2006年02月09日
先日エアーガン(玩具)の規制が決定しました。
ニュースを見ている方ならおおかたご存じかと思います。
私も元サバゲーマーとして、やはり一度はこの話題に触れておこうと思います。
今をさかのぼること15年ほど前。
ちょうど高校生の時にサバイバルゲームを始めてやめるまで14年。
当時から公的規制は掛かる掛かると言われて今やっと掛かった感じです。
今回問題となったエアーソフトガン(エアーガンは本来免許が必要な鉛玉を発射する炭酸ガス{一部でスプリング式も有り}銃のことで、玩具のエアーガンは「エアーソフトガン」と言われていた、今回は炭酸ガス銃との混同を避けるためソフトガンと言う)は和歌山の事件とそれを模倣する人間に対する牽制の意味合いと、現代の技術だとおもちゃでもおもちゃとは言えなくなる程の加工ができるためこれを封じ込める意味合いが大きいと思われます。
ではなぜ加工するのか?
これは15年前のソフトガンが技術的にパワーが無く、サバイバルゲームという戦争ごっこにするにあたって少しでも有利になるように創意工夫することから端を発しております。
15年前の加工は「実銃のパワーを手に入れる」ような加工が殆どでした。
これは発射形態がエアータンクを背に背負い、気圧を掛けて連射するタイプとパワーで飛距離を出すタイプかスプリングでエアーシリンダーを圧縮して発射するタイプで、いずれも戦争ごっこで有利に働く「飛距離を出す」一点からするといずれもパワー=飛距離の関係が正比例したためにそういった加工が普通でした。
ちなみにこの当時服の上からでも直撃を食らうと6ミリBB弾で10ミリ程度の赤い腫れが出来てその頂点が割れて出血・流血するほどでした。
今では安全とされる「ポリカーボネイト製ゴーグル(眼球保護めがね)」なんか一回の被弾でヒビだらけになり貫通する事もしばしばでした。
安全のためには金網でメッシュになっているゴーグル装備が当たり前・・・っていうかそうしないと危ない時代でした。
それが大きく変わったのが「ホップアップ」(マルイ社)と言われる技術が確立されてから。
パワーを出すには莫大なお金が掛かりそのお金を掛けた者が戦場で有利だったのですが、このホップアップという技術は比較的安価に発射した球形のBB弾にバックスピンを掛けることで揚力を与え弱い力で飛距離を出すことが出来るように成ったのです。
こうなるとサバイバルゲームは弾丸の保持数が有利不利と成ってくるわけで、こうなるとパワーはあまり必要が無くなり(返ってパワーがあるとホップがイマイチになる)進化の形態が変わって行くのです。
まあ今でも素肌に当たれば痛いしある程度赤くなりますが出血したりはしないので目だけ守れば大きい怪我は捻挫とか骨折とかになり雪山スキーとリスク的にはそれほど大きな差違は無くなりました。
サバイバルゲーム用に関しては各フィールドでパワーに関しては厳格な規制を引いているのでおおむね今回の規制に関しては無茶な事を行政が言わない限り問題ないでしょう。
また、こういった事をしている人は、いざ他国が侵攻してきた際に自衛隊に全く所属していない(数字としてでない)隠れ戦力としても期待できます。
問題はごく少数の「あの頃」(15年以上前からやっている@「あの頃」と表記)、莫大なお金を掛けて作ったパワーのあるソフトガンを未だもって使いたいとする一部の人間や、形(モデルガンのように実物に近い形で造形された観賞用おもちゃ)ではなく弾が出る形で、その弾に実銃並みのパワーを持たせて打ち出せるモノを作る改造マニア。
これは2派あり、只作ってにやけている派と使ってみたい派に大きく分類されます。
只作る派は技術力の誇示が目的。
使ってみたい派は精密射撃が目的。
一見安全そうだがこの二つの要素を兼ねそろえた「危険分子」が今回の事件を起こしたと推測される。
あの頃の基礎に現代の玩具精度、あの頃少年だった人が年を重ねた事による技術力向上により
「一定のラインを越えた」
のです。
まあ規制は当然の流れでしょうね・・・
昔「◎テレ」のニュー◎ぷらす1で大々的にヤラセまでやってソフトガンに規制を掛けようとしたマスコミもありますが、ここ最近の我慢出来ない人間がこういった殺傷能力を持ったソフトガンを持つと
「凶器」
となる良い見本みたいな事件でした。
ただ起こってしまったからもう規制反対と言っても無駄だと思いますし、これからもサバイバルゲームを楽しむためにもこういった凶器に走る「我慢できない人」を行政で規制して貰い、堂々と戦争ごっこが楽しめる、いずれ世界大会とかが開かれるほどの発展をさせるためにも今回の規制には賛成です。
だからお願い。
純粋に楽しんでいる人たちから楽しみをタダ端に奪うのではなく、より楽しめるために危険分子を排除し、「より楽しめる様にするための規制」であって欲しいと心から願います。
ソフトガンを持つ人=危険分子という世間の目を成立させないためにもこれまでより強い「自制心」と「周りへの配慮」が今後のサバゲイマーには必要と思われます。
がんばれ!俺は応援しているからな!!>全国のサバゲイマー
Posted at 2006/02/09 02:50:13 | |
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