2003年08月15日
今日は全国的に雨!
雨と言って大工さんで気になるのは屋根。
かなり以前「屋根の瓦が曲がってますよ!」というはっぴを着て如何にも”職人”を気取った
「詐欺集団」
が家の不調を伝え主婦の不安感を煽り
「見るだけなら無料だから・・・」
と言って屋根に上がり見た振りをする。
降りてきて「これは漏るから修理した方が良い」と言って修理契約をして屋根に上がる。
そこで休憩。
30分位して降りてきて3~6万円ほどの金額を請求する詐欺があります。
この屋根詐欺、プロの目からしてまだ休憩だけの方が”マシ”なのです。
更に酷い手口として、通常「漆喰」が塗られているところに色が同じで遠目には判別が付かず値段が漆喰よりかなり安い
「石膏」
を実際に施工する業者も!
これはタチが悪いです。
石膏は雨で溶けだしてしまうので、溶けた石膏が瓦の重なり目にある隙間に入り込み、その隙間で雨の進入を止めている部分を埋めてしまうため雨漏りを誘発!!
結果
屋根瓦を総取替する羽目になり莫大な予算を掛けないといけなくなったお宅もあります。
この石膏、更に雨樋(雨を逃がすプラスチックの管ね!)をもつまらせてしまいこれも交換。
悲惨な目にあったお宅も出はじめました。
これまで悪質業者の手口は訪問販売風に
「近所で作業していたらお宅の屋根がおかしかったようなのでついでだから見てやる」
という常套文句にはっぴ姿、それっぽい顔。
主婦みんな引っかかる!!
ダメッス!
私の経験上100%訪問で来る人は信じてはダメです。
しかも近所の瓦屋根のお宅に聞いてみてください!
手当たり次第に訪ねているはずです。
瓦なんて重い物、家が沈下したり地震(震度6以上)でも来ない限りそうそうずれたりゆがんだり絶対しません。
(注:15年以上経過すると、できの悪い瓦に限って経年劣化で割れる物が出ますが道路や他の屋根から見ただけではそうそう判りません)
そして今回の夏休み前、うちのお得意さま複数から新たな手口が報告されて連続で屋根を調べに行ったので日記・HPをご覧の方にご紹介いたします。
★家の人間を信じさせる手口。★
「申し訳ないのですが車を少しの間置かせてください」
と、訪ねてくる。
2~30分後戻ってくるなり、
「車ありがとうございました。ところでお宅の屋根が曲がっているようなのですが・・・」
と、あらかじめ面識を持っておいてワンクッション置いてから罠にはめる業者が現れ始めたのです。
さすがにお得意さまにはあらかじめ
”「うちのお抱え大工さんに見て貰うからかまわないでください。」と、言うように!”
と、対処方法を教えてあるため被害には遭わず、その結果夏休み前そのお宅を念のためチェックしに行きました。
「もちろん異常なし!」
この手段、瓦屋根だけでなく「彩色石綿板プレート屋根(通称コロニアル)」のお宅にも訪問しているのが今回の特徴です。
駆け込みを追っ払ったあと
「もし本当だったら・・・」
と、不安になると思います。
★対策★
特に建て売り住宅を購入された方の場合その家を建てた大工さんや建築業者は逃げるかつぶれるかしている場合が多いので専属大工さんが居ないお宅が多いと思います。
そんなときは近所にいる建て売りのような奇抜な屋根の形をしていない古いお宅(地主さんやその親戚などが良い)にはたいていお抱えや、古いつき合いの大工さんが居ると思いますので紹介して頂いてください。
その大工さんからの紹介で瓦屋さんや板金屋さんを手配すれればトラブルはある程度回避できます。
以前の白アリ駆除や耐震補強(詐欺系)、サイデリア(つぶれたけどねこれも詐欺っぽい営業でした)、か○らユー(これは現存するから伏せ字)などTVCMで出している製品ですら
「それどうよ??」
的性能の製品もありますのでご注意ください。
しかし酷いのが多い!
これも不況のせいかな・・・・みんな!だまされないで!!
Posted at 2003/08/15 14:54:25 | |
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