2007年06月08日
今話題沸騰の「コムスン」。
まあ末端とはいえ介護の仕事をしていると色々話は聞こえてきます。
現在ささやかれている容疑はほぼ現実の物となって立件されると思います。
以前コムスンさんの仕事をした時、ウチの住改見積もりが「こんなに安いの!?」なんてコムスンの営業所長に驚かれた事があります。
本来、住宅改修をお願いする工務店(施工業者)は、ケアマネージャーやその所属に関係なく
改修を希望する当人が自分で選べる
わけで、そこに「ケアマネージャーが所属する系列業者を必ず使わないといけない」なんてルールはありません。
逆に当人様への説明もなく勝手に呼んだ場合、最悪は介護保険適用を拒まれる場合も出てきてしまうはずです。
当人様やそのご家族に、最低でも2つ以上(それ以上が望ましい)の「最善と思われる選択肢」を開示し、その中で選んでもらうのが正しい介護関係者の対応なのです。
この事は福祉住環境コーディネーター1~3級のいずれも基礎的知識として勉強しているはずです。(当然私も学びました)
もっと言うと本来住宅改修の見積もりも2ヶ所以上から取る事が利用者側の正しい使い方で、緊急性がある場合のみはやむを得ない事もありますが基本は2ヶ所以上です。
こうすれば本来は価格競争がいつも起こり、介護保険適用範囲金額を本来有効に使えるはずですが・・・大手(今問題の会社と断定しません)の業者はそこに系列業者を割り込ませバックマージン込みの値段を計上し、あたかも「これが適正価格です」ってな具合に見積もりを出し、来てくれるケアマネージャーのオススメならと競合見積もりを取らずそのまま施工。
介護保険の割当金は有効に使われず、他の優良業者が施工した同じ規模の工事より手摺りで2~3ヶ所くらい少なくなってしまう。
介護の一部門である住宅改修を見てもこれだけ「グレー」な部分があり、一部では「住改業者の勉強会」と称した集まりもあるほど(中で何が行われているか私は知らないけど)で、今回の企業もだけど他に団体や組織も手入れがされると思います。
とはいえ、介護は本気で儲からないッス。
それが馬鹿みたく儲かる(そう幻想を抱く人も結構居る)ように見えるのは、悪らつな事をやって儲けているからで、普通の所は「忙しいばっかりで儲からない」なんて愚痴があちこちから聞こえます。
適正にやっている所(厳しい審査で継続年数も考慮)には、「廃業しない(させない)程度の対応」があっても良いかと・・・でないと、人材と関係者の絶対人数が確実に減少すると思います!!
高齢者を相手に頑張っているケアマネージャーさんが、見ていて可哀想になってきます・・いやもう「悲惨」まで言っても良いかなと思えるくらい。
これだけ頑張っているのに、そのうわまえだけハネて、仕組みでバックマージンで儲けて、そのツケは利用者の介護保険を目減りさせる事で自分の会社を大きくして高級外車を乗り回す社長の神経。
不正があった分は親会社子会社関係なくグループ全体で責任を取らせるのが妥当かと思います。
現在コムスンは65000人の登録者が居るそうです。
事実上の人質です!
現在東京練馬地区で空きのあるケアマネージャー(ケアマネの担当出来るのは35人~39人まで、それ以上は見る事は出来ても介護報酬が出ないのでただ働き、しかもほとんどは定員一杯一杯になっている)はほとんど居ないので、仮にコムスンが系列子会社を含めて完全撤退させたとすると次のケアマネージャーを探すのに激しい争奪戦が始まります。
気の弱いケアマネが居たとして、知り合いに泣きつかれ定員以上の仕事もするとなると・・・1年以内に体を壊すか、あまりの薄給に堪えられず辞める・・・他の人に更に負担が・・・
結構怖い話になりますでしょ!
「65000人」
これの面倒が見られる受け皿をどうするか・・・
グッ○ウィルグループを叩く事に熱中しがちな日本人ですが、付け焼き刃では対応できない人数なんです65000人のお年寄り。
痴呆とか病気とか障害を持っていた場合(その場合が多い)、益々ケアマネの負担は増大!
仮にコムスンを一気に全切りした場合、もっと深刻な予測が出来るのが書類。
65000人が全て引き継ぎできるまで存続させ、新しい介護事業所へ引き継ぎできれば最高ですが、そうならないと全ての書類と介護計画書は作り直しで申請し直し。
処理する方も一気に65000人分の、ほぼ重複している内容を再整理。
後先考えず叩くのは簡単です。
その後の処理も考える・・・申請に掛かる時間等でただでさえむしられた当人様が更に不利益を被るわけです。
まあ個人ブログなので書きたい事を書くわけです!
そこでコムスンに対する対策の提案として,MDiが権限があってやるとするなら・・・
私は現段階でのコムスン各事業所の個別攻撃(反応閉鎖をさせない為)を即時停止させ、3年後までを目処にその事業所は代理のケアマネージャーを探し引き継ぎをさせる。(逆にその間の事業所閉鎖を禁止し、最後の一人まで面倒を見させる)
その際の職員給料は介護保険からではなく親会社を含むグループ全体で保証する。
介護受給者(本人様)が受け入れられる規模を有しながらケアマネージャー不足の事業所があった場合、グループ内からの転移も含め対応する(その際に給与面での不均衡があった場合は、一定期間の給与保証はグループで保証させる)。
グループ側からの一切の反論を認めない
受け入れが決まり難い重症高齢者は、各市区町村に重症高齢者専門ケアマネージャーを配置し、これはグループ内のケアマネージャーを出向させ、5年までを目処に受け入れ先を決め引き継ぎをする、但し今後も考え、この部署に関しては永続させる、給与面は市区町村。
コムスンは全ての登録介護受給者が引き継がれるまで組織の閉鎖・解体・分割を禁止し、業務形態や運営形態も変更を禁止する。
当然グループからの切り離しなどは一切認めず、責任はグループ全体でおわせる。
全ての登録介護受給者の引き継ぎが終わるまで、グループ全社の役員・責任者・会長などの個人破産や会社の倒産は認めない。
ケアマネージャー1人辺りの最大対応人数を現行の35人から40人(最大50人)まで引き上げ急激な人数増加に対応させる
これぐらい政府が本気になってやれば、今後こんな馬鹿な事を考えてバリバリ儲けようとするヤツは・・・そうそう出てこないでしょう。
他の国だと、窃盗でどんなに軽微でも腕を切り落とす国があるそうで、当然その国で窃盗は激減したそうです。
逃げられない状態で厳しい罰則が待っていれば悪い事がやり難い・・・その上で頑張る人にはそれなりの対応をする。
終始一貫、正直者が馬鹿を見ない枠組みを作るのが政治家の仕事だと思うのですが・・・
長日記スマン。。
あくまで個人的意見なのでむかついたら許してくださいまし。
Posted at 2007/06/08 22:08:50 | |
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