2012年07月21日
ちょいとまじめな話です。
切っ掛けは朝のワイドショー風ニュースをチラ見していたらオリンピック選手を国がサポートする件について討論してました。
選手ってオリンピックでもモーターでも、「俺の技術を見ろ」とか「人に勝つ」ってのを順位を付けて貰うためにやるんです。
人の言葉(全日本ジムカーナ初代AEクラスチャンプ)を借りると
「順位表(紙切れ一枚)に名前を載せるためにお金と時間を大量投入」
と言うことです。
でもそこまでしてでも
「勝ちたいんです」
それも
「自分が一番好きな事で」
だからスタート前とか競技前、
「負けたらどうしよう」
「失敗したらどうしよう」
「上手く出来なかったらどうしよう」
「コース忘れたらどうしよう」
「パイロンタッチしたらどうしよう」
「他より遅かったらどうしよう」
「勝てなかったらどうしよう」
「スポンサーに恥じかかせたらどうしよう」
等々、考えたら
「負けww」
です、大負けです、終わってますよ、ええ。
ちょいと上に戻って文章見直してください。
「自分が一番好きなことで勝ちたい」
訳でしょう?
って事は、
「自分が一番好きなことをやるのに外的要素で自分に圧力掛けて意味ある?」
それで負けたら本末転倒も良い所じゃね?
結局どのくらい集中してガッチリ競技してその内容を楽しむべきなのでは無いかと思うわけですよ。
失敗しようと結果が出なかろと「自分が競技そのものに楽しく集中できたかどうか」が重要で、相対的に負けたなら、出た結果を悔やむより、次はトップ狙うために何が足りないのか考えるべきでそのために何が必要かを考えるのが良いと思うわけです。
オリンピック選手の場合スポンサーさんが国になるわけで、コケたら国に帰れないとか罵声を浴びせられるとか・・・そうじゃないだろうと。
五輪代表になるまでに国内で良い結果を出してきた実力があって、それを大観衆と世界中継の前でやれば良いんです。
楽しんで!
自分の完璧を出し切って、結果メダルに届かなくてもそれは相手も凄いわけでなんら失敗でもなんでも無いわけです。
完璧を出せれば充実感も得られますし、楽しいはずです。
後で自分の競技ビデオでも見て「ここ甘かったな・・・」とかは次に生かせば良いわけで、その場での競技がその時の自分の最高をだせれば、それ以上はその段階では無理なので恥じることも何もありません。
予選落ちだったとしても相対的に予選落ちだった自分の能力を認めて、次に何をするか考えれば問題有りません。
オリンピックのメダルが欲しければ、そこから逆算で練習すれば良いだけで、その結果メダルに届かなくてもそれはしかたがないことです。
問題なのは、変なプレッシャーで選手が実力を発揮できないこと。
まあその程度のプレッシャーをはねのけられない選手側にも問題有りますが、掛けなくても良いプレッシャーを掛けて逆に選手を追い詰めてしまうのも如何なものかと思ってしまいます。
オリンピック報道で一番大切な部分。
競技に集中できる環境に置くことと選手のモチベーションを上げるような取材をしてあげること。
それは
「選手を自由にやらせて集中させてあげられる」
競技前にネガな事を言うのは勝たせたくない人の陰謀と思うと良いと思います。
「負けたら地方空港から電車で帰国だな」
「しばらく近所の飲み屋にも顔出せないよ」
「ラブラブ彼女も居なくなるかもな」
「国から金返せっていわれるかも」
こんな事言って、選手が勝てると思うなら自分がやって見ろと言いたいわけです。
「仕事ミスったら二度と来なくて良いよ」
そういわれたら体が硬くなって逆に本領発揮できません。
軽蔑しますねそういう人。(上司だとしたら最悪です)
たとえどんな結果であったとしても、それを周りがとやかく言う話でもないんですよ。
応援して結果が出ず、残念な気持ちも判りますが、一番凹んでいるのは本人ですから、きっと。
どうしても第3者が発破掛けたいなら
「今回の自分を良く研究して次に結果出せ!!」
とか言う方が選手の心に届くでしょうね。
金メダルの狙える競技の選手ほど取材時間が長くなったり、中には心ないレポーターとか居るでしょうけど、そういうアホに惑わされず、競技に集中して最大限楽しんで貰えたらと思います。
五輪選手の精一杯をイベントで出し切れることを祈ります!
Posted at 2012/07/21 12:14:49 | |
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