2016年03月10日
新車から25年も経過しつつあるビートを購入しようという動きがあるので、ビートの購入にあたっての心構えなど書いてみようかなと。
これ読んでデメリットにあきらめるのもよし、メリットを取って心中するもよしw
前提条件で「クローズ(競技など)にて使用する」という話です。
ドレスアップとか街乗りのお買い物使用にオフ会仕様などに関しては
「レポートの視点が違う」
ので対象外としてください。
あくまで本気でタイムにらめっこで走る場合の話です。
ネットでデメリットを調べると
「壊れやすい」
「ぽっくり病」
「エアコン故障」
などが出てきます。
ある意味正しいけど、ある意味「オーナーのメンテ不足・知識不足」等という部分もあります。
なので思いつく限りのデメリット(<対策)とメリットを書いていきます。
さすがに中古車前提です。
デメリット
雨漏れ(場所はネット検索にて、これはあきらめる部分)
タイベル切れ(10万キロ以内に交換、してあれば問題なし)
デスビぽっくり病(リコールっぽい扱いで新型のデスビに変わっていれば問題なし)
ボディーの錆(特にサイドシル部サイドステップエアロ装着車は手遅れの場合あり)
事故車(ちゃんと修復してあれば気にしない)
元電飾バリバリのオフ会仕様を選ばない(ハーネスにダメージあり危険なので回避)
足回り社外品(できれば純正足回りが最初は良い、いずれ卒業までの踏み台)
ブレーキの純正流用(追記:バランス取れていれば問題ない、むしろ歓迎)
エアコンが壊れている(シール系だけ直せばだいたい生き返る)
馬鹿にされる(軽4輪で20年以上前、これはあきらめる、令和だと愛される)
煽られる(道を譲る、公道で張り合う必要なし)
幅寄せされる(見えていない場合あり、常に自衛が必要、無理をしない)
面パトにマークされる(公道はおとなしい運転で回避可)
色飛び(特に赤は酷い、気にしない、走るのが目的なので)
JAF公認戦に出にくい(勝負できるJTAMAレギュレーションタイヤのサイズが無いため)
部品がない(純正部品の廃盤が多い、2018年以降廃盤の再販が始まりました。)
作業出来るショップが少ない(普通の町工場だと手におえない場合が多い、競技はもっと厳しい)
これから未知のトラブルが多く出る(25年経過の宿命)
NAなので出力上げるにはお金がかかる(あげなければ問題ないw)
対抗馬となる軽スポーツに比べて見劣りするスペック(気にするな)
18年超の税金が高い(数千円なので我慢する)
2人しか乗れない(その分低い全高にMRレイアウト)
荷物が詰めない(晴れていればオープンにすると問題ない)
目立つ(あきらめる、宿命)
ECU(新型なら問題なし、旧型の場合は新型の新品を納車時に購入推奨7万円前後@ヤフオク)
ブレーキはO/H前提(やれるなら自力でやると勉強になる)
純正メーター類が壊れている(程度の良い中古と交換が良い)
結婚して維持できない(普通はね)
いずれ手放す前提でお金を掛けない(もったいないし)
変なアフター部品を中途半端に入れると壊れる(買ったらそのまま乗るの推奨)
壊れたら終わりの覚悟(治すのは自力で出来る範囲までが目安)
オイル交換やパット交換など、消耗品は自分で交換する(安く抑えるため)
エンジン始動は2週に1回位はやっておく(燃料タンクの錆対策)
駐車場代が生活費に必要(税金とかそう言うのも増える)
メリット
色々安い(本体に高速代とか駐車場も狭い変わりに安いとかある)
燃費が良い(完全純正だとリッター20くらいは走る個体有り)
目立つ(それ故にオフ会仕様も多数存在する)
改造しなくて良い(変に弄らないほうが速い)
変態的に速いドライバーが多い(ビートは速いドライバーを育てる条件が揃っている)
維持費が安い(オイルを1年1回位やっていれば大丈夫、タイヤも上手くなるほど消耗しない)
消耗品が安い(タイヤとかサイズ小さいので)
結構ズボラでも何とか成る(過剰整備にしなくても十分耐久する)
故障多発箇所が出尽くしている(不具合対策はネットで探せる)
知り合いにビート乗りが居ると何かと優遇がある(何とはいえないけど)
結局25年も前の車なので、公道で不具合とか起こっても自力で手持ちの工具や部品で何とか出来る技量は必須。(もしくはその対策を知る人間を身近に置く、故障にめげない強い精神も必須)
「旧車」(ボロ車)
の宿命を常に忘れないようにしていれば、トラブル発生でも何とか凌げると思います。
逆に、いくらピカピカの個体であったとしても「壊れるときは壊れる」ので、購入後翌日に壊れても文句を言って聞いてもらえるような車では無いという認識で購入が必要。
補償とクレーム対応は
「無いと思って普通」
です。
クレームつけるなら別の新車がオススメです。
ゴネるのはビートに乗る資格はありません。
後付け部品も含めて自己責任です!
