器の取付が義務づけられます。
2004年10月1日以降に新築、もしくは4.5帖(法規的には6帖以上なのだが消防署が渋い顔をするので実質4.5帖以上)を越える改修・改装をした部屋に取付が義務づけられます。
ただしこれは「新築・改装(リフォーム)」の場合であって
「現存する建物に手を入れない場合は取付努力義務」
という事なので、
「取り付けるようにお勧めしますが強制はしません」
という事です。
何が言いたいかというと、10月1日以降確かに火災報知器は取付は義務づけられましたがそれは
「今すぐに火災報知器を付けろ!というものでは無い」
ことです。
まあ詐欺の方にはおいしい展開ができそうですね!
たとえば・・・
「今日は10/1に施行になった消防法で家屋の火災報知器の点検に参りました!」
「消防法が変わって居室(建築法上の居室という意味で人が常時利用する場所を指す・居室でない所として駐車場や物置がある)に火災報知器を付けないといけないから今すぐ付けましょう!そうしないと消防署から怒られるし、万が一火事の時に役に立ちます!!今日工事を申し込んで頂かないと半年待ちになります!!!」
とか言われたらおそらくお年寄りやこういう事を考えたいと思わない主婦さん、マイホームを守るために躍起になっているパパさんなどはイチコロなのではないでしょうか?
もちろん点検なんか有りませんからこれは全くの嘘!!
建築士の端くれとして一応書いておきますが「即応の必要性」は全くないので
「その場で契約を取りたがる人には"絶対に"ぼったくられる」
のでご注意を!
気になった場合や購入を検討される場合馴染みの大工さんや、その大工さんが使う電気屋さんなどを紹介して頂くと良いと思います。
ちなみに、新築・改装改修の場合、取り付けた火災報知器のシリアルナンバーを最寄りの消防署に提出してからでないと
「住み始められません」
新築の場合、人が転居してくる前に提出しないといけない物なので業者任せになると思いますので心配ないと思います。
改修改装の場合は工事完了後15日以内の提出になるのでこれも念のため確認を!
火災報知器詐欺は絶対出ますし引っかかれば痛い目に遭いますのでもしあおり言葉でビビッた場合、専門家に相談してみてください。
基本的に一部屋一ケで良いのですが、デザイン住宅などで梁がむき出しの家の場合一部屋に複数必要になる場合もあるので、この消防法改定を機に家庭用火災報知器を購入検討される場合は、まずお近くの専門家にご相談してください。
ちなみに写真の3つあるマークは今回の消防法で「火災報知器と認定されている商品に付属しているマーク」なのでそのマークの有無も要チェック項目です。
もしこの3つのマークの何れかが付いていない商品は「火災報知器」とは認められておらず、したがって業者も偽物の可能性があるので憶えるか、画像をプリントして詐欺対策としても良いかもしれません。
他にも電源の話しや、取り付ける位置(天井の場合と壁の場合)の話しも有るのですがそれは長くなるのでお馴染みの専門業者さんと話し合ってください。
取付はご自分でも大丈夫ですが、もし電線を引いて工事する場合は「電気工事技師」の資格が必要です。
特報!!
・・・HPの掲示板に来てくださる常連さんと、日記にコメントをくださる常連さんでしたら多少の質問でしたらお答えしますので遠慮無くどうぞ!
Posted at 2004/09/14 19:35:10 | |
怒り | 日記