2011年03月05日
あそこまで書いて、「もう純正処分しちゃったよ〜〜、どうしよう??」って人も居るかなと。
なのでとりあえず一問一答式にどこを弄るか書いてみます。(ビートで全長調整式の話、メーカー初期セットが有る場合は除きます・自己責任で)
質:車高調を入れた、車に装着したけどナニをすればいい?
回答:前輪2本・後輪2本で各々同じ状態にして下さい。
同じ状態はスプリングに何も負荷をかけないで足回りに組み込む、つまりスプリングが挟まる所の寸法をスプリングの長さ(自由長@解らない場合はググって下さい)で合わせて下さい。
そこが決まったらアッパーマウントから車高を調整するブラケットまでの長さを合わせて下さい。
減衰力を調整範囲の真ん中に合わせて下さい(30段なら15段に、15段なら7段に)
車載前にやると楽です。w
質:とりあえず合わせたけど?
回:走って下さい。
純正で走っていた場所を同じ速度で走ってもらって判断すると良いと思います。
ただし気をつけて走って下さい。
組み込んだ際のネジの閉め忘れとか、取付け位置がズレたりしていないか要チェック!!
質:ハンドル切っても曲がらねー、ブレーキ踏んでも止まらねー
回:サスペンションのストロ−クが足りていない感じです。
フロントの車高を3cm〜5cmあげてみてください。
それでダメならバンプラバーを半分にしてください。
質:車高上げたら直ったけど、かっこ悪い
回:これがサスペンションの物理限界です。
あとは自分でコントロールできる所でカッコイイと思える場所を見つける為1ミリずつ車高を下げて調整して下さい。
なお、この状態で乗り心地を追うのは無理です。
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質:もっと乗り心地をよくしたい
回:まず、純正よりも走りの性能を求めたから車高調を入れた前提を踏まえて下さい。
その上で乗り心地を良くするなら、前後輪とも車高を目一杯上げてサスペンションストローク(アームの稼働範囲)を確保して下さい。
減衰力も全て一番緩い方向へ
これで我慢できないならもう一度走りの性能が欲しいのか乗り心地なのか自問自答して下さい。
質:車高を上げたら乗り心地は良くなったけど今度はフニャフニャしてだめ
回:それなら、前回のセッティングと今回のセッティングの半分くらいまで戻して下さい。
その結果もっと乗り心地なら今回セッティング側へ半分だけ、走り側ならそちら側へ半分だけ、元量の半分だけ移動セッティングを5〜6回やれば自分のお好みへ入ると思います。
なので、セッティングデーターは数字で必ず取っておいて下さい
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質:乗り心地も良くなったけど、ちょっとハンドル操作に対して過敏過ぎる
回:車高調整の影響でアライメントの調整が必要です。
質:見た目が良いのだけど、ハンドル切っても曲がり難い、バンプラバーも半分にして対策したけど何で?
回:リア側の車高が低過ぎて前輪のフィールが悪くなっている場合が有ります。
リアの車高を1cmずつ上げて、良くなったら半戻しで微調整してください。
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質:強い突き上げ感を何とかしたい
回:走行フィールが変わるのが前提です。
減衰力を真ん中に戻す。(走る)
何らかの改善、もしくは悪化があった場合はそれにあった方向に調整する。
質:だいぶ良くなったけどもっと・・・
回:タイヤの空気圧を純正値に合わせる
質:もうひとこえ・・・
回:スプリングのレートを落とすか、自由長の長いものを選んで下さい。
質:そんな金ねぇ
回:純正足に戻せ
質:とっくにねぇよ、氏ね!
回:最初から車高調なんか買うなボケ!
以下無視
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最後は笑い話のように書きましたが、トラブルってこういう所から始まります。
初めて車高調を買う場合、有る程度
「どこでどう使いたい」(ドレスアップで低い車高、街乗りの高い車高など)
「それにはどこの足がいいのか」
要注意:オフ会でおとなしそうな人に聞くと良いと思います。
騒ぐ人だと自分がつけている足を勧めてきて、自分の思い通りの情報が得られない場合があります。
と、いうのも前回の日記で売り手は「自由に調整して下さい」って売っている訳ですから自分好みに仕上げるのはお客側の責任と思って売ってます。
だから思い通りにならないのはお客さんの調整が良くないという部分で最終的に見放されます。
なので、あまりにしつこく特定の足を勧めるのは話半分くらいにして適当にあしらうのが良いと思います。
オフ会などであまり喋らない人に足の最初から付いてくるスプリングについて普通か固い印象か激烈固い印象か聞いてみると本音が聞けると思います)
可能であれば特定のオフ会以外(他県や大きい集まり)で特に重要な意見が集められると思います。
失敗しないサスペンション選びの為に勇気を出して失礼の無いように知らない人に聞く・・・大変ですが頑張りましょう!
「買ったけどどうしよう」(走る場所が決まっているでしょうからそこに合わせてコツコツ調整して、調整した場所をノートに書く)
「ここまで来たけどあと一歩こうしたい」(ここまで具体的な不満があればプロショップだって答えてくれますので悩みをぶつけよう!ただしその結果他の部分が損なわれる場合もあるので常にこちらをやればあちらが立たずの繰り返しです)
「なにか限界を感じる」(すでにサスペンションで出来る限界を超えてアライメントとかブッシュの経たりとか外的要素の可能性も有ります、プロショップに相談だ!)
「どこのプロショップに聞けばいい?」(それは秘密w)
「なんで?」(サスペンションの話じゃないから)
「ケチ」(ここまで書いたから良いじゃないか勘弁してくれ)
と、ザックリ。
この領域を越えると競技とかの話になり、車体に懸かる応力と運転手の感覚の差異からくる部分をリニアにして、その為に積極的にアライメントとタイヤ銘柄にハブやブッシュなどの保持パーツの整備具合とかもっとトータル的に話が進んで行きますので、競技でない人はそこまで考える必要も理由も無いからここら辺で良いと思います。
毎回だけど考え方とか表現とか違っていても自己責任でよろしく。
ビート乗りで一人でも「サス買ったけどナニしたらいいのか解らない」というのから「サスを買ってこう調整して楽しんでるよ、あれは突き詰めると面白いね〜」って折角いじる楽しさの有る部品をもっと活用してもらえたらと思い書きました。
シリーズ終わり
Posted at 2011/03/05 08:20:42 | |
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ネタ | 日記