それはビートが新車でも製造6年未満の中古車でもありません、ボロ車なのですから。
さらにチューニングだの改造だのしてあったらリスク増大。
それでも自己責任という覚悟が必要です。
基本は返品も返金も無いという覚悟が必要です。
例えば改造ECU入れました、エンジンブローしました、でもECUを入れる事を決めた自分が悪いと思う覚悟がないとダメです。
それを「ECUを薦めた人」とか「取替え作業をした人」とか「ECUの製造販売元」に責任を押し付けるような人間では
「チューニングカーに乗る資格はありません」
部品交換はその全てを自分の責任でやらないといけません。
そして怖いのが、「中古車は前のオーナーがどんな部品を入れているのか不明」というのが最大のリスクです。
特に電飾や電装(追加メーター)をやっている個体は絶対に手を出さない方が無難です。(経験則)
ロールゲージやバケットシート、ハンドルなどは変わっていても問題ありませんし、インテリアが地金むき出しの軽量化個体とか超ラッキーくらいですが、電装系に少しでも手が入っている物は競技用としては避けたほうが無難です。
むしろ競技用車両になっていた個体のほうをお勧めします。
競技個体は車体剛性が・・・・とか一般では言われてますし、ある意味その通りなのですが、その問題は足回りで解決できるのが判ったので、だとしたらLSDやロールバーなどが入って、追加メーターが付いてない、外装はフルノーマルで色飛びしてみすぼらしい個体をそれなりの値段で買ってくるのが
「競技用としては望ましい」
と考えます。
ビートはドノーマルでも十分に速いですし。
ただ、そこを引き出すには乗り手の技量が多く必要になるので、そこまではイジる必要は無く、消耗品だけしっかりチェックで充分です。
まあ、デメリットに書いた通り純正部品が部品によって出てきませんけどねww
(同年式のトゥデイよりは多く部品が出ますので、ホンダに愛されているとは思います。)
そんな訳で、これからビートを買ってジムカーナとかやろうって人は25年経過して上記のような事を含んでいるのがビートという車なので、自分で色々メンテ作業を出来ないと良いように整備工場へ献金することになります。
他にクローズを走るお金とか別途必要なので。
整備工場もビート経験有りなら良いですが、そうではない所だと払った金額に見合う整備がしてもらえない、更に競技用となると条件はますます厳しくなります。
本当ならFT86やBRZなどがお勧めですし、部品なども充実してますので競技をやる前提なら良いと思います。
それでもビートを選ぶなら、喜んで歓迎いたします。
加給なしの660ccは現在の最下層スペックで車重もエンジンの割に重い780キロでスペック高い車をタイムでやっつけるのは並みではありません。
そこに行くには人の3倍くらいはあらゆる運転の知識や経験を積まないとそこまでたどり着けません。
低いスペックで高いスペックをやっつけるためにはどうしたらいいのか?
ビートがドライバーを育てると思う所は、この
「考える」
という部分が並々ならないくらい多い所。
そして、育ったドライバーにちゃんとした車を渡せば、ポルシェだろうがアルファードだろうがコントロールのツボを押さえることが出来る技術が身につく所。
ドライバーの技量は車が変わっても使えますので。
こんな事を考えながら自分で結論を導いて下さい。
ビートを選ばなかったとしても私はそれが普通の判断と思います。
それでもビートを選んだら「バカ発見!w」って事で可能な範囲で優遇しますw
どっちにするもあなた次第です!
Posted at 2016/03/11 11:18:13 | |
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