2010年02月08日
結果から書くと、なるほど〜〜って感じです。
じゃあそこに3万も金掛ける?って話になると、タワーバーで良いかなぁ〜って感じ。
全てビートのフロントの話です。
いちいち「Fストラットの・・・」とか書きたくないので。
で、この部分をタワーバーで硬くするとどうなるでしょう?
答え「車のハンドル操作に対する挙動の反応が速く成ります」
まあ基本的な話です。
反応の速度が上がるため下手に大きくハンドルを切るとそのまま車の挙動になるため良く言えば「小気味良い」、悪く言えば「ピーキー」という印象になります。
では全く無いとどうなるかと言うと、ハンドル切っても反応が遅く、初期反応がだるいのでもっと反応を速くする為もっと大きくハンドルを切るようになると思います。
結果的にハンドルをこじるような操作のクセが付きやすくなると推測出来ます。
つまりハンドル操作の初期から実際の反応までにタイムラグが生じる為、この初期反応を早く引き出したいがために大きくハンドル切るけど反応が少なく感じる(実際は遅れてくる)ため、人によってはアンダー(注1)な感じを受けると思います。
初期反応が遅れる理由として、サスペンションシステム以外に「ボディーのたわみ」による逃げがあるため車両側の反応が操作に対する車体の動きを遅くしていると推測しております。
この遅れはボディーたわみに因るタイヤと路面の位置関係がおかしくなったり、力が上手くタイヤに伝わっていないとか、路面とかによっても反応様々なので「結果的にそうなっているのではないか?」と言う予測です。
たわみで逆に路面の変なウネリを吸収するので悪い事ばかりじゃ有りませんのでご注意を
私も浅間台でタワーバーが「私に取って本当に必要かどうかテスト」した時に、この初期反応が遅い事でハンドルの切れ角をタワーバーが付いているのと同じくらいで入力したら狙ったラインを10mほどアンダー方向へ膨らみました。
結果ここの力の流れは「私には必要」という結論に成りました。
この「私には基本的に必要」と言う事と、そういう運転をしているのを踏まえて次へお進み下さい。
今回の格安パフォーマンスバーを使って120キロほど首都高と一般道を走行してみた感想です。
まず組んですぐ気がつくのは車体のしっかり感とハンドル入力に対する初期反応はタワーバーとほとんど変わりませんでした。
しかし、その当りが柔らかいのでスムースに動きます。
また首都高北池のホテルカーブ(5号上り線)は、ぬわわキロノーブレーキで行くとタワーバー100%の時は侵入から出口までしっかりしたハンドルインフォがありますが出口でハンドル切れ角が悪い時は少し修正舵を入れないといけない時がでますし、その時にアクセルの入れを少し待つ必要が有る場合が出てきます。
それだけ反応が過敏で、出口での操作に神経を使います。
対してPタワーバーは侵入で少し剛性的に柔らかい印象を受けますが、その分タイヤの食いつきが良い印象でした。
タイヤの扁平を低くした・・・50タイヤを55タイヤにしたようなよじれ感が出ますが、タイヤと路面の関係はタワーバーのみより良い印象です。
つまり同じ速度でもタワーバーはフロントの接地にかなり気を使わないといけないのが、Pタワーバーだとタイヤと路面の接地が良く、柔らかいのを頭に入れて操作と挙動に慣れればタワーバーより速い速度でイケそうな印象でした。
まあ公道上でこれ以上は無理なのでここまでです。
そして最大に良いなと感じたのはダラダラ続く高速コーナーで荷重の貯めが非常に楽に出来る事が特筆出来ます。
また路面の「つなぎ」」などの不快で恐怖を感じる段差の衝撃もタワーバーを100%とすると、Pタワーバーだと60%〜40%くらいまで軽減されます。
で、前述のようにハンドルの初期応答性はほとんど損なわれない。
次にここを専用品入れるかどうかとなりますが・・・専用品が現在無くて、専用品を作ってもらったとして、3〜4万円投資するとなると・・・タワーバーが必要な人はタワーバーのプリロードで調整してOK、無くて良い人は無くても良いと思います。
