さてさて、勘違い無いように書いておきます。
今回私が勝ったのは「ライトウェイトクラス」
いつも私が出ているのは「軽自動車クラス」
ライトウェイトは軽自動車のターボ禁止、及び1.3リッター以下の普通乗用車(普通車はターボOKです)のクラス。
平塚で30秒のコースでのLSDの差は4秒。
今回は1分30秒くらいのコースですが、デフの差は推定で4秒。
私の今回のタイムは28秒なので-4秒して、仮にメインマシンだったとして、今回のコースを走ったとすると24秒台で、黒猫選手の前か後ろくらいが推測されます。
推定7位くらい。
軽自動車クラスのシビアさは半端じゃない。
デフ無いだけで出るのやめるだけの戦力差が横たわります。
コース図
10連続スラローム!
いいねぇ~全日本だってこんなスラローム走れないですよ!
さらに高速の裏ストレートスラロームとかシビレます!!
ま、これから全日本がスラロームするなら10本のスラロームエンドターン含む20連続スラロ-ムくらいやって、
「ここが全日本だ!、桶川が日本一の難コースじゃない」
ってのを「周知」して欲しいですね。
あ、桶川走っている人はこの程度では「走った者勝ち選手権」とか言ったりしませんよ、本当にギリギリを攻めた結果のパイロンタッチで沈むだけです。
走り終わってパイロンタッチした選手も攻めきって、結果ダメだったけど満足な顔で終わりになります。
裏でコースに文句言う人は居ませんw
それはさておいて。
朝一番、11月を思わせるような気温。更に無風!
メチャクチャすがすがしい感じでした。
今回はデフ無いし、デフ無い車で桶川コース走るとか自殺行為だしw
でもデフ無し全開走行でもサイドターン風の事はできます。
2011年のAEクラスレギュを彷彿させる・・・あのときは沈みましたが、デフ無し走行でも「ここまで行けるぞ」っての見せたいし、自分でも知りたいと思い、ビートのデフ無しでライトウェイトクラスに参戦しました。
もちろん、メインカーが厄年の余波で長期入院中ってのが最大の原因ですし、それがなければ当然軽自動車クラス(以下軽クラス)であえいでいたと思います。
負ける戦いをしているわけではなく、いつも全力ですが、今回のデフ無しは
「軽クラスでは絶対に負ける」
というのが判るのでクラスを変更しました。
普通車クラスでターボ付きもOKとはいえ、1.3Lクラスの車は車高が高く動きが緩慢で車重が重い。
さらに4WDなんて言ってもセンターデフがあるわけでもないので大抵4駆アンダーとの戦い。
ジムカーナだと軽自動車のNAと結構良い勝負になっているクラスです。
そこに参加しました。
以前桶川でEP82型スターレットターボで出たこと有るのですが、サイドは効かないしパワーばっかり有り余ってコントロールが大変だったので。
ただ、タイム的には人外では無いのと、デフ無しのハンディーにリアル0.1tのデブおっさんも加えて、軽クラスのドライバーで結構良い勝負になるかなとライトウェイトクラスに参加です。
今回は事前エントリーが58台。
当日エントリーで合計69台。
70台未満だったので慣熟走行(練習1本)付きの3本で、リザルトは2本目3本目。
朝のエントリーに黒猫選手に白猫選手の姿発見!
さらに雨漏れさん発見!
ちなみに、黒猫選手は九州から飛行機でエントリー、雨漏れさんは浜松の辺から自走でエントリー!!
遠来賞は黒猫選手ですねw
それだけ魅力のある「日本一の難コース桶川スーパースラローム!」
”さすが!!”
今回ライトウェイトは初めてのエントリー(・・・まあ当然です急遽変更)なので、クラスの一番出走です!
ゼッケン6!!
メチャメチャ出番早いw
慣熟歩行のイメージを忘れる前に走れます。
練習走行もライトウェイトと軽クラスはいつも同じ時間帯で一気に終わるのですが、今回はゼッケンではじめてクラスと一緒に走りました。
前走車がコースを教えるために前を走ってます。
わお~~
なんかお客様気分!
つつがなく桶川スポーツランド周回走行による練習走行7分2回を終えました。
さて、本番0本目の練習走行。
この時周回の練習走行で1本目・2本目で結構路面のグリップが上がっているのが確認できて、減衰力を変更しセッティングをアジャストしました。
で、本番0の時も更にアジャスト。
これが大当たりでライトウェイトで1分30秒を切るタイム。
撮影ああやまええら
感触も良かったのでこのまま変更無しで望んだ本番1本目。
撮影ああやまええら
ガタガタ。。。
まずはホームストレートに出たところにある270度の立ち上がり、身長ゆえの
「鍵蹴りエンスト」
この間の平塚でもしゃみのさんの車でやりましたが、またです。
いやいや、後続との差は1秒くらいならなんとかなる・・・と気を取り直しつつ、平塚の事前練習で経験していたので冷静に対処。
続くスラローム・・・路面側の摩擦力が直射日光で上がったんですね。
スラロームエンドターンでのデフ無しサイドがリアの食い過ぎが起因でアンダー誘発・サイドロック不良。
10連続スラローム折り返しで、自分は感触無くてセーフと思って走ったけど脱輪取られて生タイム31秒8にペナルティー+5秒の合計36秒の4番手。
あらら?
本番0はどこ行ったの?
こまったな。。。
で、慣熟歩行で攻めの姿勢に転じました。
しっかり攻略しながらの歩行ですが、暑さでかなりキツイ状態。
いよいよ泣いて笑っても勝負の本番2本目!
私の前走車を見送って、スタートラインに着きました。
「さ!楽しく行くぞ~~」
と、気合い一発。
が、待てど暮らせどスタートしません。
コース上では走行車が居るのに赤旗振られてます。
オープン状態で暑い中一向に説明も無く待たされる・・・と友人のピノ選手が
「停電で電気が来ないから全然ダメだって、復旧の見通し無しって話だよ」
www
きたきた、桶川名物の魔物様。
今回は施設全体の電力を持って行かれたようです。
エンジン切ってヘルメット脱いで運転席から離れました。
だって暑いんだもんw
はやと先生も状況説明に来てくれて、苦笑以外出ませんでした。
「だって魔物だものw」
後続車の人に話して、スタート待ちの人は武装解除。
いつ戻るか判らないのに待ってられないくらい暑いし。
すると校長がニコニコしながらハンドマイクで「今予備に切り替えているから15分待ってね~」って。
もっと、早く連絡くれww
そんなで「魔物中断」が挟まりました。
何か本番0の幻タイムでそこを追いかけようとしていた自分の気合いがリキミになっていたようで。
魔物の影響で脱力して変な追い込みが無くなりました。
「魔物さん、リラックスの差し入れありがとう!」(マテ
この魔物でメンタル的に終わった人、私のように戻った人、様々だと思いますが、それが勝負の世界。
軽くなった事で頭の中がクリアになって、フルアタック!
撮影ああやまええら
車載
魔物さんの間にクリアになった頭で再び考慮して、三度目の減衰力アジャストを敢行してそれがピシャリとハマリ「ベストタイム更新」
そして本番0のタイムを上回るタイムでゴール、手応えで手を挙げてます。
デフ無しビートの競技走行は今回で一応終わりですが、デフ無し故のライン。
デフ無しだからこそのトラクション性能。
吊しに近い足回りのワンポイントチューンとその効果。
ビート本来の性能など全開走行したからこそ見えた様々な顔に
「俺もビートに関して、”まだまだ”だな」
と思うことしきり。
ま、それはそれなのですが、自分のビートに反映したい事、運転でも利きが甘いサイドでもサイドを効かす方法など色々学べました。
ロースペック故に見える所。
デフ無しでここまで行けると言うことは、余計なことをあまりしないで良いという部分など発見いっぱいでした。
いきなり次反映は出来ませんが、コツコツと学んだことを昇華して次に繋げたいですね!
まだまだ頑張るぜい!!
最後にインタビューにて(単純に自慢)
撮影ピノ選手