そんな訳でタイトルはダメだった場合と良かった場合を間の子した物になりました。
私は手持ちの部材で、「どういう効果を得られればいいか」から逆算で作ったのですぐに元に戻す事が出来ますので問題無いですが、これに量産品4万弱は出せない程度の違いでした。
確かに良いと思います、思いますが・・・・
私のは硬めに作ったのでジムカーナでも多少戦力になりそうな感じに出来ました。
しかし量産品だとこの硬さを調整出来ないのでその分好みの味付けにには成らないと思います。
結果付けて良かったと感じる人はそこまでマシンに性能を求めていないか、ビートのハンドルの初期反応が遅いのが気にくわないけど乗り心地を失いたくない人向けかなと。
そんな訳なので作り方公開しちゃっても良いカナと思います。
本文を良く読むとタワーバーの使い方の記述が有ったと思います。
これでピンとキタ人は前日記の「ゴミと変わらないタワーバー」の意味が分かった方もおられるかもですね。
さて、作製方法は・・・まず昔のトラストとかクスコとか、最近だとカミムラさんとかでリリースしているようなタワーバーが大前提で必要です。
この一見「パーツ点数ばっかり多いタワーバー」が実は一番調整範囲があって懐深いんです。
この調整が出来ないやつは・・・(以下効能などは自粛w)
で、この取付け部と棒部分が別体のタイプの接合ボルトを外して外径を見ます。
おおよそ8ミリ・10ミリ・12ミリのISOが多いと思います。
そいつを持ってホームセンターへ行きます。
そこのネジコーナーで、外したボルトより1ミリ外径の小さいボルトとナットのセットでネジ長が同じか長い物を選びます。
この1ミリ小さいのは同じISO規格では存在しないので、ユニファイだかウィットだか、インチ表示でWから始まる物を探すと出てきます。
これが2本のボルトとナットとワッシャで200円前後だと思います。
次にポンプ補修品コーナーに行きます。
そこでタワーバーから外したボルト外径と同じ太さで、ナイロン樹脂とかシリコンとかウレタン等のポンプ用ホースを10センチ(最小単位、必要なのは1箇所3センチ前後なので)買います。
これがモノにもよりますが42円〜128円くらい。
あとは想像つきますよね?
ホームセンター強度なので使い捨て上等、自己責任で願います。
穴にホースが入り難い場合はオイルスプレーでもくれてやってください。
走りながらタワーバーのプリロード調整したり、加工を片側・両側とやってみて自分好みの良い所を探すだけです。
私のオススメは硬めのホースを両側が良いと思います。
なお、ホースが穴にどうしても入り難い場合などはハサミで縦に切ってほんの少し切り詰めて、外径を小さめにしてあげてボルトを通りやすくすると良いと思います。
〆て300円前後の簡単チューンw
他の車種でもこの「プリロード調整の出来るタワーバー」をお使いなら簡単に工作出来ますのでお試しあれ!
タワーバーもサスペンション部品、プリロード調整もできないモノは・・・
そんな訳で4万円が500円以下で味わえるお気軽チューン!
暇な休日ホームセンターでチャレンジして見るのも一興かと。
注1アンダー:ハンドル切っても切った方向に車が行かず真っすぐ走ってしまう・・・もしくは切ったハンドルの割に曲がらない「状態」を表してます。
アンダーだのオーバーだのは「人間側」と「マシン側」とあって追求して行くと最終的に
「荷重掛けりゃ何でも曲がるし、曲がらなきゃ曲げれば良い、曲がり過ぎなら曲げなきゃ良い」
ってなって、全て「人間側で対応可能」って事になります。
そういう人が電子制御で車側に無理やり介入されると「(運転していて)気持ち悪い車」というのも有ります。(余談)
Posted at 2010/02/08 20:06:18 | |
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